茨城県近代美術館での、
≪輝く女たち その強さ、儚さ、複雑さ≫を
観てきました。
豪華な作品の数々の中でも、
どうしても実物をこの眼で観たい作品があったのです。

<松井冬子氏>と、<片岡球子氏>の画です。
最後のフロアに展示されていたので、
待って待って観たのですけれど、
言葉が出ませんでした。
圧倒されると言うと安易過ぎて、
美しいとか儚いとかと言うとつまらな過ぎて、
葛藤やら悲哀やら情念やら、
言葉にできる感情すべて超越してしまって、
<黙るしかない>・・・、がほぼ忠実な感想です。

展示構成が、
男性による女性像、女性による女性像、と、
対比して観させることによって、
女性の輝きをくっきり沸きあがらせていました。
たしかに違いはあるでしょうけれど、
予想していたより厭な感じは受けませんでした。
画に負けず、彫像がとても綺麗で、
背中の凛とした曲線に、
女性ならではの美しさ、華やかさを素直に感じました。

どの作品にも、
描く側、描かれる側の<いのち>がきこえてきて、
眺めていて、深呼吸しているようでした。
ここに在るジブンを、
応援されているようでした。
はじめに言葉ありき、じゃなくて、
はじめに心ありき、ですね。
ジブンとして、
こだわるところには、ひたすらこだわって、
そして、
とらわれないようにいきたいものです。。
ああ、
言葉はいつも足りないなあ・・・、と思えてしまいます。
(笑)



TOPページへ
前のページへ