何年ぶりかなと思ってしまうほど久しぶりに、O先生の写真展にうかがった。
会場は、緑いっぱいのかくれ家ギャラリーである。
以前から行ってみたいと思っていたところだ。
いろいろな野仏さんの素のままの表情をとらえた作品が、
店内におだやかな空気をうみだしていた。
ゆっくり観ていると、なにも考えなくていいきれいな気持ちになっていく。
ひととき時がとまり、こころからやすらいだ。
私は、なにに疲れていたんだろう。
ほんとにばかだなあと実感した。(笑)

もうすこしがんばれば、ここじゃないどこかまで行けたなら、
なにかが必ず私を待っていてくれる、だれかと必ずめぐり逢える。
そんな絵空事を信じながら日々をやってきた頃もあった。
今は、そんな風には思わなくなった。
今この一瞬が、唯一確かなものだと思えるからだ。
線よりも点でがんばる。
絵空事より、ジブンの井戸をほることに必死である。
なんにも出ないかもしれないけれど、とにかくほって知って考える。

自主勉強を楽しめるくらいには、まともになってきただろうか。

 


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