暑中お見舞い申し上げます。
猛暑の日々、七月も今日で終わり。
ここ数日、早朝、ひぐらしのこえが聞こえる。
夕方聞くのとはまた違って、朝、あわてがちな気持ちが、ひととき落ち着く。

六月の末に母が緊急入院してから、あっという間のひと月だった。
高度治療室に一週間、家族皆別れの覚悟をしていたけれど、ありがたいことに
何とか命をとりとめ、今は一般病棟で過ごしている。
危篤状態のときには会うこともできたけれど、現在は規則どおりコロナで面会禁止。
会えないので身体の衰弱具合を確かめることはできないけれど、自宅に戻るのは無理
だということは、はっきり言い渡されている。
本人と話しをしてからいろいろ決めたかったけれど、無理なので、できる限り
母にとって良いように、それを第一に、今後の事を進めている。

そんな中、父の方も体調が悪くなり、予約外の病院診察などもやっている。
先生がとても丁寧な方なので、本当に信頼できるし、すべておまかせできる。
母の事もあり、本人の自覚は無くても、精神的に疲れているのだろう。
おまけにこの酷暑、自分も栄養剤や漢方薬のお世話になりながら、
何とか何とかの日々である。

母の品々を整理していたら、以前使っていた手帳が何冊もあったので、読ませてもらった。
日々の予定、やったこと、行ったこと、付き合いのあった方々の電話番号、その日その日の
感想、家族のこと、猫のこと、たわいのない細々としたことが、まめに書いてあった。
お母さんは、こんなに楽しくいろいろやりながら生きてきたんだなと思うと、
いいなぁ、すごいなぁ、自分もがんばろうと、元気を出さずにいられない。
何があってもなくても、まず一日を生きる、本当にそれだけだと思える。



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