台風騒ぎと一緒に、8月も終わりだ。
それでも、しばらく酷暑は続くみたいで、夏は終わらなさそう。
この夏一番印象深かった出来事は、父の実家が全焼してしまったことだ。
故郷はお墓だけになってしまったと、ときどき思い出したように父はため息をつく。
私には、写真が趣味の聡明な伯父さんが認知症になってしまったことも、
かなりショックの出来事だった。
でも、もしかしたら伯父さんは、これで解放されたのではないかとも思えた。
ほんとうのところはわからない。

お盆の頃、父はちょっとした手術をした。
二泊三日であるが、父よりも(笑)ひとりきりで過ごす母の方が心配だった。
週三回の透析は、送迎してもらえるからばっちり大丈夫。
本当に本当にありがたいことだ。
それ以外、歩けないわけではないが、足がかなり弱っているし骨折したら大変なので、
車での送り迎えなしでは買い物とかの外出はできない。
気が利く甥が一泊してくれたおかげで、母はとても楽しい時を過ごせたみたいだ。
父の方が、病院でおっちょこちょいなことをやらかして(笑)出血し、
案の定みんなをはらはらさせてくれた。

夏バテなんて言ってられないなぁと思った。
ほかにやる人がいなけりゃやるしかない。
けれど反面、それが夏を乗りきる原動力になってくれた。
そして、なんとか乗りきれば、身体は疲れても心は納得感で満たされる。

私よりもっと大変な人はいっぱいいるから、まだまだだなぁとも思う。
自分にできることはささやかだからこそ、
ひとつひとつていねいにやっていこうと思えた。



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