20世紀最後の夏休みの宿題★出品作品


ふくしま大豆の会「枝豆まつり」に行ってみた

出品者:輪作さん
ジャンル:紀行文

 「ふくしま大豆の会」は、消費者と生産者、食品メーカーが、ともに手をたずさえた活動を行なっている。遺伝子組み替え食品に疑問を持った生協が、そうではない福島県産の大豆で製品を作って食べようと、農業団体や食品メーカーに呼びかけて作られた組織だ。消費者会員は約8千名で、会員法人は下記の通りである(2000年8月現在)。ちなみに、内池醸造さんは味噌と醤油の醸造元、コープフーズさんは豆腐と納豆メーカー、今川屋さんは凍み(高野)豆腐メーカーである。

 ●JA福島中央会・JA福島経済連
http://www.inaka.co.jp/ja-fukushima
 ●福島県農民運動連合会
 ●内池醸造 株式会社
 ●有限会社 コープフーズ
 ●株式会社 今川屋
 ●蓬来たまごの会
 ●生協コープふくしま
 ●福島県南生協
 ●生協コープあいず
 ●いわき市民生協

 余談だが、内池醸造さんの醤油と味噌は、たいへんたいへんたいへん美味しいものなので、一日も早くホームページを開設して「日本一の大豆リンク集」にリンクを張って欲しい。

 この「ふくしま大豆の会」のことは、平成11年度版(最新)「食料・農業・農村白書」に載ったり、農業系の新聞に載ったり、福島県内のテレビ新聞には良く出ているので、知る人ぞ知る取り組みなのである。私も職場刊行の雑誌「暮しの手帖」2000年8/9月号「あなたと大豆」記事で取り上げた。

 「国産大豆製品が食べたい!」とは、誰しもが思うことなのだが、じっさいに大豆生産農家の応援まで取り組む会などは、じつのところ、まだまだ少ないのだ。そりゃ、消費者にしてみれば、おいしい大豆製品が食べれればオッケーなのかもしれないが、傍でみていると「それでいいのかよ」という気がする。JAや農民連を動かして「私達が買いますから、大豆をつくってください」と言う「ふくしま大豆の会」の会員消費者は立派だと思う。登録会員農家も、栽培暦を守り、高品質の大豆の300キログラム反収を目指してがんばっている。

 さて「枝豆まつり」は、「ふくしま大豆の会」の行なっている消費者、生産者、食品メーカー交流イベントの一つだ。第2回は今年の8月27日、福島市荒井の大豆畑で行なわれた。メインイベントは何と、草取り競争である。イベント用の大豆畑に茂った、ヒエなどの雑草を抜く。ヒエは背丈以上に生い茂って、参加者からは「イベントとは言え、大豆がかわいそう。来年はもっと早く枝豆まつりをやったらどうか」という声もあった。ともかくしかし、100人ほどの参加者が草取り競争をすると、15分ほどで見る見るうちに大豆畑はきれいになって、なかなかの見物だった。来年は参加してもいいかな、と、思ったりする。

 まつりでは、「ふくしま大豆の会」の醤油、味噌、豆腐などがふるまわれ、これらもとてもおいしかったが、農民連さんたち提供の枝豆のおいしさは格別だった。甘いし香りもゆたかな枝豆を、ずいぶん久しぶりに食べた。また、私はたまたま、JA関係者の方々と同席したのだが、彼らは目下「地域特産みそづくり」を研究中らしい(単位農協名までは伺いませんでしたが)。内池醸造さん製の「大豆の会」味噌をしげしげと眺めて「こうやって多用途米つかうと、味噌づくり上手くいくんだよな」と、 私からすれば通な事を話していた。そのおじさんたちの地域では、多用途米をつくっていないようだが、特産みそづくり、がんばってください、と、心の中でエールを送った。

 「ふくしま大豆の会」は、昨年産の大豆を約100トン確保し、豆腐、みそ、醤油をつくって、会員消費者に提供している。おいしいだけでなく、価格が良心的で、食べる人には好評を博している。今年の大豆も約100トン確保できる見通しだ(品種はスズユタカ・タチナガハ)。来年からは、凍み(高野)豆腐が、提供製品のラインナップに加わる予定である。「枝豆まつり」での報告によると、今年の福島県産大豆の生育は順調という。ご同慶の至りだ。

 身土不二に目覚め、生産者や食品メーカーを巻き込み、交流を促進しながら県産大豆製品を食べる元気な福島の消費者たち。「ふくしま大豆の会」のような取り組みがもっともっと全国に増えて、「大豆リンク集」にアクセスする食品メーカーの数多くが、このような取り組みに結集していただけたらなあ、と思う。


●選者のコメント●
 輪作さんたら、しばらく掲示板に顔を出さないと思っていたら、こんなところに行っていたんでやんすね。でも、一人で一杯美味しい物を食べた挙げ句、ポン太郎にお土産の一つもないとは、く〜!(←ポンちゃんは枝豆も好き)
 本物の文筆家さんだけあって、親分にはないボキャブラリーがワンダホー!身土不二(しんどふじ)とか、おいら、辞書をひいちゃったでやんすよ(みんなも引いてみよう!)。何気に雑誌の宣伝をしているところなんかも泣かせるでやんす(まだ本屋に売ってるかも!みんなでGO!)

  by あなたのポン太郎でした

夏休み大特集に戻る