<あ、今、この場面、前にもあった・・・>
子供のころ、そう感じることがたびたびあった。
はっきり覚えていないくせに、
ああ二回目かもしれない、というふわふわした確信。
しっくりしなくても時は流れてゆくから、
大きくなるにつれて、すっかり忘れてしまっていた。

先日、ある方とお話している時、
その感じがよみがえってきた。
何か話さなくちゃと気をつかわなくてもいい、
そんなひとときだったからかもしれない。
うんうん、にやにやと、ゆっくり観察しながら()
聞き手をしているのがとても楽しかった。
隠したままで忘れていた、背中の羽根がうずうずしていた。

<ありがとう。わがまま言ってごめんなさい。>
そう言って、知り合いの方が旅立たれたらしい。
ズキンとした。
最後の最後に、素直で綺麗な気持ちだけを持って、
逝かれたのだろう。
ジブンにも到達できるんだろうか。
どう生きたらそこにいけるんだろう・・・。

あんまり酷暑が続いて、見事に食欲がなくなっている。
ちょうどいいのかな。()
少し食べられただけでとても美味しいし。
頭でいくら考えてもどうにもならないことがあるって、
思い知らされて光栄。
珈琲は美味しくいただけているから、
まだまだ大丈夫なのです。



TOPページへ
前のページへ