OLYMPUS PEN-D

1962年1月発売

(父のカメラ)

オリンパスのハーフサイズカメラ。
ペンシリーズのマニュアル機。

サイズは小さいですが、重量は実測430gもあります。

デジカメのPanasonic FZ5の290gよりもずっと重いです。
それでも当時のカメラとしては軽量で女性、子供にも扱いやすいものでした。

レンズはFズイコー32mm F1.9の明るいレンズです。
35mm換算で50mm相当です。撮影距離は80cm〜∞。

シャッターはCOPAL-X 1/500〜1/8 B

測距は目測ですが、被写界深度が深いので、綺麗に撮れました。

ハーフサイズカメラなので、タテ構図が基本。

ファインダーも縦型。接眼部はとっても小さいですね。

最近はご存知ない方も多いかも知れませんが、Фマークはフィルム面の位置を表します。測距用ですが、最近のカメラでは見かけませんね。

露出はセレン式メータに表示されるEV値をシャッターダイアルと絞りリングにセットするだけで適正露出になります。
残念ながら、父のPEN-Dは随分昔から露出計が作動しません。露出も目測でした。

巻き上げは、ダイアル式。フィルムカウンターは装填時に残数を手動でセットするタイプ。36枚撮りフィルムなら72にセットします。72枚も撮れるってわけです。

私が子供の頃は1本のフィルムで半年くらい使えていたように思います。
フィルム代は安く付きますが、撮った写真が出来上がるのは、忘れた頃でしたねぇ。(笑)

今は珍しくなった「MADE IN JAPAN」です

左から、リリースボタン、三脚穴、裏蓋ロックレバー

まだ、化粧箱が残っていました。時代を感じさせる箱です。

ソフトケースもよれよれですが、当時の物が残っています。残念ながら、ストラップは切れてしまいました。レンズキャップも当時のものは無くしてしまい、最近のPENのキャップを付けています。

家族に20年以上愛用されていたPEN-D

私が子供の頃のアルバムは、ほとんどこのカメラで撮られました。今では使われることもなくなりましたが、大切に保管されています。

私は小学生の頃からこのPEN-Dで写真を撮り始め、写真の撮り方を憶えました。被写体までの距離を目測し、露出はフィルムの箱を参考にして、設定していました。このカメラは私の写真の原点です。やっぱり、構図の基本は縦ですよね。(笑)