込めた想いとまったく逆に受け取られて、小学生の頃の一時期、
とてもひどいめにあった。
中学生になれば何とかなるだろうと、日々ひたすら耐えた。
言葉も人も怖いものだと、つくづく思った。
いくつになっても、そういうことは忘れられない。
上書きできない記憶も、確かにいくつもある。
ふと立ち寄ったCD屋さんの片隅で、以前から欲しかったCDを見つけた。
少し前に発売されたものだから、新品はもうないだろうと思っていた。
早速購入して、車の中で聴きこんだ。
車の中で聴くと、全身で味わえるからすばらしい。
溺れて注意力散漫にならないように気をつけて、運転しながら聴くと
さらにさらにすばらしい。
一日一日違うのだから、まっさらな気持ちでやっていけばいい、
ただそれだけのことが難しい。
無理に変えようとしなくても変わっていくのだし、時間も何もかも、
留めておくことはできないと解っているはずなのだけれど。
風に乗る、流れに従う、言葉にできないことの方が圧倒的に多くても、
言葉で感じる、言葉で納得する、心の運転は、日々工夫あるのみだから。
名前も知らない人に、何となく励まされることがある。
人間だから、ひとのあいだでやっていくしかないのだな。
好きも嫌いもかなぐり捨てて、今をやっていこうと思えれば、
何とかできる、何とかなる、そう思い込もう。
自分を探してもよし、自分を創りこんでもよし、自分を忘れてもよし。
時間は有限だけれど、無限に思える瞬間を集めたいものだ。