四月目 
あまがえる


(ぽんだい)
・・・えらく ふざけたタイトルじゃねえか・・・

(owner)
 え?これまで、ちょっと真面目っぽくて面白くなかったからさ。
 もうじき夏休みだし、ぐっとソフトにしてみました。

(ぽんだい)
 まあ お前が不真面目なのは今日に始まったことじゃないけどよ。
 で、カエルがなんで『今月のニッポンの大豆』なわけよ。

(owner)
 それがさ。6月14日の日本農業新聞(こういう業界紙(?)がある・・・)を見ていたら、「退治のプロ アマガエル〜ハスモンヨトウの幼虫をパクッ〜」っていう記事が載ってたから――。

(ぽんだい)
 ふ〜ん ・・・・・・・・で?

(owner)
 いや 可愛いカエルなのに凄いなと思って。そんだけ。
 
(ぽんだい)
 なんだとぉっ!それで終わるつもりか? 

(owner)
 えー、だってスゴいと思ったんだもん。
 ちなみにハスモンヨトウというのは、関東より南を中心に、大々的に発生する大豆の害虫です。成虫はガなんだけれど、幼虫は芋虫・青虫タイプの虫で、大豆の葉っぱをバリバリ食べてしまいます。
←こんなの(老熟した幼虫は体長が35〜45mm)

(ぽんだい)
 げげっ こんなの本当にアマガエルが食べるのかよ。

(owner)
 農業新聞によると、栃木県農業試験場の調査では、一匹のカエルの胃袋から最大七匹の幼虫が見つかったんだって。
 ハスモンヨトウの天敵の一つがアマガエルだっていうのは、結構以前から有名な話みたい。
 10年前に徳島県農業試験場がだした試験では、『ハスモンヨトウ6齢幼虫はやや食べ難そうではあったが、2〜6齢まで全て捕食した』って結果が出てる。
(注:ハスモンヨトウの幼虫は脱皮してどんどん大きくなっていきます。一番若いのが1齢で、さなぎになる直前が6齢)

(ぽんだい)
 やや、食べづらそうって・・・そりゃあ 辛かろうよ。こんなでっかい虫。

(owner)
 でも飛んで逃げるわけでもないし、カエルにとっては楽なエサでいいんじゃないの?
ちなみにこのハスモンヨトウ、若いうちは農薬で防除できるんだけれど、大きくなると薬が効きにくいんだって。
夜活動する虫で、昼間は大豆の葉っぱの裏側に隠れてるし・・・。カエルが大きい奴を退治してくれるなら、こんなにありがたい話はないのだ。
←ハスモンヨトウの被害。油断していると、葉っぱをスケスケにされてしまう

(ぽんだい)
 ふーん。じゃあ、大豆畑ではアマガエルを沢山飼った方がいいんだな。

(owner)
 もちろんアマガエルの胃袋にだって限界はあるし、どの程度カエルで防除できるかはまだ試験段階なんだけどね。
 今年、栃木県農業試験場では、試験用の大豆畑を作って、アマガエルを入れた畑とそうでない畑のハスモンヨトウの生存率・被害状況を調べるんだって。

(ぽんだい)
 なんだか・・・えらくわかりやすい、ほのぼのとした実験だな。

(owner)
 個人的には、なんとかゲノムとかDNAとか云うより、好感がもてるよね。あっもちろん、そういう難しい研究も、長い目で見れば必要なんだろうけれど・・・。

(ぽんだい)
 要するに、よくわかってやがらねぇな、お前。
 まぁとにかく、ちっちゃいカエルも畑で頑張ってるんだよな。みんな、カエルを大事にしろよ!

(owner)
クモも大事にしてあげてね(^_^)/~
 See you next month!

○今月のHP
ハスモンヨトウ
 九州農業試験場が提供しているページ。ハスモンヨトウの生物学的分類、生態、防除方法などの基礎知識を学ぶことができます。
<岡山県>病害虫発生予察注意報
 ハスモンヨトウが大発生する時期には、各県でこのような注意報が出されています。ハスモンヨトウを防除する農薬も紹介されています。

天敵(アマガエル・クモ)や農薬以外にも・・・こんな防除方法が考案されています
 フェロモントラップ
 黄色蛍光灯