透徹



あおぞらがなくても
ワタシは
空を見上げるだろう

音たてて
くずれてゆくものたちを
かすかにおぼえておくために

痛がるたましいを
うとましく思いながら
来る時を歓迎するために

ジブンの重さにあらがい続けて
あらがう哀しみを
みくびらないために

いくつになっても
ワタシは
空を見上げるだろう



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