旅篭町にある老舗の手打そば屋ですが、初めて行く人には、お店の入口が、少しわかりづらい所にあります。店内は、テーブルと座敷で全54席、開放感があり、手入れも行き届き清潔です。午後の中休みがないこと、全席禁煙なこともGOODです。
羽前屋の歴史は、初代が福島での修行を終えて山形に戻るとき、羽前の国を代表する蕎麦屋になるようにと、修行先から「羽前屋」を名乗るように言われ、大正5年に創業。現在の場所に店を構えたのは平成元年で、3代目店主は、「赤ちゃんからお年寄りまで、どなた様にも安心して来ていただき、気持ちよく帰ってもらえて、大衆的で清潔でシンプルな店でありたい。」が信条。
前回は、定番「もりそば」\600を注文。コシがある中太の田舎蕎麦で、素朴な美味しさでした。御主人によると、「蕎麦粉は二八よりやや多めの1.5:8.5で、昔ながらの製法を守りながらも改良を加え、そば本来の味わいを大切にするため、やや太目に打っています。」とのこと。
看板商品は、1.5人前の「羽前もり」\800と、コクのある鳥汁つき「かしわざる」\900。また、山形市内のそば屋では、当たり前のように"中華そば"がメニューに載っていますが、羽前屋も創業以来、「中華そば」\600があります。
今回は、中華そばと地酒を楽しみました。昔ながらの醤油味、ボリュームもあって大満足。地酒は、(有)秀鳳酒造場の「秀鳳」でした。
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