海風にもたれて


明け方の薄紫の夢の中で
君にさよならを告げた日
初めての海に逢いたくなった

笑顔まではまだ遠く
泣くことさえ忘れてしまった心は
ゆるぎなく君を想うけれど

いつか何もなかったように
あっけなく朽ちてしまう哀しみなら
永遠にいらないから

時の隙間から吹いてくる
おだやかな海風にもたれていよう
昨日も明日も私も愛したくなるまで


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