α7III(ILCE-7M3)で外部電池を使えるように、NP-FZ100互換の電池型アダプタ(DCカプラー)を作る


2019/11/22

SONY α7IIIがファームウェアver3.00でリモコン無しでインターバル撮影できるようになった。これまでEOS 5D2で日没から日の出まで一晩中30秒おきに星空を撮影して微速度撮影動画にしたことがあるが、ミラーレスのα7IIIで同じことをやろうとすると途中でバッテリー切れになるだろう。
モバイルバッテリーでカメラのUSBジャックに5V供給する手もあるが、「モバイルバッテリー内蔵リチウムイオン電池4.2V→5V昇圧回路→カメラ内部の4.2V(リチウムイオン電池充電電圧)降圧回路」と2回もDC-DCコンバータを経由して効率が悪い。
純正バッテリー2個を内蔵できるバッテリーグリップは持っていない。
ファームアップして使えなくなったNP-FZ100互換電池があるので、これを分解・改造して外部バッテリーアダプターにした。

<注意!>リチウムイオン電池を分解すると異常発熱・発火・爆発する恐れがあり危険なので、やめといたほうがいいよ。




左がソニー純正NP-FW50、へたった中古をヤフオクで千円で入手。
右がこれまで使っていたNP-FZ100互換電池、Newmowa BAT-FZ100-NMW。


Newmowa BAT-FZ100-NMWは、これまでの古いファームではバッテリーを入れた初回のみ「このバッテリーの動作及び安全性は保証できません。ご使用を続けますか?」の警告メッセージが出て「確認」ボタンを押せば使えたのだが。
新しいファームにしたら写真のとおり「対応バッテリーをお使いください」の表示が出て、その後電源が落ちて動作しなくなってしまった。クソクソクソクソ
ソニーっていい製品を作るのに、こうやってわざわざコストかけて純正バッテリーチェック回路を入れたり独自規格のメモリカード(メモステ)採用したりして、囲い込みしようとするのがうっとおしい。なんとか打ち倒したくなる。


ということで、使える確証は無いが、同じソニーの純正バッテリーだから同じ信号をやりとりしてるかもしれないと期待して、中古の安いNP-FW50を買い、殻割りして基板を流用する。
左がNP-FW50、セルの上に小さな基板が乗っている。これをはぎとって、右のBAT-FZ100-NMWの殻の中に入れる。


BAT-FZ100-NMWの基板を除去し、NP-FW50の基盤を入れ、セルと接続してα7IIIに入れると、残念ながら純正NP-FZ100としては使えず、「このバッテリーの動作及び安全性は保証できません。ご使用を続けますか?」の警告が出た。「確認」を押せば使えるだけマシになったが、でも嬉しくない。
DCカプラーにする。


BAT-FZ100-NMWの内蔵セルを除去し、かわりにケーブル3本(プラス、マイナス、バランス)を外に引き出しコネクタを付けただけ。

18650生セルの電池ボックスで動作確認、動いた。
2本直列×2セットになる。18650生セルが4.2v 2600mAhなので、8.4v 5200mAhとなる。純正NP-FZ100が2280mAなので約2.3倍の容量。
これなら一晩中の固定撮影でも持つだろう。