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日本の大豆☆アメリカの大豆 第16週

テーマイラスト
ぷらんてっど えりあ その1"

PLANTED AREA(作付面積)VOL.1

(ポン太郎)
 親分、ついにこのリンク集へのアクセスが5000ヒットを超えたでやんすよ!

(owner)
 遊びで始めたのになんだかヤバいよ。日本広しと云えど、大豆の連載やってるネズミなんて、ポンちゃんしかいないし・・・。

(ポン太郎)
 しょせんハムスターの戯言なんだから聞き流してくれればいいんでやんすけどねえ。ところで今週から新テーマでやんすね。

(owner)
 先週までが不完全燃焼だったからね。今回はいきなり衝撃の事実からスタートなのだ。さて、ポン太郎君、今年の日本の大豆の作付面積は何ヘクタールでしょう。

(ポン太郎)
 ええっ、ヒント、ヒントは?

(owner)
 ヒント1 大豆は畑に作られる他、米を減らすかわりに田んぼに作られることがあります。
 ヒント2  今年、お米を作らない田んぼの目標(生産調整目標面積 )は96万3千ヘクタールでした。

(ポン太郎)
 なんともわっかりにくいヒントでやんす。お米を作らない目標ってのも後ろ向きでやんすね。

(owner)
 思いっきりお米を作ったら食べきれないらしいからねえ。おまけのヒントとしては、大豆の他に、麦や家畜飼料、野菜なんかが主な転作作物として田んぼに植えられています。

(ポン太郎)
 ふーん、じゃあ96万を4種類の作物+その他の5で割って20万でやんす。あ、それから畑の大豆もあるから、それを倍ぐらいにして40万でどうでやんしょ。

(owner)
 ・・・そこまで作ったら、さすがに自給率が3%とかいう情けないことはないって・・・。
 正解は10万8千ヘクタールです。そのうち田んぼの大豆が8万1千ヘクタールね。

(ポン太郎)
 へー、田んぼの大豆が多いんでやんすね。でも96万も田んぼがあいてるのに、大豆が8万だと随分あまってるんでやんすね。

(owner)
 1割以下だから確かに少ないよねえ。その説明は後ですることにして、一応この連載のタイトルになっているから、アメリカ大豆の話もしようかねえ。

(ポン太郎)
 あ、おいらもう引っかからないでやんすよ。どうせ、アメリカでは日本の20倍ぐらい大豆を作ってるでやんすね。日本が10万8千なら、アメリカは200万でやんしょ。

(owner)
 お前、思い切りのいい奴になったなあ。ま、今年のアメリカの作付面積はほんの3000万ヘクタールだけど。

(ポン太郎)
 きゅっ。(←ハムスターの驚きの表現)

(owner)
 正確には7410万エーカー、つまり2999万ヘクタールが作付けられたんだよね。ところが、11月の発表だと、そのうち収穫まで至った面積が2946万ヘクタール。今年は、干ばつもあったし、その他のロスみたいなもんで、種をまいたけど、収穫はしない面積が差し引き53万ヘクタールあったことになる。

(ポン太郎)
 53万て、に、日本の作付面積より全然多いんでやんすー!

(owner)
 土地がある国っていいよねえ、ホントに。最近、アメリカも豊作続きで調子がいいらしくて、去年から今年にかけて、作付面積69万ヘクタール増えたっていうけど、まあ2.3%増だから誤差の範囲かな。

(ポン太郎)
 いいよねえ、とかいう問題じゃないでやんす。おいら達は誤差以下でやんすか!

(owner)
 ふふふん、それが誤差なんだな。さて、ポン太郎君、問題です。この5年間の間に、日本の大豆の作付面積は何パーセント伸びたでしょうか?
 ヒント アメリカは豊作でぶいぶい飛ばして20%伸びています(2490万→3000万ヘクタール)。

(ポン太郎)
 ヤ、ヤンキーなんかに負けちゃなんないでやんす。ば、倍の40%でどうでやんすか!

(owner)
 そんないらん対抗意識を燃やしてどうするよ、と云いたいとこだけど、方向性は間違っていないのでした。
正解は78%です(6万ヘクタール→11万ヘクタール)。

(ポン太郎)
 は?

(owner)
 ちなみに平成元年は15万ヘクタールでしょ。平成6年にはその2/5の6万になって、今は11万まで戻ったわけ。いやあ、派手な動きだねえ。

(ポン太郎)
 そ、そんな、5年で半分以下になったり、倍になったりしていいんでやんすか?

(owner)
 いいワケないじゃん。スーパーの棚で行けば、ごっそり豆腐が半分になったり倍になったりするみたいなモンなんだから、すっごい迷惑だよねえ、日本の大豆。

(ポン太郎)
 迷惑って、そんな・・・。あ、でもアメリカが沢山大豆作ってるから関係ないんでやんすかね。どうせ、おいら達、誤差の範囲でやんすしね。

(owner)
 ブッブー。今でこそアメリカ大豆も定着してるけど、やっぱり豆腐とか納豆や味噌とかには、中国や日本の大豆をっていう「アジア」な信仰があったわけじゃない。特に国産大豆ともなれば、パッケージにも「国産大豆を使ったこだわりの豆腐です!」とか堂々と云えるしさ。そういう中で、いきなり次の年から原料は作るのやめちゃいましたよ、じゃ、やっぱり「舐めんとんのかワレ」だよ。

(ポン太郎)
 な、舐めてやがったんでやんすか。なんだってそんな無茶ッピーな。

(ポン太郎)
 まあ、お百姓さんも好きでやったわけじゃないんだと思うんだけどね。まずは、下のグラフを見なされ。
 白いが田んぼに植えられている大豆の面積。青いは、米を作れなかった田んぼの面積を示してるんだ。それぞれのグラフの目盛りは替えてあるんだけど、こうしてみると見事に傾向が一緒なのが判るでしょ。

(ポン太郎)
 どういうことでやんすか?米を作れない面積が増えると大豆を作るんでやんすか?

(owner)
 できればみんな儲かるお米が作りたいからね。生産調整が厳しいときは仕方なく大豆を作って、緩やかになると米に戻っちゃう。しょうがないだろう。

(ポン太郎)
 しょ、しょうがないったって、そんな理由で倍にも半分にもなったら、お客さんはたまらないでやんすよ。

(owner)
 本当はここまでひどくなるはずじゃなかったんだけどね。やっぱり平成5年に未曾有の大冷害で米不足になって、慌てて大豆をやめて米に戻したら、豊作が続いた上に、日本人が米を食わなくなっていたので、生産調整をきつくせざるをえなかったんだって。農家の方もいい迷惑だよね。

(ポン太郎)
 うむー、お天道様には逆らえないでやんすからねえ。
 ところで、グラフを見ると、後半から白いと青いの距離が離れちゃってるでやんすけど。

(owner)
 平成に入ってから、生産調整の中での大豆のシェアが下がってきちゃったんだよね。大豆だけじゃなくって、そもそも、米の変わりに何か他の作物を植えようっていうガッツがなくなってきたというか・・・。
 上のグラフで、ピンク色の部分は何も作物を植えてない、いわゆる「何もしない」生産調整の割合を示すんだけど、最近随分増えてるでしょ。その他にも、野菜みたいに収益性の高いものがまあまあ増えて、大豆のシェアは食われてるし。

(ポン太郎)
 どうして、こんなに何もしなくなっちゃったでやんすか。

(owner)
 大きな要因は、お金だと思うよ。グラフにも赤いでプロットしたんだけど、昔はただ大豆を育てただけで、10アール当たり5万円以上が「基本額」として貰えたらしいんだよね。月日とともに要件が厳しくなって、きちんと団地化したり組織化したりしないとお金が貰えないようになって、いわゆる基本額は減ってきたんだ。

(ポン太郎)
 なんでそんなひどいことするでやんすか。大豆のこと、大事じゃないでやんすか!

(owner)
 いや、どっちかっていうと基本額の減額自体は悪いことじゃないと個人的には思うよ。
 ただ大豆を播けば5万円なんてことになると、種だけまいてほっぽらかしとかになるじゃない。ひどいところだと、秋になると雑草畑なんだか大豆畑なんだかわからなくなるみたいだよ。そんな大豆だったら農家も儲からないから作らない方がマシで、お金の切れ目が縁の切れ目ってのがいい証拠だよね。

(ポン太郎)
 そんなにいい加減なもんでやんすか?

(owner)
 大豆を作るのって、かなり難しいんだよ。虫害、病害、台風害っていう要注意被害のオンパレードだし、種をまくときに土が水っぽいとダメだけど、生育期には日でりが続くと具合が悪いしね。
 要するに枝豆なんだから、きちんとやろうとすれば野菜農家並みの技術がいるのに、麦だのエサだのと同じつもりで作ったら、そりゃあうまくいかないでしょ。逆に言うと、手をかけると手をかけない人の倍ぐらい穫れるから、技術のある人もん勝ちなんだけどね。

(ポン太郎)
 じゃあ、ヘボヘボ作っている人にはやめて貰って強い人だけが作って貰った方がいいでやんす。

(owner)
 やめるかどうかはともかく、落ち着いた産地が育って欲しいよね。奨励金の仕組みも変わって、要件は厳しくなるんだけど、その厳しさを超えた人には、沢山お金が貰えるというような感じになるみたい。これで集団的に作る面積が増えて、きちんと機械も導入して、大豆を続けていこうという気持ちになってくれるといいいんだけど。
 月並みだけど、ずっと頑張っていこうと思わなければ、お客さんもついてこないしね。

(ポン太郎)
 ふむふむ、この連載と一緒で、今すぐ初めてずっと続けるでやんす。

(owner)
 えええっ?!連載、ずっと続けないといけないの?

(ポン太郎)
 ・・・・。
 こ、根性なしは放っておいて、とりあえずSEE YOU NEXT WEEK!でやんす〜。
○今週のホームページ
大豆の作付面積
 日本(調査名、豆類を探してね)
 アメリカ(Information centerのSoy Facts/FiguresからSoy STATSへどうぞ)

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