篠ノ井線廃線敷 お散歩ガイド (2010年)

廃線敷の遊歩道は、旧第2白坂トンネル前にある駐車場に
車を止めてスタート。
このトンネルは中に入ることは出来ず、反対側の明科方面が
遊歩道の入口です。トイレが2基あり。
篠ノ井線の西条−明科は、1988年(昭和63年)9月に、
新線敷設工事が完成し、旧線は廃線となりました。
架線柱は残っています。
篠ノ井線の松本−篠ノ井が電化されたのは、
国鉄時代の1973年(昭和48年)。
西条−明科の新線への切り替え工事が開始されたのは、
電化の翌年、1974年(昭和49年)でした。
その理由は、旧線が潮沢川に沿う地すべり地帯を通過して
いたためでした。
スイッチバックのあった旧潮沢(うしおざわ)信号所。
ここまで0.7kmで14分。
旧潮沢信号所付近は、何かの工事中。
苔むしたコンクリート壁が左側に。
直線が続きます。
全長53mの漆久保トンネルが見えてきました。
廃線となった旧線の西条−明科は、山や谷が多く、相当の
難工事だったようです。
漆久保トンネルは、明治時代の面影が残る総レンガ造りの
トンネルで、明科で焼かれたレンガが使われています。
漆久保(うるしくぼ)トンネル。
明科側から見た方が絵になります。ここまで1.4kmで28分。
休憩スペースがあり、丸太のベンチも有り。
一般道と交差し、再び遊歩道へ。
この少し先が、「けやきの森自然園」。
土砂崩れを防ぐ鉄道林として、20ヘクタールに約3万本の
ケヤキを植林。
起伏も少なく、直線の遊歩道。
信号があったのでしょうか?
東平。
このすぐ右側を上った所に、東平庵という休憩所があり、
北アルプスの常念岳が望めます。
右側を30m下ると、漆久保トンネルと同じ総レンガ造りの
(川の)トンネルがありました。
東平まで、旧第2白坂トンネルから3.3kmで、1時間弱。
東平庵では、国鉄時代の篠ノ井線の懐かしい写真も
見られます。
養蜂施設の脇を通り、もうすぐ三五山トンネル。
篠ノ井線廃線敷の詳細は、安曇野市観光協会へ。
安曇野市観光協会 電話(平日のみ) 0263−82−3133
ボランティアガイド(有料)も有り。
三五山(さごやま)トンネル。
ここまで旧第2白坂トンネルから4.3kmで、1時間15分でした。
ここから、明科駅までは1.7kmなので、遊歩道は全長6km、
約2時間の道程となります。
私たちは、三五山トンネルを明科側へ通り抜けた地点から、
スタート地点の旧第2白坂トンネル駐車場へ引き返したので、
往復8.6km、2時間30分のお散歩でした。

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