Celeron 300A、赤くないけど3倍速い!

更新年月日:2008-09-15

 

1998年夏 インテルから新しい廉価版CPU、「Celeron300A/333」が発売されました。
最初のCeleronはPentiumUから単に二次キャッシュを取り外した構造だったため、パフォーマンスが悪く不人気でしたが、その後二次キャッシュをコアに内蔵し性能アップしたモデルが300Aと333です。

特に300Aは高いクロックアップ耐性を持っており、450Mhzでの動作が比較的簡単に実現できました。450MhzというとPentiumUの最高級品と同じクロックでした。また安価なため手軽に購入できたので、一躍大人気商品となりました。

450Mhz駆動、等速二次キャッシュ、FSB100Mhzの威力は絶大で、ソケット7世代のプラットフォームが霞んでしまう性能でした。
実際、Pentium200/6x86MX200などの環境から移行したときは、体感で2〜3倍速く感じました。

私のCeleron300Aです。1998年42週、コスタリカ産。

FSBを100Mhzにセットし、450Mhz駆動で常用していました。

Celeron300Aの良き相棒 ABIT社 BH6 です。

チップセットに440BXを採用したPentiumU/Celeron用のマザーボードです。一番の特徴はBIOSでFSB、電圧などのの調整が可能で、ケースを開けてジャンパを差し替えることなく、クロックアップが試せます。

当時はこのBH6とCeleron300Aを組み合わせて450Mhz駆動するのがPC自作の定番中の定番でした。

SDRAMのDIMMスロット

最大搭載容量は256MB x 3 =768MB

手持ちのSIMMは使えないので、1万円で64MBのDIMMを購入

手前はIDEコネクタとFDDコネクタ

拡張性は
 AGP x 1、
 PCI x 4、 ISA x 1、 PCI/ISA x 1、
 USB x 2

LAN、SOUND機能なし

この頃になると拡張カードはグラフィックがAGP、その他はPCIが一般的になってきており、ISAカードの出番は滅多にありませんでした。

SLOT1 ソケット

このあと、すぐにIntelのCPUは、SOKET370に移行してしまい、SLOT1は過去の規格となりました。

しかしその後、多くのマザーボードメーカーから様々な機能を持ったSLOT1-SOKET370変換アダプタ(下駄)が発売されました。
変換アダプタ側の機能によって、その後リリースされた多種なCPUに対応でき、結局、SOKET370ネイティブのマザーボードよりも長く使うことができました。

私はCoppermineコアのCeleron566、633でも使用し、約3年メインマシンであり続けました。

スーパーIOチップ
AGPスロット

x1、x2まで対応

 

最初は手持ちのPCIバスのカードを流用していましたが、後になって、RIVA TNT2、RADEON LE、GeForce2MX などを使いました。

サウスブリッジ

440BXチップセットは
ノース:82443BX
サウス:82371EB

BIOSチップ

知人からBIOSを飛ばして起動できなくなった同型のBH6を預かり、このBIOSを使って、修復したことがありました。起動中にBIOSを差し替えて、書き換えてしまう方法です。

 

自作、クロックアップ等の改造はあくまでも自己責任でおねがいします。

 

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