母が気にしていたので、早々にお墓参りをしてきた。
自分の身体が弱ってくると、実家やお墓のことが気になるのだろう。
風は冷たいままだったけれど、陽には春を感じとることができた。
道端のちいさなタンポポの黄色が、可憐で元気でさわやかで、
ああいいなぁと思った。
子供の頃から何度も何度も歩いた道を、一度きりの新しい気持ちで歩いた。
そう、すべては一度きりだから、すべては初めてなのだよね。

母は足が弱ってきたので、ゆっくり歩く。
ゆっくりだろうがなんだろうが、自分の足で歩けるのは頼もしい。
転んでケガをしたら大変だから、自分で気をつけているんだろう。
親は、身をもって、老いるということを教えてくれているのです。
どこかで読んだ言葉、ふとした瞬間心にひろがってくる。
淋しいとか、がっかりしている時間はないのだなぁ。
しっかりしよう。

ほんとう、は、どこにあるんだろう。
子供の頃からいつも気にしてきた、考えてきた、探してきた。
どこに行っても、なにを見ても、どこにもない。
どこにいようとも、なにをしようとも、どんなときにでもある。
ジブンのほんとうは、ジブンの中にだけある。
だからジブンをごまかさない。
ジブンに嘘をつかない。
それしかほんとうを見つける方法はないと思っている。

急に暖かくなってきてびっくりだ。
春は、ちょっとずつ、ってのを知らないんだな。
うれしくて楽しくて走ってきてしまうんだろうか。
そんなにアクセルベタ踏みしなくてもいいのにねぇ。
いえいえ、その気持ち、よ〜くわかります。(笑)
ひたむきに、いきましょう♪



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