RICOH XR500

1978年9月

35mm一眼レフ XR500

リコーのサンキュッパ(\39,800)で大ヒットしたカメラ。
レンズ付の一眼レフがこの値段で買えるなんて!

マウントはペンタックスと共通のKマウント

基本機能だけに絞ったボディ
オーソドックスなデザイン。
仕上げは悪くはないが、華が無く、高級感も無い。

TTL測光の露出計
シャッター速度は1/500〜1/8 B

上位機種から1/1000のシャッター速度とプレビューボタンが省略されています。

付属の標準レンズ、RIKKENON XR50mm F2.0を付けたところ。

近頃、このレンズの描写が良いと一部で話題になっているようですね。これはおそらく初期型のもので、金属胴鏡製の大きく重いレンズです。
XR500は父が購入した我が家で始めての一眼レフでしたが、PEN-Dと比べると「大きく重い」、「フィルム代がかかる」などの理由で、家族には超不人気カメラでした。結局、我が家の主力カメラはその後も数年、PEN-Dであり続けました。恐るべしPEN-D。

誰も使わなくなったXR500は、当時中学生だった私専用のカメラになりました。PEN-Dとは違う横構図が新鮮だと思った記憶があります。また、最短撮影距離が45cmまで近づけるため、花の撮影などには便利でした。(中学生の頃は花など興味ありませんでしたが)

このカメラで一眼レフの使い方だけではなく、露出やフォーカシングの理屈が学べました。またカメラに対する興味を持つようになり、後にお小遣いを貯めてオリンパスOM2購入のきっかけにもなったカメラです。

交換レンズは最後まで購入してもらえず、標準の50mmだけ。一眼レフである意味はほとんど無かった...
父は何故これを買ったんだろう???いまだに不明です。

まだ親元に残っていて、問題なく動作するようです。