複数のバイクの鍵を共通化(ワンキー化)する

2021/10/25

スズキのバイク2台持ってて鍵を持ち替えるのが面倒なので、イグニッション・リアシートロック・タンクキャップのキーシリンダーを分解加工して2台で同じ鍵を使えるようワンキー化した。
「バイク キー 共通化」などで検索しても同様の情報がヒットしなかったので、参考になるかもしれんと思って独立したページで紹介する。
(物理キーのみで動くバイク限定で、電子的に照合するイモビ付きバイクではロック解除できてもエンジンがかけられないので共通化は不可能です)


中古で買ったSV1000Sに純正キー1つしか付いてこなかったので複製元として保管して、ふだんは鍵屋で作ってもらった合鍵を使っているが、
複製元が既に摩耗してたようでOFF位置からON位置に回すときにひっかかって回らないことが多い。
キーシリンダーを分解してプレート(タンブラー)の調整しようと思ったが、どうせ分解するなら他のバイク(V-strom650)と同じ鍵を使えるように改造しようと思った。
この2台につけてるヘルメットロックとGIVI箱は既にキーシリンダー分解してタンブラー入れ替えてキー共通化してあるので、バイク本体の鍵まで共通化できたら完全に鍵を持ち替える必要がなくなる。
(今V-strom650とSV1000SとVTR250の3台に乗ってて、残念ながらホンダとスズキは鍵の切り欠きが反対向きなのでVTR250の共通化はできない。)
(スズキ アルトもあるが二輪と四輪はキーの幅と有効長が異なるので共通化はできない。)


バイクからイグニッションキーユニット、リアシートロック、タンクキャップを取り外す。


まずメインのイグニッションを分解。
上側のプラスネジ2本を外して蓋を開けるとキーシリンダーがスポっと取り出せる。

さらに下側のトルクスネジ2本を外すとスイッチ部分の清掃もできる。とても簡単。

SVのシリンダーにVストの鍵を挿して、タンブラーの出っ張り具合を確認。

タンブラーを取り外して清掃、防錆オイル塗布。

以前にタンクキャップを新しくするためSV650Xの中古キーセットをヤフオクで買ってあるので分解して、パターンを増やすためそちらのタンブラーも使う。

奇跡的にタンブラーを削ったり抜いたりする必要なく、順番の入れ替えだけでぴったり合わせられた。



次にリヤシートロック。
抜け止めのプレートを押し込めばシリンダーを外せるので、内側の隙間から小さいマイナスドライバーでなんとか押し込んで抜いた。

リヤシートロックはそれほど防犯性を求めないので、削ったり他のシリンダーから移設する手間はかけず、順番入替で合わせられないタンブラーは抜いてしまう。
5本のタンブラーのうち順番入れ替えで4本は合わせられて、合わない真ん中の1本は抜いて欠番にした。
(一番右の飛び出してるタンブラーは抜け止め用でロック用ではない。)



最後にタンクキャップ。
裏側のネジを外してロック部を外し、内側にあるOリングをマイナスドライバーで取って抜け止めプレートを押し込んでシリンダーを抜いた。

こちらも真ん中の1本は順番入替で合わせられなかったので抜いた。

最後に防錆オイルを各部に塗って組み付け。

キーシリンダー、リヤシートロック、タンクキャップを元に戻す。
これで2台のバイクを一つの鍵で動かせるようになった。