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日本の大豆☆アメリカの大豆 第17週

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ぷらんてっど えりあ その2"

PLANTED AREA(作付面積)VOL.2

(ポン太郎)
 親分!ページの更新が遅いと思ったら釣りに行ってたそうでやんすね!おいらに内緒でひどいでやんす!

(owner)
 いやあ、連れていこうかと思ったんだけど、ネズミはあんまり生き餌には向いてないと思って・・・。

(ポン太郎)
 ひどい!ひどいでやんす!そんな心がけだからボーズで帰ってくるでやんすよ!

(owner)
 ぐさっ。(←正確には体長100ミリスズメ鯛一匹)
 ま、まあ本題に入って、今週も作付面積のお話です。先週は田んぼで作る大豆の話だったので、今週は畑で作る大豆の話にしようかなっと。

(ポン太郎)
 おいら大豆っていうと畑って感じでやんすけどねえ。やっぱし、北海道のでっかい大豆畑って感じで。

(owner)
 確かに北海道が大豆の一大基地だよね。
 でも全国の畑の大豆約3万ヘクタールのうち、北海道は1万ヘクタール前後で、残りの2/3は都府県の大豆なんだって。干拓地では大きなスケールで生産しているし、農家の人が自分で味噌を作るために、ちんまり生産しているものもあるしね。

(ポン太郎)
 ふーん。自分で加工できる作物ってのは楽しそうでやんすね。文字どおりザ・手前味噌の世界でやんす。

(owner)
 残念ながら農村の人口が減ると、こういう自給的な大豆は減ってっちゃうんだろうけどね。
 最近は大豆を料理するのを面倒がる人が増えてるみたいだし、米と違って親戚なんかから送ってもらっても、使い方がわからなくて持て余しちゃう人もいるんだってさ。

(ポン太郎)
 もったいないでやんすね。大豆とミキサーと鍋があれば、すごく簡単に「お祭りの日のザル豆腐ごっこ」ができるのに。

(owner)
 それいいなあ。レシピと材料とザルをセットで売ったら儲かりそうだよ。

(ポン太郎)
 浴衣姿のミポリンと一番絞りもついてるといいでやんす。

(owner)
(そ、それは何億円のセットだろう・・・)
 えーと、話を戻して、大豆の作付面積なんだけど、先週は田んぼの大豆の面積は米の生産調整に影響されてがんがん変動してたって云ったじゃない。
 畑の大豆は、そういう意味では変な作付誘導がないから割と落ち着いてるのかな、と思ってたんだけど。

(ポン太郎)
 「けど」って不吉な響き。

(owner)
 そうなんだよね。都府県の大豆は高齢化とかで面積がじわーっと減ってるし、北海道の畑大豆は、ここ10年の
 最高値が11,600ha(平成3年)
 最低値が4,870ha(平成6年)
倍半分に違うねー。

(ポン太郎)
 ねー、じゃないでやんすよー!先週、そんなに生産量がガタガタ変わっちゃいけないって云ったばっかりじゃないでやんすか!

(owner)
 そうは云っても、大豆は数ある畑作物の1つに過ぎないから、農家にだって選ぶ権利ってもんがあるしね。
 まず、このグラフを見てね。


 ここでピンクのが北海道の畑大豆の作付面積(ha)、水色のは、その一年前の大豆の単収(kg/10a)にしてみました。こうしてみると傾向が似てるでしょ。

(ポン太郎)
 ???1年前の大豆の単収って?

(owner)
 えーと、つまり、平成11年のところには11年の作付面積と10年の単収をプロットしてみたの。前の年に成功すれば農家も頑張ってみようかなということで作付けを増やすし、冷害とかで単収が落ち込むと、じゃあ他の作物にしようかなということで作付けが減るんじゃないかと思う。
 特に、10年産は豆類が不作なのに麦が豊作だったから、麦に転換した農家さんも多かったらしいよ。

(ポン太郎)
 そんなに、あっさり変えるもんなんでやんすかね。

(owner)
 もともと、北海道の畑(約95万ha)の中で大豆はそんなに大きなシェアがないからね。どちらかというと、豆類としては小豆がメインで、小豆の作付面積の調整の中で、大豆が増えたり減ったりしているフシもある。


 ここでもピンクのは畑大豆の作付面積(ha)で、青いは、小豆の面積が前年に比べどれくらい減ったのかを示してる(前の年に比べて減れば減るほど値が大きい。増えた場合はマイナスの値になる)。さっきほどじゃないけど、この2本のラインも結構似てるでしょ。
 全く想像なんだけど、農家が小豆をやめて何を作ろうかなっていう風に考えたとき、前の年の大豆が調子が良ければもう少し大豆を頑張ってみようかなって思うし、不作の翌年は大豆には懲りたから他の作物にしようかなって思うのかなあ。

(ポン太郎)
 うむー。大豆が従属的だっていう推理なんでやんすね。でも、それじゃあ小豆とやらの面積はなんでそんなにガタガタしてるでやんすか。

(owner)
 そいつぁやっぱり「赤いダイヤ」じゃないのかな。

 ここで赤いで、前の年の(単収×小豆価格)、つまり小豆の粗収益(\/10a)をプロットしてみたんだけど、小豆の面積(黄色い)と凄く傾向が似てるでしょ。前の年に、豊作だったり価格が高かったりして儲かれば、小豆の面積を増やすし、逆だとがっかりして減っちゃってるように読めるよね。
 大豆は国の不足払い制度のせいで、生産者の手取り単価がある程度一定だったから、単収だけに反応したと思うんだけど、小豆は相場作物だから、価格にも大きく影響されてると思うんだ。

(ポン太郎)
 ふへーっ!アンコや豆腐を食べる量はそんなに変わらないのに、生産がそんなに変わったらエラいことでやんす!減れば輸入できるからって・・・日本って一体・・・。

(owner)
 ところがっ!
 そういう日本はダメだーみたいな単純な話じゃすまないと思うんだよ。
 自分の儲かる作物を選択するのは、プロの経営者として当たり前じゃない。北海道の畑作は、そういう意味で敏感だと思うし、まして、あの大面積をガンガン経営しているアメリカ人が思いつかないわけがない。


 このグラフでみると、日本の小豆とすごく似たようなことがアメリカでもおこってる。アメリカでは「シカゴ相場」で大豆がガンガン先物取り引きされてるからね。この相場と単収をかけ算したもの(収益)が、次の年の大豆の作付面積に連動してるように見えるでしょ。

(ポン太郎)
 ア、アメ大も結構変動してるんでやんすね。

(owner)
 そのとおり!
 しかも、やつら生産量が数千万トンと半端じゃないから、ちょっと変動しただけで、日本の需要量(500万トン)ぐらい軽く吹き飛んでしまう。

(ポン太郎)
 やばいじゃないでやんすか!

(owner)
 やばいよー。昭和48年にアメリカが不作で大豆の輸出規制をしたときには、日本で「豆腐騒動」がおこったぐらいなんだから。
 1999年は他の穀物の値段も安かったから、大豆の相場が急落しても面積がそんなに下がらなかったみたいなんだけど、このまま低い相場が続いたら、いつまでも増産一本槍じゃいかない気もするよね。

(ポン太郎)
 ふへーっ。
 しっかし、親分、凄い数の分析でやんすけど、これはなんて云う理論なんでやんすか?

(owner)
 そんなのownerのフカシに決まってるじゃーん。
 折れ線グラフで遊んだだけで分析も実態調査もしてないから、真に受けて吹聴すると恥をかいたり損をしたりするのだ。北海道の農家にも怒られるのだ。ははははは!

(ポン太郎)
 はははってアンタ・・・。
 こ、こういうひどい連載でやんすけど、とりあえずSEE YOU NEXT WEEK!で・・・

(owner)
 あ、今週末は遊びに行っちゃうから休みね〜。

(ポン太郎)
 こらーっ!!!
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