OLYMPUS OM-2

1975年11月発売

(1982年頃中古購入・すでに売却)

オリンパスの絞り優先AE機。
マニュアル専用のOM−1とほぼ同じデザイン。

他社の同時期の一眼レフに比べ、小型・軽量で洗練されたデザインが目を引いた。

デジタルチックな模様のシャッター幕です。この模様はおしゃれではなく、フィルムの反射パターンを模して、正確な露出制御のための模様らしいです。シャッター幕に向かって、測光素子が左右に2個付いているのがわかります。

OM−2の大きな特徴は2つ。

ひとつめは、コンパクトなマニュアル機OM−1と同じ大きさのボディにAE機構を組み込んだ事。
ふたつめは、測光方式に「TTLダイレクト測光」を採用したこと。

当時、一眼レフで一般的なTTL測光では、測光素子はファインダー内にあり、撮影の瞬間はミラーアップのため、その直前の測光値を記憶し、露出制御していました。厳密に考えると写した瞬間の露出値を測定しているわけではありません。

TTLダイレクト測光では、測光素子をフィルム面の前に置き、シャッターの瞬間、フィルムから反射される光で露出制御するようにしたものです。これによって明暗の変化が激しい被写体でも、正確な露出を得ることが可能になりました。特にフラッシュ撮影では、フィルムに露光中の測光値を元にリアルタイムにストロボの光量を自動調光します。難しかったフラッシュを使ったマクロ撮影を簡単にしました。専用のストロボが必要ですが、当時これが可能だったのは、OM−2とCONTAX RTSくらいしかありませんでした。

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中学生の頃から憧れのカメラでした。もともと、オリンパスにはPEN−Dでなじみがあったことも理由ですが、高校の写真部に入り、すぐに買ったのがOM−2。中古だけどうれしかったなぁ。当時はデザインの美しさにいつまでも見入っていたものです。

その頃には他にNikonFM・FE、CanonA1・AE1、PentaxMEなども人気があったように記憶していますが、OM−2のコンセプトとデザインは一歩進んでいたように思えました。

実際に使ってみると小型化の影響か、他社のカメラにくらべ、操作性や丈夫さで若干不利だったように思います。中古で買ったOM−2は2年程で、シャッターが不調になりました(中古のせいかも知れないけれど)。その後、懲りずにNewOM−2を購入し、愛用していましたが、交換レンズなどの故障が相次いだり、写真自体をあまり撮らなくなった事もあり、システム一式を手放してしまいました。

上の写真は、故障したままのOM−2です。故障のため買い取ってもらえず、20年余り放置していましたが、デジカメ購入時に3000円で下取りに出せましたので、今は手元に残っていません。