四月の初め、機会があったので、三重県まで最高峰の自動車レースを
観に行ってきた。
とんでもない混雑が予想できたので、楽しみというより不安の方が大きかったが、
せっかくだから前向きに考えて行ってみた。
できる限りの準備をし、数日前から体調も整えて、気合を入れて家を出た。
予想以上の人混み、皆さんの熱気であふれた空間、満開の桜に出迎えられて、
ただひとときこの時間を楽しもうと思えたのが、なぜかうれしかった。

十万人以上の観客が、同じ場面をそれぞれの心で観ているのだなと思うと、
現実ではないような感覚があった。
しばらく大勢の人々が集う場所に行くことはなかったから、自分がいることが
何とも不思議で、浮いているような気がしてしかたがなかった。
それでも、まあいい調子で観戦していたのだが、急に具合が悪くなってしまい、
ちょっとひどかったので、初めて救護室のお世話になった。
スタッフの方々はとても親身になってくださり、しばらく横になって休ませて
もらえたおかげで、ひとまず宿まで帰れる体力を取り戻すことができた。
とにかく良かった、助かった、本当にどうもありがとうございました。
少しうとうとしたせいなのか、中学生の頃、よく胃痛で保健室で休んでいたのを
思い出した。
たくさん時間が経ったはずなのに、あんまり変わらず弱っちいので、自分で自分が
おかしかった。

何とか決勝も無事に観て、名〇屋駅にやたらくわしくなって帰宅した。
しゃちほこもなかが買いたかったが時間がなかったので、次に行ったときには
ぜひ買おうと思った。
次の楽しみを残しておくのは大事だと思う。


 

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