Duron800とREDSTORM BIOS

更新年月日:2003-05-03

<UPDATE 2003-05-03>
SL-75MIVは倍率が簡単に変更できるのですが、持っているDuron800は少しのクロックアップしかできない石なので、あまり面白くありません。最新版BIOSではAthronXP(多分Palominoコアまで)に対応していますが、DDRメモリには対応していないので、AthronXPの性能を生かしきることもできず、中途半端な存在になってしまいました。

 

<NEW 2001-09-20>
安くて早いと評判のAMDのCPUを一度使ってみたくて、DuronでPCを組むことにしました。秋葉原に出かけ、できるだけ低クロックの石を探しましたが、行ったタイミングが悪かったのか、何店回ってもDuron800以下を見つけることができず、少々高いなと思いつつ、\5,480で購入。対応MBとして、SOLTEKのSL-75MIVを購入しました。ほぼ1年ぶりのMB購入であり、SOKET-Aは初めてのプラットフォームなので、新鮮な気持ちで組み上げました。
システム構成
MB
SOLTEK SL-75MIV
CPU
AMD Duron 800
CPU COOLER
SNP8060→Intel P3用
MEMORY
SDR SDRAM PC133CL3

期待が大きすぎたのか、並行して使っているCeleron566@850のマシンと変わらない印象です。
またCPU温度が50℃をすぐに超え60℃に近付いてしまいます。動作に支障はありませんが、Celeronに比べると発熱は激しいようです。

SL-75MIVは最新のMBだけあって、色々な機能が搭載されています。KM133チップセットが提供する統合グラフィック、UrtraATA100をはじめ、CPUのオーバークロックが簡単に行える機能がついています。

<オンボードVGA>
Savage2000コアの2D機能とSavage4コアの3D機能を搭載したグラフィックコアがノースブリッジに内蔵されています。ビデオメモリはメインメモリから最大32MBまでBIOSの設定で割り当てることができます。また、別途AGPスロットがついており、外部ビデオカードを使用することも可能です。

<オンボードSOUND>
AC97オーディオ機能搭載。
最近は格安のサウンドカードが出回っていますので、価格面でのメリットは少ないですが、数少ないPCIスロットを消費することなく、音を出せるのは魅力です。

<UltraATA100>
UltraATA100モードに対応。80芯IDEケーブルが1本付属しています。

<REDSTORM BIOS>
MBがCPUの限界までFSBを自動で上昇させてくれます。また手動で設定することも可能です。

<倍率変更機能>
AMDのAthron、DuronもIntelのCPU同様、CPU動作倍率は内部に固定で持っており、ユーザが変更して動作させることはできません。ただしAMDのCPUは、CPU上面を細工することで倍率可変にすることができます。SL-75MIVには倍率変更可能な状態にあるCPUの場合、MBのディップスイッチでCPU動作倍率を指定できます。

サウスブリッジ

BIOSチップ

PLLチップ

倍率変更スイッチと設定のシルク印刷、6.5倍〜12.5倍の設定が可能

確かにIntelのCPUより安価に同程度の性能を得ることができます。特に低クロック品を格安で入手して、900MHz程度で動作できれば、かなりお買得ではないでしょうか。今回は低クロック品が入手できず、900MHzでの動作もできなかったので、それ程コストパフォーマンスは高くならなかったのが残念です。
あと残念だったのがチップセット内蔵グラフィック機能です。性能的には合格ですが、CRTディスプレイで高解像度表示にすると、もやがかかったようになり、アイコンの文字が読みづらく、目が疲れます。1024x768が我慢のできる限度です。これ以上だと、外部ビデオカードを取り付けないと実用になりません。アナログ的な問題なので、チップセットと言うより、基盤設計が原因だと考えます。


これは、CPU、MBの問題ではないですが、静かだと思い購入した親和産業のSNP8060がとてもうるさく、なんらかの対策が必要です。
SNP8060は流体軸受けのPanaflowファンが付いているのですが、回転数が4,000rpmで風切音が大きいのと、ファンの取り付けがビスではなく、はめ込みなのでガタがあり、動作時にビビリ音が出ます。

<ADD 2001-09-30>
CPUヒートシンクをSNP8060から、ジャンクで単体販売していた、PentiumVの付属品に変更しました。回転数が2,700rpmで比較的静かです。シンク部分も大きく、ファンも7cm径で風量があり、よく冷えます。CPU温度も50℃未満に低下しました。これで\500というのはお買得です。AMDのCPUをIntelのファンが冷やして助けています。


自作、クロックアップ等の改造はあくまでも自己責任でおねがいします。

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