Apple Machintosh LC475 のページ 

 

LC475とはアップルコンピュータのマッキントッシュシリーズの入門機であるLCシリーズの1機種です。LC475はピザボックスタイプといって、薄型の本体にマウスのみ付属し、ディスプレイ、キーボードは別売でした。同時期の姉妹機としてほぼ同スペックでCPU、ディスプレイ一体型のLC575がありました。今思えばLC575は今のiMacに相当するような機種でしたね。

LC475のスペック
CPU モトローラ MC68L40(25Mhz)
メモリ オンボード4MB  増設SIMMスロットx1 (4MBが取り付け済み、最大36MB)
ディスク 160MB(SCSI)
グラフィック VRAM 512KB(800x600 256色) VRAMを1MBに増設すると(800x600 32000色)
ネットワーク AppleTalk
フロッピー 3.5インチ(2HD)
サイズ W300 x D300 x H80
マウス 1ボタン
   

 

 購入のきっかけ 

これは1988年までさかのぼります。当時シャープよりX68000と言うパソコンが発売されていました。詳細はもう覚えていませんが、NEC98シリーズ全盛の時代にまったく新しいアーキテクチャで登場してきたパソコンです。確かCPUにモトローラの68000を使い、独自のウインドウシステムを載せていたはずです。ホビーユースに振ったその仕様にどうしても欲しくなりましたが、かなり高額で(40〜50万円)でとても買えませんでした。その後就職し、買おうと思えば買えるようになりましたが興味が車に移ってしまい、忘れていました。そして1994年ころ会社でMACを使う人が何人かでてきました。たしかノートタイプのPowerBookだったと思います。MACの存在は前から知っていましたがまったく関心がありませんでした。しかし、それを見ているうちに興味が出てきて調べてみると、CPUはX68000の新化型ではありませんか。ホビーユースのコンセプトもそっくりです。値段を調べてみるとデスクトップタイプの入門機なら、全部あわせても20万円程度で買えます。昔買えなかったものが今なら買えるという気分で、早速購入することにしました。

 

 使って見ると 

まずやってみたみたかったのはCGです。Color it! というペイント&フォトレタッチソフトとワコムのペンタブレットを購入しました。ただ、画面がVGAで狭かったので苦労しました。また、WindowsのMS OFFICEに相当するクラリスワークスという統合ソフトを購入し、ワープロ、表計算などで年賀状や、住所録管理もしました。さらにモデムを接続し、NiftyServeへ接続したり、ポケベルへ定型文を送ったりもしました。カスタマイズ機能も豊富で、壁紙、スクリーンセイバーにも凝りました。いま考えると、現在Windowsでやってることは、インターネットを除き全部やっていたんだなと思います。ただハードのスペック上、マルチメディア系は苦手で、ディスプレイの4分の1程度の動画ファイルを見るのが精一杯でした。

 

 Windows と Machintosh 

最近はこの両者を比べる話題はあまり出ないように思いますが、Windows95発売の前後にはすごく盛り上がっていたような気がします。正直いっていまさらMacを使う気もなく、最近のMacOSのことも知らないのですが、Windows95が登場するまでは確実にMacOSの方が優れていました。しかもいまだに当時のMacOSの方が優れている部分があり、Windowsにも採用されて欲しい機能があります。ただ、マウスが1ボタンで右クリックがないのはMacの劣る点でしょう。

Win95以前

洗練されたGUI Win3.1のGUIとは比較にならない使い勝手と自由度。
電源の自動切断 システムを終了すると自動的に電源が切れた。
豊富なインターフェイス 標準でSCSIと専用ネットワークのポートを持ち、OSでサポートされており、拡張が容易。

今でも

タスクバーが画面の上 Windowsでもタスクバーの位置は上にできますが、デフォルトでは下です。これはどう考えてもMacOSとの違いを出すためだと思えてなりません。一度上に移動して使ってみてください。きっと使いやすいはずです。私のPCはすべて上です。だってアプリは必ず上でしょ。
アイコン変更が簡単 Windowsでは簡単にこれができないので、困ります。
アイコンの色が変更可能 これもWindowsでは簡単にできません。重要度やジャンル分けに8色使えました。
画像ファイルのアイコンにサムネイルがつく 最近のWindowsでやっとできるようになりました。ファイルを開かなくても内容がわかります。
フロッピーがオートエジェクト コストはかかりますが、アクセス中の誤操作を防げます。システム停止時には自動的に強制排出してくれました。
EXEファイルの移動が簡単 ドラッグ&ドロップで移動できました。Windowsでは右クリックで移動を選ばないとショートカットができてしまいます。最近WinMeでMacの仕様に合わされましたね。
ファイルに拡張子が不要 これは一長一短があります。

ただし、これだけWindowsがメジャーになると上記の優れた点があっても、慣れたWindowsの方を使いたいと思ってしまいます。実際、会社でWindows95を中心に使うようになり、さらに96年に自宅にWindows95マシンを買ってからは、性能差もあり、あまり使わなくなってしまいました。ただマシンに対する愛着(依存度)は現在のThinkPad240に相当するものがありました。

 

また、Windowsマシンとの大きな違いはOSとハードメーカがアップル1社のみということでしょうか。Windowsマシンでは多数のハードメーカとOSのマイクロソフトという関係ですが、MACの場合はアップル1社で両方ともデザインされています。そのためOSとハードの一体性が高く、ユーザがハードのことをあまり意識しなくてもよい(互換性、ドライバなど)というメリットがあります。その反面、ハードに選択の余地が少ない、価格が高いというデメリットがあります。

 

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