家路
改札をぬければ
まちがいさがしなどできそうにない
いつもすぎる風景
家路を急ぐ足たちに
逆らうように はぐれるように
一瞬を確かめながら歩いている
ふりむいて
わたしの名前を
呼んでくれる人はいない
北風の相槌に凍えそうな心に
缶コーヒー一本分でいい
ぬくもりがほしい夜
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