今年最後の、父の大学病院での診察が、先日無事に終わった。
遺伝子検査の結果も良好。
先生に、<良いお年を。来年もよろしくお願いします。>と挨拶をし、
ふたりでにこにこしながら、診察室を出た。
ありがたいありがたい。
父のお気に入りの、食堂のお姉さんにも会えて挨拶できたし、ふんわりと
ゆったりとしあわせを感じた。

12月は本当に、ターボエンジンだ。
大したことしていないのに、もう月末。
違うな、一日一日やりきることが、大したことなのだ。
ちょっと難しい病気の方々ばかりの大学病院で、患者さんたちを見ていると、
生き物は、生きているだけで本当にすごいんだなと、強く思わされる。
生きることが、生ききることが、一番の仕事なのだ。
がんばろうがんばろう。

引き出しの中に、かわいいものを並べて置いておく。
開けるたびに、わぁ、と楽しい気分になるように。
物にもいのちがあるんだな。
さよならの時が来たら、ありがとうとお別れすればいい。
物理的に無くなっても、記憶の中に生き続ける。
自分が生きている限り、いつも一緒だ。
そう思えれば、人も物も、お別れはないのだなぁ・・・。



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