SANYO DSC-MZ3

2002年10月発売

標準価格 \58,000

SANYOの動画デジカメ

動画の良さで一世を風靡したカメラ。
3年が経った2005年現在でも、動画でコレを超えるコンデジは発売されていないらしい。(同社も含めて)

見た目は、変哲の無いミドルクラスのコンパクトデジカメですが、

レンズは標準的な3倍ズーム。

焦点距離は7.7mm〜23.1mm
(35mm換算で37mm〜111mm)

CCDは1/1.8インチ、200万画素です。

この頃のミドルクラスデジカメのCCDは1/3.2インチ、300万画素程度の機種が多く、画素数の多さが最重要視されていた当時としては地味な存在でした。

他のデジカメに比べ突出していたのが動画・連写機能。MZシリーズは元々動画の評価は高かったようですが、MZ3はVGAサイズの動画を毎秒30コマで撮れたり、200万画素のフルサイズ画像を毎秒15コマ連写できるなど、動画・連写機能が優れていました。

銀塩の世界でも毎秒15コマのモータードライブは無かったと思います。

機能的には、静止画、連写、動画ともすばらしいものでしたが、操作性とデザインは今ひとつ。

前機種DSC-MZ2から比べると大幅に垢抜けて、サンヨーデジカメとしては、会心の出来ですが、やっぱりキャノンやフジのほうがカッコ良いですね。ボタンやダイアルの配置も工夫が欲しいところです。

バッテリーはリチウムイオン「DB-L10」(3.7V 1090mAh)

バッテリーケース横にACアダプタ端子と外部接続端子があります。

記録メディアはコンパクトフラッシュ。

マイクロドライブも使用可能です。

動画を本気で撮るなら、1G〜2Gの大容量なマイクロドライブが必須でした。(今なら安価になった2Gのメモリでもいけるかも)

ケースはロアスのZ021W。MZ3には厚さ、高さがぴったり。幅は少し余るが、不自然さはありません。

幅99.0mm、高さ55.0mm、奥行き32.5mm
本体重量210g、撮影時重量253g

レンガのような形で、ホールディング性はイマイチ。

ワイシャツのポケットは無理だが、コートのポケットなら格納OK。

常時持ち歩くには少し大きくて重い。もう少し薄くて、軽ければ、常時持ち歩く気になると思います。
私の理想は厚さ25mm以下、重量150g以下。

 

動画の評価の高いMZ3ですが、静止画も良く、初めて手に入れた本格的なデジカメだったこともあり、綺麗に撮れることに感動を覚えました。デジカメの画像なんて銀塩カメラに敵わないと思っていましたが、使っていたコンパクトカメラよりもずっと綺麗でした。さらに不要なコマは削除できるので、失敗を恐れず気軽にシャッターが押せるようになり、撮影枚数が圧倒的に増えました。特に失敗しやすいマクロ撮影では重宝しました。

購入当時はビデオカメラを持っていなかったので、ちょっとした動画も撮れて重宝しました。撮ったVGAサイズの動画をPCで見るとDVD並みの美しさでした。

このカメラの評価は、今なお、価格comの掲示板に書き込みが多数あることで推し量れます。2005年10月現在で4,000件余りの書き込みがありますが、実は一度10,.000件を超えていて、本当は14,000件余りの書き込みがあったことになります。これは価格comの歴史でもかなり上位のはず。

残念ながら、このMZ3には正統な後継機が発売されませんでした。同時期に発売されたPanasonicのFZ1がFZ2、FZ3、FZ5と代を重ねるたびに熟成されているのに、MZ4は発売されることなく、サンヨーの業績不振の影響を受けたのか、後継機はありません。

2005/10/15

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♪ その後、MZ3で不足する部分を補完するため、常時持ち歩き用にIXY40、子供の運動会用にFZ5を購入しました。しかし、画質は一番古いMZ3が最も良く、未だに手放せない状況です。200万画素あれば、サービスサイズのプリントやPC画面での鑑賞では、まったく不足ありません。最近、新しいデジカメを買った方から、買い替え前の数年古いデジカメのほうがきれいに撮れていたと聞くことが良くあります。設定や見る環境によって違うのとは思いますが、ほんとにデジカメはカメラとして進歩していってるのか甚だ疑問です。

2006/10/1 追記

 

<作例>

 池の鯉

 校舎

 夕暮れ

 中国の街並み

 中国のホテル

 香港空港にて

 マクロ撮影

 マクロ撮影

*上記はすべてUXGAで撮影したものをVGAにリサイズしたものです。