中学生のとき、初めて<レモン哀歌>を知った。
澄んだ言葉の強さに深く惹かれたのと同時に、
ああ人は狂うと死んでしまうのか・・・と怖くなった。
それからずいぶんたくさん時間がたってから、
二本松にある智恵子さんの記念館に行く機会があった。
ほんとうの空を観て、深呼吸をした。
直接の死因が狂いではなかったと知って、勝手にほっとした。
その頃の私にはいつも心に重しがあって、いつもひっそり辛かった。
何が解決したというわけではないけれど、長年の謎が解けて、
すこし心が自由になった気がした。

アドラー心理学の最終回は納得させられた。
まずは自分を認めることからなのだ。
そして、どんなこともどんな相手も対等だと思えれば、
心も事態もすなおに動き出していくように感じた。
たまたま見てたまたま知って、何だかありがたい。
実行できるかどうかは自分しだいだけれど、
知らないのと知ったのでは、いくらかは違うと思う。

最近は、黒豆茶をよく飲む。
あったかくてまろやかでおだやかな気持ちになる。
いくぞいくぞのときにはやはり珈琲だけれど(笑)、
お茶もなかなか気分を持ち上げてくれる。
春が、ゆっくりゆっくりゆっくり来ている。
私を、今を、たいせつにいこう!!
自分に魔法をかけられるのは自分だけだ。



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