お盆中、母の実家で、
しみじみと感じていた。
死というのは、もう二度と逢えなくなることなのだと。
頭では、充分、解っているつもり。
だけど、心がついていかないことだってある。
何度もそう感じながら、誰かのことを想い出すのなら、
その人は、ジブンの中で生き続けているのだろうか。
生き続けているのだろう。

おとなになったら、まあ少しくらいは、
思慮深く、我慢強く、冷静沈着、
そんな風になれるかもしれないと、
ひそかに期待していた。
自信の無さを隠すための虚勢や捏造なんて、
いらなくなるんじゃないかと。
そんなにたやすくはないのですねぇ・・・。
努力とドリョクとどりょくと、ハッタリで、
へなちょこのまま、いくしかない。
それもいいかもと感じられるようになったのが、
せめてもの進歩だと思う。()

これだけ酷暑の日が続いていると、
なんだかいつも気持ちが悪くてさっぱりしない。
うめぼしをふたつ口に入れてゆっくり食べる。
そうするとちょっといい。
食べ物のCMをみるのが厭になっている。
バチあたりである。
生きていて、
自分で自分の身の回りのことができて、
行く気になったらどこへでも行けて、
逢いたい人にも逢える。
そんな贅沢なことはないじゃない。
朝、目が覚めたら、がんばるのみ。
がんばるのみ。



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