IBM Think Pad 240 のページ |
更新日:2001-04-01 |
●ThinkPad240とはIBMから発売されているB5サイズのサブノートPCです。IBMの現行PCでは最小サイズです。
99年の6月に発売され、240、240X、240Zのバージョンがあり、さらに240には2x、3x、4xのマイナーリビジョンが存在します。
わたしの240は初期の2xシリーズの21Jです。
TYPE | 2609-21J |
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CPU | Celeron 300 | |
CHIP SET | Intel 440BX | |
MEMORY | ONBOARD 64MB (+256MBまで拡張可能) | |
VIDEO | MN2160 (2.5MB) | |
DISPLAY | SVGA (800x600) TFT 10.4 | |
HDD | 6.0GB | |
INTERFACE | USB,SIRIAL,PARAREL,VGA,PS/2,RJ-11 | |
SIZE | W x D x H | |
WEIGHT | 1.35Kg | |
ATHER | PCET-TX,CBIDE2,CDP-AX24 | |
My Think Pad 240 |
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●使ってみて
これほど愛着のあるPCはMac以来です。そのわけを分析してみました。
ちょうどよいサイズ | モバイルPCとしてどのように使うかを考えたとき私の使い方は、お客様先で(50%)、会社で(20%)、自宅で(20%)、喫茶店等で(10%)です。これ以上大きすぎると持ち運びや、出先で使いにくくなりますし、小さすぎると、長時間使うのが苦しくなります。私の使い方にはぴったりのサイズです。 |
使いやすいキーボード | キートップの大きさは、他社のものとそう変わりませんが、キータッチがまったく違います。ストロークが特にあるわけではありませんが、ほんとに違います。これはカタログでは絶対わかりません。 |
隙のないデザイン | ThinkPadシリーズで統一されたデザイン。最初は何も感じなかったが使っているうちにわかってくるデザインのよさ。ありきたりの表現だが、ほんとうにカッコいい。どの面から見てもバランスがとれています。 |
ほどよいパフォーマンス | CPUがCeleron300ですのでたいていのことはこなせます。ただグラフィックが弱いのでゲーム、マルチメディア系は少々苦手です。 |
樹脂製のボディ | 最近軽量化と強度の向上を目的とマグネシュウム合金をボディ表面に使っている機種が増えましたがTP240は樹脂製です。持ったとき重さを感じにくいし、私はこの樹脂の触感が結構気にいっています。特に冬の寒いときでも冷たく感じません。先日X20をさわって見ましたが、表面の柔らかいラバーの感触はあまり好きになれませんでした。 |
他社のPCがパソコンとしてデザインされているのに対して、TP240は道具として作り出されたという感じがします。そう、目的を実現するための手段を具現化しただけ。それがたまたまパソコンだったという印象です。この印象は以前使っていたMacにも感じました。他社のPCが新技術やユーザの意見に耳を傾けすぎて作られているのに比べ、ある意味先進性・柔軟性がかけているのかも知れません。ただ、そういったことが現時点で実際に使える道具だという印象をあたえるのだとおもいます。 |
●気になる部分
お気に入りのThinkPadですが、残念ながら改善してほしい点もいくつかあります。
ディスクのノイズ |
使い始めたころは気づきませんでしたが、静かな自宅で使いはじめてから、ディスクの騒音が気になりだしました。最初はファンの音だと思っていましたが、ファンを見ると回っていません。ジーンというセミの鳴くような音でディスクが回転しているあいだはずっと鳴っています。アクセス時のノイズは我慢できますが、ずっと鳴り続けるこの音は我慢できません。友人のTP240とも比較しましたが私のTP240の方が大きな音がしていました。8月末にIBMに修理依頼し、ディスクを交換(DBCAxxx→DARAxxx)してもらいました。修理後、ディスクの回転音はなくなりました。交換して良かったと喜んでいたのもつかの間、2週間程度で、再び悪夢のように同様の音が発生しはじめました。これはIBMのディスクの仕様でしょうか。もう一度修理に出すか、自分で他社のディスクに交換するか悩んでいます。 |
ACアダプタのサイズ | 小型軽量のTP240ですが、付属のACアダプタが重く、困ります。上位機種と同じACアダプタですがCDドライブの付かないTP240ならもっと小型のものでも充分だと思います。新しい機種ではもっと大きくなっているそうです。 |
サウンドにノイズがのる | ヘッドホンで音楽を聴いていると曲の静かな部分や曲間の無音部分でかなりノイズが聞こえます。 |
USB端子が1個のみ | USB端子が1個しかありません。最近のB5クラスのノートPCでは2個付いている機種が多いのですがTP240は最新機種を含めすべて1個です。実際には1個で困ったことはないのですが、USB機器の種類が増えてきている昨今、2個あると安心です。 |
LANを内蔵していない | モデムは標準装備なのですが、LANのポートが標準ではありません。仕事柄、LANは必須なのでカードタイプのLANアダプタを取り付けていますが、場所がキーボード左手前でかなりうっとうしい位置にケーブルがきます。最新機種の240Zでは左後部にLANが内蔵ですので、うらやましい限りです。 |
●Tips
毎日のように使っていますが、今までに得たTipsです。
起動時のビープ音消去 | TP240はシステムの起動時に1回(プー!)、Windowsの起動時にもう1回(ピポッ!)システムビープ音がします。これがかなり大きな音なので静かな場所ではかなり気になります。当初これを消音するための方法がなかったため、スピーカ部を手で押さえて音を聞こえにくくしていました。これは1.02(IRET17WW)以降のBIOSに更新することで消音できます。以降のBIOSでは[Fn]キー + [BackSpace]キーでタスクトレイのスピーカアイコンが禁止状態になり、その状態でビープ音はまったく発生しません。ただし、Windows上のサウンドも一切聞こえないという副作用もあります。 |
冷却ファンはほとんど動かない | 主にCPUを冷却するために本体の右後部に小型の冷却ファンがついていますが、これが回転することはめったにありません。温度センサーで温度を検知してオンオフしているようですが、夏場の暑い時でも時々回転する程度です。私のTP240はシリーズ中でも、クロックが最低(300Mhz)なので特に発熱が少ないのかも知れません。最初は冷却ファンの故障かと思いました。
11/16にWebで見たのですが、省電力タイプのPentiumIII 500を搭載したTP240Zの試作機には冷却ファンが付いていないそうです。バッテリーの持続時間もかなり長くなっているようで、XGAディスプレイとLANが付いているのであればかなり購買意欲をそそられます。 |
キートップがテカル | 使っているうちによく使うキーのキートップがテカリます。もともとキーはつや消しの黒ですがよく使う[Enter]や[Space]、[Ctrl]などのキートップはつやのある黒になってきます。これでどの程度使いこんでいるかすぐわかってしまいます。自分のマシンなら全然気にならないのですが、中古で展示してあるとかなり気になります。 |
かなり頑丈 | 最近高所から落下させてしまいましたが、機能的には壊れませんでした。いつもスポンジ素材でできたソフトケースに入れ、さらにかばんに入れ持ち運んでいるのですが、自動車から降りるときに、うっかりかばんの口を開けたまま降りてしまいました。そのため約1mの高さから手帳や書類と共にTP240がコンクリート上に落下しました。「しまった」と思いましたがあとの祭りです。恐る恐るソフトケースを開け中を見ましたがこれといった損傷個所は見当たりませんでした。電源を入れてみましたが問題なく稼動します。ただ後でよく見ると、液晶パネルの右側スライドレバーのあたりのパネルと本体の右端に細かなヒビが入っていました。どうも右手前のカドから落下したようです。ソフトケースのその部分もファスナーのつめが1個欠けていました。TP240もケースも気にならない程度の損傷なのでそのまま今も使っています。結構派手に落とした割には被害が少なく、セールスポイントの丈夫さを実感しました。 |
ディスク交換 | 私のTP240は21Jで、内蔵ディスクは6.4GBです。使い始めた頃は、自宅のディスクトップPCでさえ3.2GBのディスクでしたので、こんな広いエリアを使いきれるかなと思っていたのですが、最近では少々不足気味に感じます。 そこでディスク交換を検討していたのですが、同僚に先を越されました。 彼のTP240も私と同じ21Jですが、ディスク容量不足のため、IBMのDJSA220(20GB)に、自分で交換したそうです。作業も簡単で、正常に認識されています。ディスク交換時のBIOSはiRET14WWだったそうです。交換後2ヶ月たったころに動作音を聞かせてもらいましたが、あきらかに私のTP240よりは静かでした。(私のTP240が異常) 私も負けまいと、ディスク交換しました。同じくDJSA220です。現時点では10GBのDJSA210でもOKだったのですが、あと1年以上使うだろうと思い20GBにしました。動作音は今のところ静かです。 |
メモリ増設 | ずっと64MBで使っていましたが、メモリ価格も安くなりましたので増設しました。この時のSO-DIMMの市場価格はブランド品なら128MBで\16,000、64MBで\9,000程度。ノーブランドのバルク品だと、その半額くらいでした。結局後者の128MBを\7,800で入手しました。購入前に店員とTP240との相性について相談したのですが、メーカー製ノートPCの場合、保証できないと言われました。(F社のものよりましだと思うとのこと)。保証というよりも実績があるか聞きたかったのですが、情報として持っていないようでした。ま、問題無いはずだと決め込み購入しました。取りつけると問題無く認識し、64MB+128MBの192MBとなりました。
実際の取りつけですが、マニュアルにも記載されているように、裏面からキーボード固定ねじをはずして、キーボードをはねあげ、現れたメモリスロットにSO-DIMMモジュールの切欠きをあわせてパチンとはめるだけで、意外と簡単でした。 今回増設したPC-100対応メモリはApercer製でメモリチップはモゼルでした。ちなみにオンボードのメモリはNECのチップが使われていました。 |
●リビジョン
TP240の各リビジョンの概要を紹介。基本的に同じ筐体で、ぱっと見ただけではみんな同じに見えます。
ThinkPad 240 | ||
1999-05 | 2609-21J | Celeron 300A/64MB/6GB/NM2160(2MB)/800x600/WIN98 |
1999-05 | 2609-25J | Celeron 300A/64MB/6GB/NM2160(2MB)/800x600/WIN95 |
1999-05 | 2609-15J | Celeron 300A/32MB/3.2GB/NM2160(2MB)/800x600/WIN95/with out Modem |
1999-10 | 2609-31J | Celeron 366/64MB/6GB/NM2160(2MB)/800x600/WIN98 |
2000-01 | 2609-43J | Celeron 400/64MB/12GB/NM2160(2MB)/800x600/WIN98 |
ThinkPad 240X チップセット、ビデオ等の変更 | ||
2000-05 | 2609-51J | Celeron450/64MB/12GB/LynxEM+(2MB)/800x600/WIN98SE |
2000-05 | 2609-61J | PentiumV 500/64MB/12GB/LynxEM+(2MB)/800x600/WIN98SE |
ThinkPad 240Z LAN内蔵、XGAモデルの追加 | ||
2000-10 | 2609-71J | Celeron 500/64MB/10GB/LynxEM+(2MB)/800x600/WIN98SE |
2000-10 | 2609-72J | Celeron 500/128MB/10GB/LynxEM+(2MB)/800x600/WIN2000Pro |
2000-10 | 2609-81J | PentiumIII 600/64MB/20GB/LynxEM4+(4MB)/1024x768/WIN98SE |
2000-10 | 2609-82J | PentiumIII 600/128MB/20GB/LynxEM4+(4MB)/1024x768/WIN2000Pro |
●リンク
いつもお世話になっているページです。
Think Pad Club | Think Pad の情報がぎっしりつまっています。 |
mskahn's Web Site | Think Pad 240 のリカバリを探求されています。 |
やすひろ 's ThinkPad240研究室 |
Think Pad 240 にいろいろなOSをインストールされています。 |
日本IBM ThinkPad用 ダウンロードページ |
最新BIOS、ドライバがあります。 |
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