カメラのクイックリリースQRA-3の後継機を探す


2023/8/2


これまでカメラ・三脚・雲台に付けるクイックリリースプレート、カメラや大型双眼鏡や特殊雲台基部に付けるクイックシューは、20年前にコンパクトカメラを使ってた時から一貫してベルボンのQRA-3を使ってきた。
気づくと数年前に販売終了になっていてどの店も品切れ、新品2500円だったのがプレミアが付いて中古が3〜4000円くらいで取引されている。余分に買ってあったのでしばらくは問題なかったが、子が成長して望遠レンズが増えてきてクイックシューQB-3が足りなくなってきた。
2kgを超える望遠レンズにQB-3だと心許ないというのもある。(一眼レフに比べて小型軽量なミラーレス+スナップ用の標準ズームには邪魔にならなくて最適なんだけどね)

ベルボンから後継としてQRA-4が出てて、プレートが正方形なのでどの向きでもハメられて水準器も付いてて便利そうなんだが、クイックリリースベース&シュープレートのワンセットでamazon販売価格が5000円。高い… そしてQRA-3よりもクイックシューが小さい。
一段大きなサイズのQRA-5だとちょうどいい大きさで3軸水準器もついてて良いが、一つ2万円もする。
ベース、プレートとも三脚・一脚・ビデオ雲台・パノラマ雲台・スピードストラップ等につけるため最低でも10セット必要だから20万円、機材増備や破損やまたの販売中止に備えて予備も買うと40万円か。無理だ。

困ったときのaliexpress。QRA-5と同サイズ・ほぼ同機能のクイックシュー・ベースがセットになったQR40(3軸水準器つき)を送料別530円で見つけた。QRA-5のほぼ1/35で格安。試しに10個(送料込6000円)買ったら機能・強度とも十分だったのでQRA-3とQA-3をすべて外して付け替えて、さらに予備として10個買った。
(外したQRA-3はどれもアルミサビや接着剤痕があり見た目が悪かったが、ヤフオクで1個1000〜1500円で売れたので持ち出しはほぼゼロだった。)

左がQR40、右がQRA-3。QRA-3は古いので汚れてる。

QR40はロックレバー前にストッパーがあり、レバーをオープンにして外すとオープン状態で保持され、シューをはめ込むとストッパーが押しこまれレバーがバネで自動で閉まる。QRA-3では樹脂製ストッパーだったが、QR40は金属製なので安心感がある。(QRA-3でも折れたり削れることは無かったけど)
レバーが閉まると、セーフティレバーを握り込みながら開けないと開けられない安全装置付き。邪魔ならセーフティレバーは簡単に外せる。(いくつか手軽さのため外している)
レバーオープン状態ではQR40は垂直に飛び出すため邪魔になる。長く外しておくときはストッパーを押し込んで戻しておいたほうがよさそう。


本体・クイックシューともQR40のほうが厚みがあり邪魔になる。
クイックシュー底部の寸法は縦横40×40mmで、クイックリリース内部は少し余裕があるので41x41mmも入ると思われ、ベルボンQRA-5(QB-46、QB-54、QB-62)と同じ。ついでにSLIKのDQ-11、DQ-21(どちらも販売終了)とも同じ。ドイツの工業規格 DIN規格に準拠ってことで、QR40含めてみな互換性があるみたい。

クイックシューシステムって、カメラやレンズたくさん持ってる人にとっては基礎的なインフラに近いので、独自規格作ったあげく製造中止するのはやめてほしい。
アルカスイスは大きすぎるので、DIN規格品てことで今後も互換品が手に入りそうなのでよかった。