aliexpressで買った中国製異形LEDシーリングライトのレビュー1(葉っぱ形、おむすび形)

2018/4/25


リビングの照明が古くてシェードが割れてるので交換することにした。
付けたり消したりの頻度が高いのでLED化する。
せっかくデザイン自由度の高いLEDだから、普通の丸いのではなく異形デザインのものにした。

シリーズリンク
シーリングライト2 花形、四角形、おしべ形
枝と鳥のペンダントライト、ガーデンライト
ウォールライト 丸に鳥、丸に象、ビーチサイド、2つ輪、板、円弧、プロペラ


葉っぱ形

中国のaliexpressを見ると、細長いフレームに小さなLEDチップ(SMD2835)を並べて内蔵させ半透明のアクリルカバーを被せたものが多数ある。

LEDでないと実現できないような奇抜なデザインのものが多数あり、見てるだけで楽しい。
日本メーカーからこういうものが出ないのが、日本の衰退と中国の勢いを感じてしまうなぁ・・・

購入にあたってレビューを探したが、日本国内はもちろん外国でも見つからない。メーカー名がわからないから探しようがない。(LOFAHSかと思ったが販売業者がつけたブランドのようだ)
aliexpressのいろんな販売者を見ても、メーカーのカタログ写真だけで手元の実物を写した写真が見つからない。
(aliexpressの購入者を見るとロシア国旗が多いので、ロシア語で検索すれば見つかったかも?)

数十種類の中でこの4つが特に気に入った。なんとなくエスカトスとかシューティングゲームの敵キャラっぽくて、見てると頭の中にSTELLAR LIGHTが流れる・・・

2番目のフレーム外側で拡散カバーが内側のものは照射効率が悪そうなのが気になる。
3番目のシャンデリア風の飾りは個人的には好きだけど成金趣味っぽくて受けが悪そう。

リビング用に1番目のいちばん大きなサイズのものを買った。10発光体の3段構成、最大消費電力100Wで28〜35u向き、幅130cm×110cm。
送料込みで304ドル。
4/4に注文、4/8にセラーから追跡番号提示(EAxxxxxxxxxCNのEMS)、4/14追跡可能になり、4/17に届いた。
EMSなので追跡可能になってから配達されるまで3日と非常に速かった。


箱でかい。
この大きさでEMSだと、日本から送ると送料だけで5千円くらいかかりそうだけど、中国からだと代理店経由で安くで送れるんだろう。
裏側は何カ所か破れてたけど、まあこんなもんだろう。中身が無事なら問題ない。


開梱。
部品ごとに発泡スチロールで厳重に緩衝されている。
なんか中国語で書かれた紙が2枚入ってたけど、何て書いてあるのかわからん。


中身一式。
表示はなかったけど組立キットだったのか。まあ運送の都合もあるし、値段からして仕方ないだろう。
あれ?組立説明書がないぞ。もしかしてあの片面ペラ紙1枚がそうなのか?配線コネクタの接続方法しか書かれてないが。
発光部をどういう順番でどの穴に組みつけるのか、大量のネジやナットをどう使うのかの説明が無いぞ。

販売ページではメーカーが用意した綺麗な写真がたくさんあったのに、現物には白黒のペラ紙1枚しか付けないのか・・・
まあ組立方法は完成品の写真を見て想像すればわかるし、ネジは現物を見て考えればどこに付けるかわかるけど、年寄りや機械音痴の人が買っちゃったら困るだろうな。


リモコン。電源は単四電池×2本。
販売ページには一切リモコンの写真が無くて、販売カタログ写真は英語のセールストークを被せてあったからリモコンも英語表記かと思ってたのに、中国語表記だった。
(セラーが国内向けの物を仕入れて売ってるだけで輸出用の英語リモコンもあるのかもしれない)
アイコンと漢字で使い方は分かるから困らないけど、なんか中国語だと安物感があって英語のほうが良かったな。
裏面は何も記載がなく真っ白で、やはりメーカー名は不明。

リモコンでON/OFFと照度と色温度(電球色・ウォームホワイト⇔昼白色・クールホワイト)を数段階に調節できる。
常夜灯ボタンがあり一発で最少照度になるが、豆球に比べると明るすぎて寝る時には使えない。このボタンを押すと色温度は自動で中間色になる。(手動で変更可能だが記憶しない)
一発で色温度を3段階に切り替える(電球色、中間色、昼白色)ボタンがあるが、手動で設定した照度は無効になり自動で最大照度になる。
電源OFFにしたときの照度と色温度を記憶していて、次にONしたときその照度と色温度になる。
右のRGBと書かれた2つのボタンは3色混合タイプの光源器具で使うもので、今回の機器では無効。
下の4つのボタンは4つまでの同メーカーの照明器具を操作するもので、1つしか持って無ければ意味はない。

リモコン無しでも、壁スイッチを高速でパチパチON/OFFすると3つの色温度が切り替わるが、照度の調節はできず最大照度のみとなる。
リモコンを無くしたり壊したときのため予備リモコンを買っておきたいが、メーカー名がわからないから探せなくて困ってる。

 
発光体。
フレームはスチール(0.5〜0.7mmほどの鉄板)に白塗装。購入前はアルミかと思ってたが鉄だった。そこに艶消し処理のアクリルブロックがつけられている。
表から見ると中々きれいだが、裏から見るとフレームとアクリルの隙間から発光部が丸見え。
クールホワイトとウォームホワイトのLEDチップが交互に並んでいて、数個おきにチップ抵抗が付いている。

フレームの鉄板はきれいな曲線ではなく一部歪んでおり、また近くで見るとフレームやアクリルの一部に汚れや傷が付いてて、運送中でなく出荷前から付いてたように見えるが、
遠くから見ればわからないし、まあこんなもんだろう。(こういう所にこだわる人はaliexpressを使っちゃいけないぜ)
  
LEDが載っている基板は薄く柔らかい金属製で、恐らく熱伝導の両面テープでフレーム内側にくっつくようになっているが、所々浮いてる。
フレームに熱を伝えられず放熱不十分で寿命に悪影響が出そうなので、10発光体すべてのアクリルブロックを外して指で押さえてくっつけた。


基部ユニットの裏側。
固定用フレームの十字鉄棒を天井にネジ止めしたあと、基部カバーをかぶせて装飾ボルトで取り付けるようになっている。
電源ユニットには「220V」の文字しかなく、販売ページでは110-220Vに対応とあったはずだけど、中国内向けのものを送ってきたのかと不安になる。
リモコンは赤外線式ではなく無線式で、アンテナになるケーブルが飛び出している。(最初、この途中で切れた細いケーブルは何?と思った)
入力は日本で一般的な引掛シーリングではなくケーブルが剥き出しになっている。
出力は3本のケーブルで、その先のコネクタ基板で10分岐される。

発光体の大きさは違うので、それぞれ必要とする電力は違うはずなのに、単なるパラレルの分岐でどうやって同じ明るさにするんだ?と不思議に思ったが、
LED数個ごとに抵抗で電流制限して、電源ユニットは電流制御でなく電圧制御してるんだろう。
低コストで大きさの異なる複数発光体の照度と色温度を制御できる上手い方法だなと感心した。


組立。
発光体の支柱にプラスネジの円柱を半分ほどねじ込んで、基部の穴にはめこんで、ワッシャーとナットをはめて締め込んで固定。たいてい3本の支柱のうち1本は穴に合わないので、力業で合わせた。
10個の発光体を組み付けたら、コネクタ基板に10個のコネクタをはめて、完成。


100Vで動くのか取り急ぎ確認。
点いた。よかった。

うーん、なんか違うぞ。
エスカトス感が足りない。頭の中にSTELLAR LIGHTが流れてこない。
販売ページのカタログ写真を確認すると・・・あ、大きい発光体から内側に付けていったけど、逆に小さい方が内側だったか。
めんどくさいけど、全部外して組み直した。


完成。これだよこれ!エスカトスの敵キャラだ。


リビング天井から古いシーリングライトを外し、天井に十字フレームをビス止めして、そこに基部をかぶせて装飾ネジで固定。

外した古い蛍光灯5灯タイプのシーリングライトは、でかくて捨てるのも金がかかるし、どうしようかな・・・
倉庫に置いといて、蛍光灯が復権する時代は来るだろうか?


露出・ホワイトバランス固定で比較。左から、消灯・常夜灯(最少照度)・最大輝度でウォームホワイト・中間色・クールホワイト。
曇り空で薄暗い午前中に撮影。パナGM1+M.ZUIKO12-50mmEZ。露出固定でISO200、F4.5、SS1/160。WB太陽光固定。
窓の外の明るさと色合いが変わっていないのが確認できると思う。
12畳のリビングで最大輝度だと明るすぎるので、2〜3段階落として使っている。


真下から。
発光部とアクリルブロックの隙間から漏れた光が天井を照らし、光の縁取りのようで雰囲気が良い。
フレームは全部同じ白色だが、後ろに発光部があるかどうかで明暗差が出てグラデーションがかかってるように見え、これまた雰囲気が良い。


斜め横から。この角度がいちばん好き。

 
一番色温度を低くするとウォームホワイトLEDのみ、一番色温度が高いとクールホワイトLEDのみ点灯し、中間だと両方が光る。
中間だと両方光るが、それぞれ半分の輝度で光るので同じ明るさになる。
下から見るとLEDごとの粒状感は全く無いが、真横から見ると粒々が見える。

近くから見ると粗が見える値段なりの品質だが、設置して使っていると値段以上の満足度が得られる良い買い物だった。


おむすび形

もう一つ、玄関用におむすび型の2番目に小さなものを購入。
白熱灯32W相当で5-10u向き、直径43cm、送料込み82.4ドル。
4/6に注文、4/10に追跡番号提示(CPxxxxxxxxxCNのChina Post Air Parcel)、4/19に追跡番号反映(遅い!)、5/1に届いた。(遅い。セラーへの評価は5段階中3にした)


梱包、おなじみの黄色テープ。開梱、発泡スチロールで厳重に緩衝されている。こっちは組立キットではなく完成品。


表から見ると5層のリング状になっている。内側から、@はアクリルが無くドーナツ状にくり抜かれており、ベースの艶消し白色の金属板が剥き出しになっている。Aは第一発光部で表面が艶消し仕上げになっていて電球色に光る。 BはLEDが入っている部分で白く塗装された鉄板で覆われている。Cは第二発光部で表面が艶消し仕上げになっており昼白色で光る。Dは透明光沢仕上げで裏になにもなく透けている。 リモコンで輝度・色温度を可変できるタイプではなく固定タイプにした。
第一発光部がウォームホワイト、第二発光部がクールホワイトに光って2色のコントラストが良い。


カバーは厚さ約1cmの透明アクリル板。
はがせる保護テープが貼られていたので傷は無い。が、テープの貼られていない所は皮脂や指紋がついていた。
まあ拭き取ればいいだけだ、aliexpressでこういう所に文句言っちゃいけないぜ。

裏側。天井へは固定用フレームをネジ止めして本体をかぶせて横からネジ止めして固定。
電源は日本で一般的な引掛シーリングではなくケーブルが剥き出しになっている。電圧は90〜220Vに対応。


天井に組み付ける前に動作確認。AC100Vでちゃんと光った。
玄関に使うには明るすぎるな。もう1つ小さいタイプでよかったか。なんとかして電流量を減らして輝度を落とすことにする。


恒例の分解。工場出荷状態で完璧に仕上がってると信頼してはいけないぜ。
A第一発光部とC第二発光部のアクリルは別体だった。Bの鉄板ベースの裏側の内側にウォームホワイト、外側にクールホワイトと2本のLEDテープが貼り付けられている。
LEDテープを見ると5つのチップLEDが並列接続になっていて、それがいくつも直列につながっている。(色温度固定タイプなのでこうなっていて、調光調色タイプだと上のシーリングライトと同じようにウォームクール交互の配列だったんだろう)
LEDテープは鉄板ベースに熱伝導両面テープで貼り付けられているが、例によってあちこち浮いており放熱に問題が出そうなので、指で押さえつけてくっつけた。

電源は300mAの定電流ユニットで、2本のLEDテープが直列に接続されており、テスタをあてるとDC40Vほどがかけられている。LED1つあたり60mAだね。
これを2本のLEDテープの並列接続にして、別に購入していたLED10〜15個用の300mAの電源ユニットに換装する。
ウォームホワイトとクールホワイト2本のLEDテープで300mAを分け合う形になり、輝度が少し落ちる。(全体の電流量は単純に半分になるけど、輝度は半分にはならない)

古いシーリングライトを外して取り付け。赤外線モーションセンサーを天井につけて、人が来たら自動で点灯するようにした。
工場出荷状態ではウォームホワイトとクールホワイトが同程度に光っていたが、電源換装&並列接続後は内側のウォームホワイトのほうが明るく、外側のクールホワイトは弱めの光になった。


パナGM1+M.ZUIKO12-50mmEZで撮影。露出ISO1600、F3.5、SS1/60。WB太陽光。
5畳ほどの玄関+廊下を明るめに照らしている。夜だと明るすぎるが、これ以上に輝度を落とす手がないのでこれで完成とする。





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