秋の青空は、いい。
どこまでも高くて遠くて潔くて、孤独だ。
見上げては、
思いきり深呼吸して、思いきりにやにやする。

小川洋子さんのエッセイ集、
≪カラーひよことコーヒー豆≫を拝読した。
ステキだった。
中でも、<思い出からやって来る人>というエッセイのタイトルに、
まずやられた。(もちろん内容にも!)
『思い出の中からやって来て、心をさすってくれる』という表現が、
見事で、綺麗で、
思わず、わかるわかる!とうなづいてしまった。
もうこっちにはいないけれど、
やさしくしてくれた人たちを、ひとりひとり思い出した。
小川さんの、
いろいろな方々、さりげない出来事、ふと出会った時間、への感じ方が
とても繊細で、とても誠実で、
読んでいて本当にほっとできた。
大げさにではなく、ほんのりお人柄が香ってくるような、
そんなステキな本だった。

朝晩は、すっかり涼しくなった。
そのくせ昼間はまだ暑い。
この不安定さがいいのか、秋は。()
≪解決しなくても、いつか気にならなくなる≫
この感覚が少しは解るようになった。
執着しているうちは、ちっとも解決しないのだろう。
正しいとか間違っているとか、
そういう考え方だけでは、片付かない事の方が多いのだ。
たぶん、こっちの世界は。
あきらめないでやっていこう♪

省吾の、
<悲しみの岸辺>の、昔の歌と最近の歌を聴きながら、
どちらもいいなあと思う。
音楽は、理屈なくいつでもいい。
いつでも心をさすってもらっている。
ありがとう。。
                                                                                          

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