カメラとレンズの着せ替え(カラーラッピング)をする。


2023/3/1


かつてペンタックスがデジ1のK-50でカラーオーダーをやってて、他にはないホワイト系でボディとレンズが統一されてるのがポップでいいなと思ってた。
今回、α7IIIからの乗り換えでα7IVを買い、届くのを待つ間にネットを見てると、ボディとレンズに被せて色を変える粘着フィルムがあるのを知り、それほど高くないので買って貼ってみた。
スキンシール、スクラッチガードフィルム、貼り革、デカール等いろいろな名前で、多数のカメラボディとレンズ用のものが様々な色柄で売られいる。3Mのフィルムを使ってるらしい。車の色変えるためにやるカーラッピングと同じだね。
屋外で風雨や直射日光に晒される車用途で2年持つらしいので、カメラ用途なら5〜6年は持つんじゃないだろうか。
α7IVボディと、手持ちで最もよく使うレンズ tamron 20-40mm F2.8とFE 28-60mm F4-5.6の2本をラッピングした。

上から貼り付けるシールで、シール間の隙間から黒い地肌が見えることがあり、明るい色だと目立つので白系が好きなんだが避けた。
ブルーメタリック、ターコイズ、グリーンレザー、カモ(迷彩)、lava(溶岩)で迷ったが、ターコイズ(ダークグリーンメタリック)単色にした。カモは好きだがフォーマルな場で悪目立ちしすぎ、溶岩も良かったが黒ベースなので遠目に見ると元色との違いがわかりにくないと。



aliexpressで注文から2週間で到着。
 
封筒の中にデカール3セットと精密ピンセットと脱脂用の清掃紙4セット入ってた。
デカールは不使用部分が取り去られてて、不使用部を自分でカットして足りない所に追加で貼ろうと思ってたのでガッカリ。

地肌に張る用のターコイズ1枚とは別に、ピントリング・ズームリングに貼るラバーぽいブラックも付いているが、滑りやすいし色が変わらないので不使用。
20-40mm用は「こんな細い部分まで用意されてるのか」と感心するくらいカバーされてるが、28-60mm用は細いライン分が付いてなかったりとカバー率が低い。特に沈胴の擦動部は(クリアランス少ないから仕方ないが)全くカバーされておらず、撮影状態だとプラ地肌の黒色が目立つ。
まず容易なレンズで慣れてからボディにかかる。(レンズは3次元曲面や凹凸が少ないのでそこまで手間ではない。)
手を洗って脱脂して、鏡筒全面を清掃紙で拭き上げて、ブロアでホコリを飛ばしてから作業開始。レンズは1本30分くらいで貼り終えた。
 

レンズでコツを掴んでボディにかかる。
ボディ用はターコイズ3枚、グリップ部のラバーブラック1枚のセット。ラバーブラックは使わない。
使い込んだカメラだと凹部にホコリが入り込んだりで入念なホコリ取りと脱脂が必要だが、今回は買ったばかりのボディなので軽く掃除してから貼り付けていく。
レンズでの反省を生かし、椅子に座った姿勢で、強いスポットライトで照らして、足の上に埃除けのビニールを敷いて、そこにボディを置いて、ブロアでこまめに埃を飛ばしながら貼り付けた。
 
作業途中。色の違いがわかりやすい。
ボディは複雑な曲面、ロゴやボタンの穴あきが多く、特に難しい軍艦部・カメラ上面部は予備デカールも付いてる。
たまに小さな失敗(シワが寄ったり埃を噛んだり)して剥がして予備デカールを使いつつ、2時間で貼り終えた。 反省点として、下から順に貼っていくべきだった。
上から貼っていくと後から貼った下デカールの断面が上から見えてしまうためシールぽさが目立つ。予備デカールの無い部分なので諦めて妥協した。

        
暗いところで遠目に見ると純正の黒っぽく、明るいとメタリックグリーンとわかる感じ。暗い色なのでシール間の隙間から見える黒い地肌は気にならない。
レンズとボディが同色でカラバリっぽくなった。



ボディとレンズ2本に貼ってから半年たち、その間に何度も家族旅行に持ち出してカメラを一日中首から下げて歩き回ったりと手荒に扱ってきたが、ボディもレンズもフィルムの剥がれや傷はなくいい感じ。
新しく何本かレンズを買ったので、色合わせのため5本のレンズ用のフィルムを追加で購入して貼った。2度目なので慣れてきて1本あたり20分ほどで貼れた。
FE 20-70mm F4G、sigma 65mm F2 DN、24mm F2 DN、E 55-210mm、 tamron 70-300mm RXD

 
今回この5本に貼る。


作業中

        



子供の行事撮影用に買った巨大望遠レンズ シグマ60-600mm。これまで小さなレンズはボディと合わせてターコイズにしてきたが、今回は炎天下で使うこともあり加熱による筒内気流を防ぐため白系にした。
三角形の模様が入ったノルディックホワイト。元キヤノンユーザーなので、望遠レンズといえば白レンズというイメージもあったので。

レンズがでかいのでフィルムもでかい。値段も高かった。
やはり黒地に白フィルムだとフィルム間の隙間とズームの摺動部が目立つ。遠目に見れば白レンズに見えんこともないか…?




持ってるレンズ全てラッピングすることにしたが、用途ごとに色を分けたほうが防湿庫から出すとき便利だなと思った。普段使いのズーム、広角ズーム、マクロ、望遠ズーム、夜間用の明るいレンズと色を変えた。

開放F値が2以下の暗所用の明るいレンズは、暗い場所でレンズを外して置いたときに目立つように明るいメタリックブルーにした。
24mmF2と65mmF2は先に貼ってあったターコイズを剥がして貼り替え。シートの謳い文句通りにノリや跡は残らず簡単に綺麗にはがせた。

FE 14mm F1.8GMとsamyang AF 50mm F1.4 IIは新たに貼りつけ。samyang AF 45mm F1.8用のシートは売られてないので、50mmF1.4用を2つ買って自分でカットした。

tamron 35-150mm F2-2.8は屋内用なので加熱防止する必要はなく、角度によって反射色が変わるファントムグレーメタリックにした。

広角ズームであるFE 16-35mm F4ZAは海や空を撮るのに使うので、青の補色で赤に。

マクロレンズのsigma 70mm F2.8 DG MACROは、持ちやすく滑りにくくするため、グリーンレザーに。ターコイズとだいぶ違って、昔の軍用品ぽい色。

Canon EFマウントレンズであるEF 100mm F2 USMとEF 100mm F2.8L マクロ IS USMとマウントアダプターMC-11は、ボディとの一体感を出すためあえて同色のターコイズに。
 
こんななった。手前左のTokina 20mm F2 MFはマイナーなのかシートが売っておらず、自分で距離指標文字の穴をうまくカットするのは難しいので貼ってない。