My DISCOVERY Tdiについて |
英国、ランドローバー社の4WD車。 モータースポーツの世界ではキャメルトロフィーのオフィシャルカーとして黄色いディスカバリーが有名。ローバーの4WD車には、ほかに高級車のレンジローバー、本格的オフロード車としてのディフェンダーがあるが、ディスカバリーはちょうどその中間に位置し、街乗りからオフロードまでマッチする。
1989年にデビューし、1998年にシリーズUにモデルチェンジ。その後、初代はシリーズTと呼ばれるようになりました。私のディスコはシリーズTの後期モデルです。Tdiはその中でもディーゼルターボエンジンを積んだベーシックグレードです。
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ディスカバリーTdi諸元
ディスカバリー Tdi (1997年式) | |
型名 | KD-LJL |
全長 | 4,480mm |
全幅 | 1,800mm |
全高 | 1,930mm |
重量 | 2,030Kg |
エンジン | 2500cc ディーゼルターボ |
サスペンション前 | リジット |
サスペンション後 | リジット |
駆動方式 | 4WD |
定員 | 5名 |
インプレッション
エクステリア | ★★★ | ユニークな外観。おしゃれにも見えるが、ダサく感じる人もいるでしょう。各部の隙間が大きく、バンパーが無塗装なので、濃色系のボディーのほうが高級感が出ると思います。基本デザインはシリーズUでもほとんど変わらなかったので、車に疎い人は見分けがつかない。 |
インテリア | ★★★★ | デザインセンスは悪くないが、各部の仕上げは大衆車程度の出来。ただし車幅180cm、車高193cmの室内空間は独特のものがあり、この感覚を一度味わうと止められない。頭の周辺は空間がいっぱいあり、開放感がある。 |
シート | ★★★★★ | とても良いです。ディスコで一番気に入っている部分です。見た目は普通のクロスシートですが、長時間運転しても、背中や腰が痛くなりません。このシートだけは手放したくない気分です。欧州車のシートは優れていますね。 |
ハンドリング | ★★ | スカイラインから乗り換えた時は、「なんじゃコリャ」と言った感じで、ハンドリングの楽しみを無くしたと思いましたが、スカイラインとは別の意味で楽しいハンドリングです。また一般の国産車のようにステアリングが軽すぎないのも良い。ステアリングは重めですが、高速安定性が高いわけではなさそうなので、安全運転を心がけたほうが良いです。残念なのが、ステアリングの材質がウレタンなこと。 |
サスペンション | ★★ | オンロード主体で考えるとトラックに乗っているようです。路面のごつごつをかなり拾い、車内全体に伝わります。 |
ブレーキ | ★★★★ | 車重を考えるとよく利きます。また硬性感も高く安心感があります。ただし停止直前あたりは微妙な強弱の制御が難しく、かなり気を使わないとカックンしてしまいます。 |
空調 | ★★★ | 国産車に比べると夏場のエアコンの利きが弱い気がしますが、とくに不便は感じない程度です。前席左右で、それぞれ温度を選べるのは便利です。ただし噴出口の切替は左右共通で昔ながらのレバー式。 |
オーディオ | ★★ | 標準ではカセット・FM・AMの1DINサイズ付き。クラリオンのOEM品です。SPは前席ドア、Aピラー、Cピラーの6ヶ所。音質は特に良いわけではないが、BGMで流す程度なら問題なし。FMアンテナはガラス埋め込みダイバーシティーアンテナで便利。 |
エンジン | ★★ | ディーゼルターボエンジン。120PSで2tの車重を引っ張るので、オンロードでは力不足。とくに出だしは亀さんでノイジーですが、スピードが乗るとノイズも下がり、こんなものかも。アイドリング時のノイズは車外ではひどくて、ご近所に気を使う。車内ではそれほど気にならず、慣れれば気にならない程度。ターボは2000rpmくらいから効いてるように感じます。適度なビート感のある60〜90km/hの巡航時が気持ちよい。 アイドリング時:650rpm、60km/h巡航時:1600rpm程度 |
乗降性 | ★★ | 別段不便は感じないが、お年よりや背の低い人は、着座位置が高いため、特に後席は乗降しづらい。 |
積載性 | ★★★ | サイズが大きいので沢山積めるのですが、荷室の奥行きが少ないため、荷物によっては積み込みに苦労することがあります。荷室にはトノカバー標準装備。 |
悪路走破性 | ★★★★★? | オフロードには行かないのですが、良いらしいです。ヘッドライトウオッシャーが付いていますが、使ったことありません。 |
オートクルーズ | − | なんとオートクルーズが付いています。高速を走ることが滅多にないのでほとんど使ったことありません。車のキャラクターとミスマッチな気がしますが、高速道路の多い欧州では必須なのかな。 |
その他 | − | リアワイパー&ウオッシャーが付いていて重宝しています。 |
シャシー含め各部のハードウエアの設計が古く、バブル期以後の国産車に比べると、質感で劣る部分がたくさんあります。とは言ってもパワステ、パワーウインドウ、エアコン、ステレオ、リモコンミラー、キーレスエントリー、残照ルームライトといった現代の快適装備やABS、前席エアバックといった安全装備も完備していますから、不便を感じることは無く、故障の心配さえ少なければファミリーカーとして日常の下駄代わりに使える良い車です。英国車なので右ハンドルでも不都合が無いのが、良いですね。
●意外と乗りやすいディスカバリー
ディスカバリーですが、でかい図体の割には運転が楽です。幅は1.8m、高さはほぼ2mあるのですが、長さはカローラ並で、ボディがスクエアで見きりが良いためとりまわしやすく感じます。着座位置が高いため、前方の状況もよくわかります。4WDのため最小回転半径が大きくなることだけ、頭に入れておけばよいでしょう。
さて,くるまの基本となる走る、曲がる、止まるですが、オンロードでは全然ダメです。2tを超える車重にATと組み合わされる120psのディーゼルエンジン。走らない要素だらけです。がんばってアクセルをぐっと踏むと恐ろしいほどのディーゼルスモークが発生して後車に迷惑をかけてしまいます。コーナーでは思ったとおりのラインを走ることはまずありません。ハンドリングという言葉すら忘れてしまったかのようです。ブレーキのフィーリングは意外と良く、効きも車重の割には良く止まってくれます。
気になる故障は?
やはり、国産車に比べると故障は多いです。今までの故障を書くと...
1997年 3月納車
1997年 ホーンが鳴りっぱなしになる故障
1997年 パワステポンプ破損
1998年 オイル漏れ
1998年 天井内張りがたるんでくる
2000年 オイル漏れ再発
2002年 パワーウインドウ破損(前席右側)
2003年 パワーウインドウ破損(後席右側)
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