作者の声・読者の声

「e−learning教育学会」で発表してきました:2013年4月3日
初めての学会発表で緊張しましたが、熱心に聞いていただき感激でした。

http://www.mle.cmc.osaka-u.ac.jp/WELL/conference/program2013.html

 後の懇親会では、「感動した」という言葉をかけられて、驚きました。
 準備は結構大変でしたが、自分の考えをまとめるいい機会になりました。このホームページでも自分の考えを書いてきたつもりでしたが、好きなように書いているだけではだめなんですね。相手がはっきりしてこそ、突破口が開けた気がします。
 これまではやはり、
      プログラムがどのように動くか
の説明が中心で
      なぜ、そのようにプログラムを動かすのか
が書かれていなかったと思います。反復学習については先に「方法」を思いついたのですが、周りを説得するには、後付であっても「理論」を述べることが大切だと感じました。そういう意味では、ここでの発表は私にとって大きな一歩になりそうです。発表をすすめてくださった関係者の方々に感謝いたします。



作者の声(2年ぶりに復活):2009年11月26日
  単語力シリーズは英単語の発音を聞きながら、日本語訳とスペリングを効率的に覚えるものでした。
10年以上前から始まった、このシリーズは記憶法としては今でも革新的だと思います。
しかし、単語力580で2500個の英単語の日本語訳を覚えることはできても、英語を話せる・聞ける力はつきません。
たとえばTOEICで得点をとるためには、会話をするためにはどうすればよいのか。
  ひとつは例文の問題です。
単語力580には例文がありませんでした。この単語レベルで、どのような例文があれば話せる・聞ける力がつくのか。
たとえば mind, expect に対して次のような英文が考えられました。
 He has a good mind, but he is heartless.
  My mother expects too much of me. She wants me to go to Tokyo Universitey.
この例文の特徴は一言で言えば「イメージがふくらんでいく」ことです。
英語で「イメージをふくらます」という活動は、その単語を活用しやすくなるだけでなく、リスニング力を高めるためにも有効です。
このような例文2500個を一つひとつ執筆してくださったのは梅田修先生(流通科学大学教授)です。
さらに、これらの例文はスネリング先生(流通科学大学、武庫川女子大学講師)のネイティブチェックをうけています。それまでに3,4人の外国人にネイティブチェックを受けていましたが、この作業はネイティブチェックというより、一つひとつの例文を梅田先生とスネリング先生が討論されて、練り上げていくというものでした。
  例文はこうして、3年がかりで完成しました。
  もうひとつの問題は「例文を覚える」アルコリズムを考えることでした。反復学習で「例文を覚える」ためには、復習のタイミングを最適化するという発想だけでは難しいことが分かってきました。当たり前と言えば、当たり前なのですが、私は英語教師であるために、この「例文を覚える」ということを簡単に考えすぎていました。自分自身が英語ではなく、他の言語を覚えようとして、「例文を覚える」大変さを痛感しました。特に音声で例文を覚えようとすると、短い例文を2,3個覚えるだけでも何十分もかかりました。
  そこで考え出されたのが「ヒントを段階的に与える」ことです。
たとえば、
  「その湖にはたくさんの種類の魚がいる。」
という英文を覚えるために復習が進むにつれて、次のようにヒントを与えます。
  1. There ( ) many kinds of fish in the river.
  2. ( ) many kinds of fish in the river.
  3. ( ) fish in the river.
  4. ( ) in the river.

「こんなことが?」と思われるかもしれませんが、この効果は劇的です。自分自身の経験もあるのですが、実際7人の方にモニターをしてもらい、「復習のタイミング」だけをとる場合と「ヒントを段階的」に与える場合を比べると個人差はありますが、効果は明らかでした。
  「例文を覚える」ことが話せる・聞ける力となるには、「反応スピード」も高めなければなりません。
たとえば上の例で日本語
  「その湖にはたくさんの種類の魚がいる。」
を見て、すぐに英語にできるようになることです。このためには実際の学習で反応スピードを判定して、時間がかかりすぎているものは復習のタイミングを早めます。
  このようにしてできたのが「単語力完全マスター」です。
  学校で学んだ英語は決して無駄ではありません。このソフトを活用することで、「学校英語」がコミュニケーションに通じる「話す・聞く力」になることを願っています。



作者の声(ご注意:4月13日)
 とんでもないサイズの迷惑メールが送られてきます。ひょっとするとメールが送信できない状態があるかもしれません。その場合はご面倒ですが,郵送でお知らせいただければありがたいです。



読者の声(モニター感想:春日部市,A.Nさん)
先日お送りしていただいたCDーROMで早速学習しております。発音を自動的に繰り返してくれるので、耳と目の両方で吸収でき、また、五択問題なので、まったく分からない単語でもよそうをつけることができ、とても使いやすいです。間違っても、関連のある単語から意味を見つけだすように導いてくれるので、覚えやすくもあります。
しかし、一つ気になったのですが「sensible」のアクセントが、辞書で引くと第一音節についているのに対し、CD−ROMを聞いているとどうも第二音節についている気がします。使っている辞書も古いので、どちらが正しいのかが分かりませんが、もし間違っているようでしたら直した方がよいのでは?と、思います。
最後になりますが、この度は、ありがとうございました。

早速のレポートありがとうございます。
ご指摘の「sensible」の発音ですが,アクセントは第1音節にあります。
ただ私の耳にはCDの発音も第1音節にあるように思うのですが,自信はありません。
機会を見つけて,ネイティブに確認してもらいます。
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「sensible」の発音をネイティブ(ペンシルバニア出身のアメリカ人男性:30才)に確認しましたところ,特に問題はないとのことでした。
「b」の音が少し強く感じられるのは,ゆっくりきちんと読もうとしているためだろうとのことでした。
しかしこのコメントから考えると,普段の自然なスピードの会話ではこの「sensible」の発音は出てこないと言えるのかもしれません。(だからといって自然なスピードで読めば,私たち日本人には聞き取りにくくなるように思います)
実際,会話の発音よりも単語の発音のほうが,ネイティブにもやりにくいようでした。以上ご参考になれば幸いです。



読者の声(パソコン活用:富山県 高岡市,A.Oさん)
はじめまして、松田先生。

私は現在、学習塾を開いております。主に、中学生を相手にしておりますが、
子供たちの、学校英語(ペーパーテストのための勉強)に対する興味が年々
減少してきており、やる気を維持するのに大変苦慮しています。

従来も、一年生当初のやる気が徐々に減少するということはありましたが、
最近は、とにかく興味のないものは全く覚えようとしない傾向が強まっています。

私たち教える側も、学習する内容に情熱が保てず、どうしたらよいか常々考えていま
す。
先生の関心とは少し違いますが、そもそも会話の基礎のまたその基礎となる英語の基本が身についていないことが問題なのです。

パソコンが普及し始めた当初、DOS-BASICで色々なソフトを作って見ましたが、
結局、ドリル型の域を脱することができず、いわゆる「できる子」がますますできる
ようになるだけで、こちらが意図するような理解の遅い子供たちに対しては、何の
効果もなく、パソコンを使うメリットはないとわかり、以後ソフトの開発はあきらめ
ていました。

最近は、ハードの進化が著しく、こちらが望むようなことは大抵可能になってきまし
たし、子供たちの家庭でもパソコンを導入するのが当たり前になってきたので、もう
一度、家庭学習としてパソコンを利用できないかと考え直しています。

しかし、オンラインソフトを隈なく探索し使用してみましたが、未だにどれもドリル
型か、ゲーム調に偏りすぎているものばかりで、すぐに飽きてしまうものか実用性のないものがほとんどのようです。

楽しくなければやろうとしない現実を考えると、どうしてもゲーム性を取り入れる必
要を感じるのですが、一方に根気のなさや飽きっぽさがあるので、どのようなシステムのものが適しているのか考えあぐねています。

先生の考案されている記憶方法は、パソコンならではのテクニックを駆使したもの
で、非常に興味が湧きました。特に、中学生くらいになると、身に付けるために繰り返すことを極端に嫌う傾向があります。刺激がなくなると、また、ちょっと難しく感じる
と途端にやる気が失せる彼らには、このようなシステムが必要だと感じました。

私の方はこれまで、プログラミングを経験している中で、学習プロセスを扱えるよう
なソフトがいいのではないかと考えていました。
それは、直接学習事項を暗記したり理解するのを扱うのでなく、どうしたら簡単に覚
えられるかとか、覚えるための方法やプログラムを考案すると言ったものです。
つまり、子供たち自身が、プログラミングしてソフトを作り、その過程で、自問自答
して行けば無理なく吸収していけるのではないかと思ったわけです。
要は、教える側に立ったらいいのではないかと言う発想ですが、実際には、現実味が
さらにないようです。

もうひとつは、いわゆる能力開発の一環として、英語などの教科を利用するもので
す。先生もご存知かと思いますが、速読や速聴を取り入れてソフトに組み込んだらどうかなと考えています。
そうしたソフトはいくつかネット上で見つけたのですが、現場の教師の方が製作され
ていないためか、そのものずばりのソフトはなく、いくつか組み合わせて製作しなけれ
ばならない段階のようです。

ところて゜、先生の使用されているプログラム言語は何ですか。
私は、DOS時代のBASICしか知らないので、これから何を使ったらいいのかわかりません。学習ソフトやゲームを作るのに適している言語を教えていただけないでしょう
か。
また、もっとも人気があって普及しているものをご存知でしたら教えてください。

それでは、今後もこのようなすばらしいソフトの開発をお祈りして失礼いたします。

**********************************************************

本当に子どもたちのやる気を持続させるのは難しいですね。
でも結局,人を育てるのは人だと思います。
先生のように悩みながら,子どもたちに願いを持ち続ける姿勢がもっとも大切なこと
であり,教える力を生み出していくのではないでしょうか。
学習ソフトの良い悪いはこの願いが感じられるかどうかだと思います。
私自身もこの願いを少しでも実現するためにコンピュータでサポートできるところが
ないかと悪戦苦闘しています。

開発言語の件ですが,コンピュータの性能が格段に進歩したために,私が考えつく
程度のことは今はBASICで開発できます(20年ほど前,初めて作ったソフトはアセ
ンブラという言語で書きました)。
現在,私がソフトを作るときに使っているソフトは主に次の3つです。
言語:Visual Basic
画像:Photo Draw
音声:ミュージックCDデザイナー
お勧めできるほど他のソフトは知らないのですが,私でも使いこなせる手軽さが特
長です。
データの入力や加工は専用のソフトを作ったほうが効率的な場合が多いようです。

ソフトの開発は発想を熟成する期間が大切です。
あせらず,たゆまずがんばってください。



読者の声(役立ちました:春日部市,Y.Nさん)
英語力580のおかげで、英検準二級の一次筆記試験を合格できそうです。まだ、協会からの正式な発表はありませんが、70問中、51問は正解なのでおそらく大丈夫でしょう。ほんとうに、英語力580のおかげです。随分単語力もついてきましたが、これからも気を抜かず、さらなるレベルアップを目指したいと思います。                
*************
ソフト開発者としてはこれほど嬉しい知らせはありません。
中学生で準2級はたいしたものです。これからもがんばってください。
             



読者の声(「単語力123」使用感:高岡市,A.Oさん)
こんにちは、松田先生。
お返事が遅れてしまい申し訳ありません。
子供たちの反応を聞き出すのに手間取ってしまいました。

まず、私自身の感想ですが、デザインや間違ったときのケアが工夫されていて
とても感心しました。主体的な学習者や高校生以上のユーザーであれば、
非常に有効な記憶ツールになると思います。
これからプログラムするときにも、大変参考になります。

さて、私が毎日相手をしております中学生の子供たちの反応はと申しますと、
あまり明確ではないのですが、
「優等生」諸君は、間違いも少ないので一応スムーズにこなし、どちらかと言うと
無反応で、あまり興味を示してくれません。やはり、従来通りの学習方法で間に
合っていると言った感じでしょうか。

一方、その他多くの覚えるのが苦手な子供たちは、色々勝手なことを言っておりま
す。

・ついテンキーやクリックを押し間違えたりして、わかっていたのに1回で
誤答になってしまうのにムカつく。
・同様に、スペルをキー入力する場合、デリートできないで、一々ヒントが
出てしまうのも煩わしい。
・スペルを選択する度に、右にスライドしていくこと、またその度に選択肢の配置が
変化することにイラつく。
・大人しい子供にありがちな、わからないままずっと発音が流れるとか、そのまま
じっとしているしかない場合、10回、あるいは10秒程度で区切ってヒントか正解を出
せないか。
・「設定」で発音のチェックをはずした場合、正解で発音が流れた方がいい。
・選択肢の背景の黄色は少しきつい。もう少しうすくするか、
クリームぽっい色がいい。
・間違った単語だけを一覧表にできないか。
・テンポのいいBGMがほしい。

こんな感じで、まだまだ色々喚いていたのですが、開発者の考え方や配慮を理解しな
い発言も多く、採用を決定するには、まだまだ試行錯誤が必要ですね。
ただ、理解の遅い子や記憶が苦手な子は、あまり多くの情報を処理できず、
こちらの工夫が負担になることが多く、単純に正解を示す方がやりやすいようです。

最近の子供たちはグラフィックやサウンドにうるさいので、開発するのにデザイン
センスが要求されます。とても手の込んだゲームに慣れ親しんでいるため、ちょっと
やっただけで、面白くないとそっぽを向いてしまうので、取っ掛かりにはどうしても
フィーリングを優先せざるを得ません。
これは、センスのない私には非常に苦しい部分なのです。

何しろ、元々やる気がうすれている訳ですから、使い込むことで、成果を上げ集中力
をつけるためには、どのようにゲームの要素を取り込むか非常に苦心します。

また、間違いが続くと、すぐにムカついてパソコンをこわす子供たちも多く、
保険をかけておられる塾もあると聞きます。

ユーザーが中学生となると、まず穏やかに持続させるための工夫が要求されます。

今回拝見させて頂いて、私もまた新たにプログラムへの意欲が湧いてきました。
すばらしいソフトに出会うとワクワクしますし、まだまだこんな工夫もできるだなあ
と気づかされてとてもうれしくなります。
松田先生、本当にありがとうございます。

今後も引き続き子供たちに使ってもらい、もっともっと色々な意見を聞き出してみた
いと思っています。

そこで、お願いなのですが、ユーザーが自分でもデーターを作成できるようなエリ
ターを開発して頂けないでしょうか。
習っていない単語の出題に拒否感を示したり、今学習している単元に興味を持ってい
る子供たちに対しては、教科書に準拠した問題を作成できればもっと違った反応が出

と思いますし、やる気のある高校生なら、自分の単語帳代わりに使えたらすばらしい
と思うのですが。

お忙しいとは存じますが、少し考えてみてください。

それでは、またご連絡します。
********************************
レポートありがとうございます。
メールの子どもたちの反応を読んでいて中学生の息子の反応にあまりに似ているの
で思わず笑ってしまいました(当然,後の子どもたちです)。
そもそも英語を学習することにむかつくきれる息子にいかに英語の単語を覚えさせた
らよいかというのが「単語力123」のスタートだったからです。
「まあ,やってみいや」とだましだまし,息子が学習するのを観察しながらソフトを作っ
ていきました。
たとえばスペリングのヒントは最初,クリックすれば聞かなくてもパスできるようにして
いました。ところが前後に出てくる問題がヒントになっているのに聞かないので何回も
同じ間違いをしていました。
そこでヒントは強制的に聞くようにしたところ,息子は激怒しました。
「わかってるわ。ここで間違えたら***や」
一通り全ての単語を学習したら,さらに発音のチェックをはずしてやることになります。
最初は正解,不正解に関係なく発音を強制的に1回聞かせていたのですが,息子の
意見(文句?)を聞き,正解のときはスムーズに流れるようにしました
(この点は反応が違いますね)。
このように作ったので息子にとっては単語力123は本当に「むかつく,きれるソフト」だ
ったようです。
機器の破壊は本当に困った問題ですね(大学の先生も嘆いてられました)。ただ不思
議なのはコンピュータで単語練習を続ける生徒が多い学年ほど問題は発生しないよう
です。
データ作成の件は色々と考えるうちに年月だけが過ぎてしまいました。ワープロ感覚で
自分なりの英語学習ソフトが簡単にできたらなと夢見ています。
また先生のソフトを見せていただくのを楽しみにしています。



読者の声(子供とがんばる:奈良市 S.Nさん)
 子供と(3番目)と一緒に英語を始めてみました。
 もともと興味を持っていまして好きなんです。
 子供が不得意で(訳が分かってないから)分かればもっと
 興味を持って好きになると思うのです、きっと。
 一冊の本に出会いました。「世界一簡単な英語の本」
 ご存知ですか? 今、子供と試しています。
 そこで、こちらのCDを利用したく思いました。
 何でもそうですが、繰り返しの遊び(?)を続けることしか
 ないと思っていますので、頑張ってみます。
 よろしくお願いします。


お便りありがとうございます。
「世界一簡単な英語の本」は近所の本屋さんでもベストセラーになっています。
分かりやすく,楽しい本になっていると思います。
自分のソフトも身につきやすく,楽しいソフトになればなと思っています。
発送は金曜日にいたします。またお便り楽しみにしています。



読者の声(モニター用CD中間報告:倉敷市,Y.Mさん)
松田成弘 様

こんばんは。
今日は「単語力580」を使ってみた感想をご報告させていただきます。

・New Words For Youでは、選択肢が5つもあって、同義語も書いてあるのはよい。
・例文もあるとよいと思う。
・正解の場合は、メッセージを見て確認しなくても、勝手に進める方がよいのでは?
・マウスを使わなくてもキーボードのみで事足りるのはとても便利でよい。
・勝手に何度も発音を再生してくれるので、あわせて何回もシャドウイングができる。
・nとm、lとr、bとvなどの発音がはっきりしていて聞き分けの練習によい。
・せっかくお手本を何度も聞けるのだから、発音記号は是非とも欲しい。
・Spelling Practiceで、キーボードからの直接入力ができるのは、早く答えられる上、
 タイピング練習にもなってよい。
・間違った時のヒントがとても役に立つ。その単語の発音もあるのは、間違った部分
 の発音とスペルの関係を比べて覚えるのに便利。
・間違っていても、なぜかエラー表示がでないことがある。予め設定されていない間違いには反応しないということだろうか。
 間違ったものは、あとから繰り返し出てくるが、反応のなかったものについては当然 出てこないので不便。

まだ、全部はやっていないのですが、今のところ、これだけは絶対改良して欲しい・・・というのは、発音記号の表示だけです。
今まで使っていたアルクのPowerWordsよりはるかに優れていると思います。
ところで、この商品は以前ご紹介いただいた製品版の中にはないような気がするのですが、いずれは、製品化されるのでしょうか。
私としては、これに発音記号と例文をつけて1000語、2000語・・・といったレベル別になったものであれば、言うことなしです。

「英会話ビルダーT」の方は、まだ十分に利用
できていませんので、また後日ご報告させて
いただきます。

それではまた。
*********************************
お返事が遅くなり,申し訳ありませんでした。
(保護者会中でバタバタしておりました)

CDを送っても,あまり反応がないことが多いので,このようにモニターしていただ
いていることを嬉しく思います。

いくつかの問題点を指摘していただいていますので,私見を述べさせていただきま
す。
○英文の件
 まず,「単語力580」のねらいは大学受験レベルの長文が読める単語力を身につけるためのものです。言いかえると,いわゆる「単語集」で繰り返してもなかなか単語を覚えられない学習者が短期間で単語力をつけるために作られたものです。このねらいからいうと英文をつねに意識しながら練習していくことは現実的には効率的でないと思われます。単語練習にはできるだけ時間をかけないで,実際の英文を読む時間を増やすほうがよいように思います。
 それでもよりその語彙を知るために英文を見たいときはあります。このようなとき
は辞書を活用すべきだと思います。実は私自身も上級編の単語練習ではドクターマウスというポップアップ辞書を併用しています。
 ただし熟語や中学レベルの語彙は英文といっしょに覚えなければ意味がないので,例文をつけています。
○発音記号の件
 ネイティブの発音がされていても発音記号が必要なのは,聞いてもわかりにくい発音を正確に知りたいからだと思います。このソフトでは発音の問題は意識していませんでした。発音記号の件も含めて考えてみます。
○スペリング練習の件
 スペリング練習は初めて英語の綴りを覚える学習者を想定して作られたものです(「単語力580」ではオプション)。できるだけ入力の負担が軽くなるように選択肢以外のアルファベットを直接入力したときは受けつけないようになっています(選択肢は同じアルファベットでも発音によっていくつかのパターンを設けてあります)。つまり選択肢以外のアルファベットを直接入力したときは打ち間違いと判断されます。この場合もう一度,選択肢を見て再入力することになります。当然,選択肢の中で不正解のアルファベットを入力すれば誤りと判断されます。万一,本当にわからなくて押したとしても連続で3回スペリングを打てるようになるまでスペリング練習があります。
 ただしこれは「単語力123(中学生用)」の「標準モード」の流れで考えたことであって,ある程度スペリングが身についていて,タイピングができる学習者(「単語力580」のレベル)が「総復習モード」で復習するときには条件を厳しくしたほうがよいかもしれません。
○正解時の自動送りの件
 選択形式の練習でだんだん記憶を深めていきますので,正解を押した後も確認をしながら覚えていくことが多いように思います。もう少し難しい単語や日本語訳が長いものが出てきたときにどのように感じられるか教えていただけませんか。

「単語力」の製品版のことですが,
http://www.kobec.co.jp/i/i_wb580.htm
にアクセスしてみてください。

またメールを楽しみにしております。



読者の声(ついに感想がきました。掲載が遅れて申し訳ありませんでした。)
(埼玉県のHSさん)
松田先生
 
CD届きました。ありがとうございます。
 
早速、試してみました。二枚とも操作も簡単で、記憶のメカニズムに配慮した大変すばらしいものだと思います。会話のほうは、状況に応じて、反射的に応答できるように、工夫がなされているし、単語のほうも、発音やスペルの関係を意識させるもので、単なる単語の記憶にとどまらず、すばらしいと思います。
個に応じて、学習できるパソコンの特性が生かされています。ほとんどの、生徒に負担と苦痛を負わせかねない従来の英語授業に変わって、パソコンは今後ともよき味方になるものと、考えています。
これだけのものを、学校の仕事をなされながら完成させるのは容易なことではないと思います。松田先生の情熱とご努力と才能に感服いたします。
 
私事になりますが、私は実は英語が一番苦手でした。その英語で、生活する羽目になってしまってからも、今日まで、自信のもてない毎日が続きました。言葉を覚えるというのは気の遠くなる作業のような印象でした。なんといっても、他の教科と負担の程度が違います。
しかし、多くの人が、それをものにしています。自分は向いていない、そんな感じが続いています。ところが、ここにきて、発音を重視したホームページを見つけました。
ご存知かもしれませんが松澤喜好先生の以下のホームページです。
http://www.scn-net.ne.jp/%7Elanguage/
恥ずかしいことに、私は、発音という基礎をおろそかにしていたのです。どうやって土台を作り、伸ばしていくかイメージがやっとつかめた感じです。これなら積み上げていけるかな、と納得できたことは大きいと思います。
 
色々の先生方の努力が、これからの英語教育を夢のある楽しいものに、してくれま
す。私も、私なりに寄与できることを願ってます。
これからも、ご指導のほどをよろしくお願いします。
 
ご返事無用
では、では。
 

(兵庫県のNTさん)
 コンニチハ。
2ヶ月前にモニターとなった者です。
 
私の学習法とその奮闘を簡単に紹介します。
単語力580からスタートしたのですが、中学レベルの語彙集なので簡単に終了しました。
ところが、ヒヤリングのみ(単語の綴りを見ない)で行なうと、以外にも少し難しいことがわかったのです。
耳で聞いて、目で綴りを確認したあとの5択はスムースだったのですが・・・。
簡単な単語でさえ、ネイティブな発音で聞き取れないのです。
何回も何回も、それこそ単語によっては1000回以上は聞いているように思います。
それでも、何度も繰り返していくうちに、少しは聞き取れるようになった気がします。
ヒヤリングのみで学習を進めていくと、中学レベルの単語学習とバカにできません。
これが単語力730になると、さらに難しさがジャンプアップ。
 
自分の場合は、受験勉強(ペーパーテスト)用の勉強じゃあないので、
時間がかかるかもしれませんが、これからも”耳のみで聞く”ことの繰り返しで頑張っていきます。
遅くなりましたが、小さなステップバイステップの奮闘ぶりと感想を送ります。
 
なお、このような機会を与えてくれた作者の松田先生には大変感謝をしています。
どうぞこれからもヨロシクお願します。
また、感想をおくります・・・(いつになることやら・・・)。
 
P.S.よせばいいのに、タイ語のラーニングソフトでも勉強をしているので、ちょっと欲張りすぎかも・・・。



読者の声(本ソフトの紹介記事)
少し古い記事ですが,「英語教育」(大修館:1997年8月号)に私が考案した英単語学習ソフトについての論評が載りました。(実際ここでの解説を参考にしながらホームページを書いています)

 英単語暗記のための画期的ソフトがお目見えした。基礎766語,必須1611語,入試用520語の3つのSTEPに分けられた計2897語が目標。まずSTEPを選ぶと,その中の1単語と5選択の訳語が窓に出る。誤答の場合には正解が表示され,確認ボタンで再度正答すると次問に進む。このあたりまではMS−DOS時代にも多数の製品があった。これから先が本ソフトのすばらしい点である。まず,単語が出ると同時に,選択肢を選んでいる間中,エンドレスにその音声が流れるので,発音がしっかり印象に残る。最初にまず聞いて,訳語の見当をつけておいてから最後に単語の文字を確認して応答といった学習もできる。
 何よりの特色は単語出題の反復方法とタイミングである。原理を単語暗記カードに例えると,仮に始め10枚を1の箱に入れて暗記が一巡すると,順不同にもう1回復習の後,その束は箱2に入る。同時に新たに次の10枚が箱1に入り,同様に練習して箱2に送られる。その次の新カード10枚を再々度箱1で暗記・復習して箱2に移すに先立って,箱2にたまっている20枚のカードを復習して箱3に移す。「標準モード」ではこの形式の反復であるが,別に「総復習モード」があり,この場合は誤答語のみを標準モード形式で反復できる。学習者の個人差に対応するために,出題語の1単位の語数(上の例でいえば箱の大きさ)を2〜99の間で設定できる。正解率がよいほど自動的に箱は大きくなり,反復移行が先送りされ,反復回数が減って短時間で完成できる仕組みになっている。細かに時間管理されているので,必要学習時間の予測も表示され,毎回30分は頑張ろう,をスローガンにして,学習時間30分で合図がある。
 出題は,意味上の関連語がブロックになっていて,見出し語から派生語への展開もきめ細かい。記録ドライブ指定を替えて複数人での共用が可能。今後は例文参照機能の付加や,反復アルゴリズムとその状況表示の更なる改良,同じ原理で例文暗記ソフトの開発など,夢と期待の大きく広がる作品である。



読者の声(外国に行った):1月18日(対談)
 タイの旅行から帰ってきた同僚が私に話しかけてきた。
 「だめだったのか。」と私はがっかりして言った。彼は旅行前に私が作ったソフトで熱心に英会話を勉強していた。
 「違うよ。ためになったと言ったんだよ。」(日本語でもリスニングは難しい。)
 「ただ問題は自分が話す英語はタイ人には通じるが,ネイティブには通じないことがある。タイ人が通訳してネイティブに伝えていた。」
 こう聞いた時は練習量が足りないせいだろうと言った。
 しかし,後で考えてみると練習の「量」より,練習の「仕方」にも問題があることに気づた。彼は「音を聞いて」練習するのを減らすために,前もって「文字を見て」練習していたのだ。音だけを聞いて覚えようとすれば,何回も耳にタコができるほどリピートしなければならない。でも結局はこのリピートが大切なんですね。
 でも本当にためになったようだ。いっしょに行った人がモニターをやるとのことだ。
 次回は新しくモニターをする彼からのレポートを紹介したいと思います。



作者の声(私が求めるソフト):12月24日
私がソフトを作るときに心がけていることは次の3点です。
 1)日本人のための英会話学習ソフト作りたい
    学校の英語教育に対しては実用的でないという批判がありますが,何が身についていて何が身についていないかを明確にすべきです。私は日本の英語教育の良さは多くの人が同じレベルの力を持っていることだと思います(中学レベルの英語を文字で見て,内容をとることができる)。そして大事なことはこの身につけたこ とをベースにして,どのようにすれば実用的な英語力を身につけることができるか 具体的な方法を提示することです。
 2)コンピュータが苦手,英語が苦手な人でも使える。
    苦手な人が使えてこそ,本物だと思います(なかなか難しいのですが)。
 3)できるだけ古いコンピュータも使える。
    何を言っているのかわかる方は貧乏人か(私のような),先生だと思います。教育現場の機器はなかなか新しく入れ替えられないのです。たとえばWindows95で動くコンピュータしかない学校がたくさんあるのです。
 



作者の声(悩んでいます):12月5日
 自分のホームページを読んでみて,なんとおもしろくない文章だと感じました。何を言いたいのか伝わってきません。なぜこんなことを考えているのかをもっと正直に書いてみたいと思います。
 まずスタートとなるのは私自身が

    言いたいことが英語で頭にすっと浮かんでこない

ことでした。そんなに難しいことを言っているのではありません。簡単な会話ならそのことばがダイレクトに浮かぶのは3才ぐらいの子どもでも身についている会話の基礎と言えます。実は私は15年以上英語を教えてきました。外国人講師との授業もやっていますし,日常会話もそれほど不便ではありません。それでも日本語を意識しないで英語がダイレクトに頭に浮かぶのは難しいと感じるのです。結局いろいろな人(商社マン,大学教授,英語教員・・・)に聞いてみてわかったのは,これは私だけの問題でなく

    多くの人が会話の基礎が身についていない

と感じていることでした。ではなぜ何年英語を勉強しても会話の基礎が身につかないのでしょう。それはよく言われることですが,私たちが勉強してきたのは主に読解のために英語を勉強しているからです。常に日本語を意識しながら英語を読む癖がついています。すなわち

    会話のための適切なトレーニングをうけていない

と言えます。この適切なトレーニングとは具体的にどのようなものなのかを本論で述べていきます。
  





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