飛露喜 特別純米生原酒

飛露喜 特別純米かすみざけ
 飛露喜 特別純米

 私は、「日本酒に興味がない」、あるいは「美味い日本酒を飲んだことがない」という女性に、「飛露喜」を薦めています。
 蔵は、私の親友の田舎、会津坂下(ばんげ)にあり、九代目社長の廣木健司氏は、杜氏も兼ねています。全国ブランドになるまでのサクセスストーリーは、広く知られたことではありますが、廣木酒造は、江戸時代創業で、元々は「泉川」で知られた蔵元でした。
 先代社長が亡くなり、廣木健司氏は「廃業する前に、自分の好きな酒を造ろう。」と思い立ち、東京の地酒専門「小山商店」社長の激励と支援で、新ブランド「飛露喜」を生み出しました。
 飛露喜は、人気が出てからも、種類をあまり増やさず、生産量も抑えています。社長の考え方かどうかはわかりませんが、特別純米酒をベースに、とてもシンプルな商品展開であることも、私には好印象です。
 濃醇・芳醇が申し分なく、私にとっては、特別純米無ろ過生原酒が飛露喜のイメージで、冷やして美味い日本酒です。冷蔵保存でも、封を切ると1日後には、微妙に酸味が強くなる感じがするので、4~5人集まって飲むとき、一気に空けるのが良いと思います。特別純米生原酒も芳醇ですが、同時に飲み比べると「無ろ過」に軍配が上がります。

 (2012年更新)


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