V-strom DL650のヘッドライトをHID化&グレア対策、コーナーリングライト設置、テールライト&ナンバー灯をLED化

2014/2/3



@ バイクで夜の山道を走っててバンクさせるとコーナーの先が見えないので、ハイパワーLEDのコーナーリングランプを付けた。
A DL650のヘッドライトは自動車と同じH4のハロゲン55/60W×2灯で明るさに不満はないが、HIDがえらく安くなってるので片方だけつけた。
B ついでにテールライトとナンバープレートライトをLED化した。


@コーナーリングライトとりつけ

真っ暗な夜の山道を走っててコーナーでバンクさせたとき、ハイビームでもコーナーの先が見えず怖い。
夜の山道を気持ちよく走れるようにするため、コーナーリングランプを付けることにした。

BMWバイクの最先端ヘッドライトユニットだと、ジャイロセンサーでバイクの傾きを検出してヘッドライトを動かしコーナーの先を照らすようになってるが、個人でそんなハイテクは無理なので
ヘッドライトとは別に固定式の小型ランプを付ける。


3Wハイパワー白色LED×4内蔵の小型スポットライトユニットをaliexpressで購入(4つセットで36ドル=送料あわせて約4000円)。かなり明るく、照射角は非常に鋭いのでだいぶ遠くまで届く。
LED基板とヒートシンクの接触面積が少なく効果が疑問だったので、頑丈で接触面積の大きいヒートシンクに付け替え。
分解して各部品の接合部にシリコンボンドを詰めて防水化。
フロントフォーク下部の横向きリフレクターを取り外して、そこのネジ穴に付けた。
DC12V用防水ドライブユニット(定電流回路?)が付属してたのでそのまま使用。
電源はヘッドライトH4コネクタのハイビーム側から取り、ロービーム時は自動的に消えるようにした。途中に防水トグルスイッチを割り込ませて山道でのみOnする。

外側斜め上を照らすように付けた。これでバンクさせたときコーナーの先が見えるようになる。
バンク角によって最適な照射方向は変わるので、その辺は今後、夜の山道を走りながら詰めていく。



AHIDとりつけ、迷光(迷惑光)対策


買ったのはamazonの「HID H4 リレーレスキット 35W」。HIDバルブや回路関係が2セット入って3,950円。
片方(左側)だけHIDにしたが、電源ON時の突入電流で(ワイヤが細いのかスイッチの接触抵抗かで)電圧低下するようで、一瞬光ったあとバラストからチリチリ音が鳴って点灯しない。反対のハロゲンからコネクタを抜いて消灯させると、たまーに点灯する。
H4 HID用リレーハーネス(2つ入って780円)を追加で買って割り込ませ、バッテリー直で電源を取ったら問題なく点灯するようになった。


バルブと一緒に可動する遮光板が小さく、斜め後ろからみたとき発光部が一部露出するため、0.2mmステンレス板で大きく作り直して、上側の遮光板も延長。
これでロービーム時のリフレクター下側からのグレア(迷光)はほぼ完全になくなったが、どうしても上側からのグレアが消せない。
乗車状態で見るとちゃんとカットオフされて上側に光が行ってないように見えるが、照らされる側にまわって確認する(10mほど離れて中腰の高さ約1.3mでバイクを見る)とHID側だけ眩しい。こりゃ夜間は対向車に迷惑だ。
バルブの中に小さな遮光版があるハロゲンに比べて、HIDの遮光版はバルブの外側に大きなものが付いてるので、光源以外の部分からの反射光がグレアになってしまうみたい。かといって遮光板の中まで黒く塗ってしまったら光が吸収されてもったいない。

リレーを割り込ませてることもあり、H4コネクタ側の途中に防水トグルスイッチを割り込ませて、車が多い街中ではHIDを消して右側のハロゲンのみ点灯し、車の少ない道を走るときだけHIDを点灯させるように運用することにした。街中なら街灯があって明るさは必要ないしね。

撮り比べ。色は白くなったけど、明るさはあんまり変わらんような・・・?



Bテールライトとナンバー灯をLED化

ついでにテールランプをLED化。
タオバオで買った正体不明の中国産3W赤色LEDを4つ直列で組み込む。
LED底面、ベース板裏側、ヒートシンク表側を800番→1500番の紙ヤスリで平面出ししてハンダ付け&シリコンボンドで貼り付け。

電源電圧14Vでテールランプ時は降下電圧2.2V×4=8.8Vで100mA流したいので、電流制限抵抗 52Ω (5Wセメント抵抗50Ω)。ブレーキランプ時は2.6V×4=10.4Vで430mA、電流制限抵抗 8.37Ω (5Wセメント抵抗 10Ω、ブレーキ時はテールランプと同時供給となるので、10Ωと上の50Ωの並列接続となり合成抵抗値8.33Ω)
・・・で試しに12VのACアダプタで点灯させたら、テールランプはブレーキランプのように明るく、ブレーキランプは後続車の目潰しになりそうなほど眩しかったので、抵抗値を上げた。
テールランプ時は100Ω(電流52mA・消費電力0.7W)、ブレーキランプ時15Ω(100Ωと並列で合成抵抗値13Ω、電流277mA・消費電力3.9W)。

バイクのリヤまわりを全バラしてテールランプを取り出し、ヒートシンクが入るように後部を切り取り。

ヒートシンクをはめこみ、周りの隙間をシリコンボンドで埋めて防水化。ヒートシンク上部にセメント抵抗を貼り付け。
ワイヤーから元の電球ソケットを切り外し、3端子コネクタをつけて接続。


ついでのついでにナンバープレート灯もLED化。
5mm白色LEDは定格20mA流さないと実用的な明るさにならないが、そうすると輝度低下が早く寿命が短くなるらしい。ナンバー灯は常時点灯させるので、長寿命化させるべく3W白色LED×直列3個に20mA流すことにした。(タオバオで中国産の安いのを1個50円×30個くらい買ってあるので勿体無くない)
350mA時でVf3.3Vだから、20mAならVf2.5Vくらい?(適当) 電流制限抵抗は手持ちの1W 388Ωを2個並列で194Ω、14Vで電流33mA・消費電力0.46W。
低電流駆動だが念のための放熱のため、1.5mm厚アルミ板にシリコンボンドで貼り付けて組み込んだ。

12V ACアダプタで試験点灯・・・よし!


完成。外で見たらちょうどいい明るさだった。


LED照明について・・・定格使用でも熱がこもって素子が熱くなると、常時点灯だと数日で暗くなったりする。放熱対策をしっかりしても、電流たくさん流して熱伝導がおっつかなくなるとやっぱり輝度低下が早くなる。さらにLEDは電流を流せば流すほど発光効率が低下するので、定格より少ない電流で複数個使うのが良い。
市販の電球型LEDバルブはヒートシンクがなくて放熱が不十分だと思われるので、俺は照明をLED化するときは毎回自作してる。