三澤屋

大内宿

 大内宿は、会津若松と日光・今市を結ぶ「南山通り(会津西街道)」の宿駅の一つ。南山通りは、江戸時代初期に会津藩が整備したもので、会津藩主も参勤交代の時に利用するなど重要な街道で、大内宿には本陣・脇本陣も置かれました。
 宿場は、戊辰戦争の被害を受けたため、本陣に関する記録や図面等は失われてしまいましたが、同じ会津西街道の他の宿の本陣を参考に、設計し復元されています。
 街道に沿った旧宿場を中心とする南北500m東西200m面積11.3haの範囲が、昭和56年に、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。往時を偲ばせる味わい深い日本の原風景です。


高遠蕎麦(たかとおそば)

 大内宿、三澤屋の「高遠蕎麦」は、地元南会津産の蕎麦粉を使用した二八の手打ちそば、\1,050なり。画像のとおり、箸ではなく長ネギ1本でそばをいただきます。食べにくそうですが、やってみると意外と簡単に食べられます。
 そばは、ダシと大根の絞り汁が利いた冷やしたツユに浸かっていて、薬味に大根おろしと鰹節が乗っています。そばを食べながら、箸代わりの長ネギをかじりましたが、鮮度が良くシャキシャキして、白い部分は思ったより辛くありません。が、終わりの緑の部分はさすがに辛かったです。
 会津なのに、なぜ高遠(たかとお)なのか。誰もが抱く疑問ですが、江戸時代、信州の高遠藩主から会津藩主となった殿様が、“辛味大根おろしそば”を「高遠蕎麦」と呼び、会津に広めたからだとか・・・・・。ただし、長ネギでいただくのは、三澤屋のオリジナルアイデアだそうです。
 座敷に囲炉裏が切ってあり、そこで食しますが、おばちゃんの焼く岩魚の塩焼\525も美味そうでした。他に、けんちん蕎麦\1,050、天婦羅盛合せ\840、栃もち\630など。会津方面へ旅行の際には、大内宿に寄って見る価値あります。


お店の情報(2008年)

営業時間: 9:30頃から16:00まで
定休日: 大晦日と元旦
電話: 0241-68-2927
交通: 東北道西那須野塩原ICから、
国道400・121号経由1時間30分
会津鉄道線湯野上温泉駅より車15分
駐車場: 宿場入口の大内宿有料駐車場
普通車1回300円
高遠蕎麦

囲炉裏とおばちゃん

2月の大内宿

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