Panasonic FZ5

20052月発売

12倍光学ズームをコンパクトなデザインに収めたFZシリーズの4代目。代を重ねることに、画素数、使い勝手を向上してきています。

3代目のFZ3からの主なアドバンテージは、CCDと液晶の大型化、シャッターボタンの位置最適化など。

スタイルは銀塩一眼レフをそのまま小さくした形です。
一眼レフユーザからバカにしてくださいと言わんばかりのデザインに見えます。好き嫌いが分かれそうです。

軽量化のためだとは思いますが、ボディ素材が安っぽく、手触りも実に良くない。このボディの質感がモノとしての所有欲をくすぐらないというか…

でも、FZ5はそんな価値観を超えた、すごい奴なんです。一度は使ってみて欲しいです。

一眼レフのペンタプリズムにあたる部分には、ポップアップ式のストロボを内蔵しています。EVFは視度調整も可能。

電源スイッチや他のボタンも良く使うものはひとつの機能だけに割り当てられており、間違いにくい。

見た目の印象とは違い、全体的にまじめで親切な設計で、実用に徹した製品です。使っているうちに、すばらしい写真が撮れそうな気持ちにさせてくれます...

これは、一眼レフを構えた時の気持ちと同じです。フフ。

最大の魅力はたった290gの軽量ボディに手ブレ補正付のF2.8の光学12倍ズームが載ってる事。運動会でのお父さんの必須アイテムです。

ズームを生かして運動会などのスポーツ写真やイベント撮影、野鳥撮影に最適ですが、軽量なので日常のスナップ撮影にも向いています。

12倍光学ズームと
手ブレ補正機能
MEGA O.I.S

 

12xの派手な文字は
ちと恥ずかしい

バッテリーはリチウムイオンバッテリー。
CIPA規格では約300枚撮影可能。

メモリはSDメモリ。
最高画質で撮影すると1枚あたり約2MB程度。

以前の望遠撮影はニコンFM2にTamron70-210mmZoomで重さは1630gもありました。

FZ5で軽量化&デジタル化したので、撮影中も撮影後も楽になりました。

左の写真は85mmレンズ付のFM2と並べたところ。
ふたまわり小さく、劇的に軽い。

かさばるので、かばんに常備はできませんけれど。

 
画質はCCDサイズ相応と言った感じです。1/2.5インチCCDで5Mですから、なんとなくザラザラしていて、しっとり感が少なく感じます。

FZ5は、FZ1桁シリーズのひとつの完成形だと思います。デザインも初代FZ1に比べれば、すいぶん洗練されました。個人的には、あと、EVFの高精細化と手触りの良い素材をボディに採用してもらえれば、文句無しです。

余談ですが、松下のカメラは意外に歴史が古く、銀塩の時代からナショナルブランドでコンパクトカメラを販売していました。それが得意のデジタル時代になって花開いたんでしょうね。手元の1989年の写真用品カタログでは、コンパクトカメラ4機種(パナソニックズーム900、800、パナソニックミニ520、340)、ストロボはなんと14機種もラインナップされています。決してデジカメから写真を始めたメーカではないですよ。

2005/10/12

 

<作例>

延命寺

運動会

 狭山池

 狭山池

 大塔村

 たんぽぽ(トリミング有り)

 マクロ撮影

 金沢駅(6mm/広角側)

 金沢駅(10mm/約2倍)

 金沢駅(22mm/約4倍)

 金沢駅(72mm/約12倍)