SV1000Sの塗装、改造、メンテ


SVシリーズはずっと前から気になってたバイク。
昔からシングル・ツインが好きで、大学生のころVTR1000Fで峠でブイブイいわせて自爆したり、今もロングツーリング用にV-strom650に乗ってる。
スズキのSVシリーズは初代SV650Sの丸っとしたデザインから好きで、たまに町中で見かけて見惚れるが、今さらキャブ車を買うのはな。
2代目のシャープなデザインも好みで、V-strom650を買う前にSV650Sを検討してたが、ロンツーでのリヤボックスの積みやすさ優先でV-stromを選んで、でもSVのスタイルの良さは気になってた。

2018年にSV以上に別格のあこがれだったカタナの新型が出ると聞いて買う気100%、個人的な予想価格130万を用意した。それからディザ-広告で追突されたような前のめり&尻切れスタイルが明らかになり買う気30%減、12Lというあり得ないタンク容量が明らかになり30%減、不格好なバーハンドルがクリップオンのローハンドルに交換できないと判明し30%減、とどめに160万近い乗りだし価格で10%減、買う気ゼロになってしまった。
ニューバイク買いたい欲が貯まったままヤフオクを見てるとSV1000Sが29万で出ており、開始価格では無理だろうけどこの価格なら、と衝動的に入札したら他に入札なく落札できてしまった。

その後にGWに引き取りに行く予定だったがコロナ渦第一波最盛期で先延ばしになったりして、なんとか埼玉から鹿児島港まで自走してフェリーで乗って帰ってきた
全バラしての全塗装や重整備・カスタムになかなか踏み切れずガレージで半年ほど死蔵したあと、重い腰をあげ子供を寝かしつけたあとの夜中や休日に少しずつ数ヶ月かけて作業して、引き取りから1年後にやっと走れるようになった。
その記録。
(オイル・チェーン・タイヤ交換とかの当たり前の特記事項のない所は詳細省略)

改造
メンテ内容

自家塗装(建築塗装用のウレタン、シリコンウレタンクリヤ)

 SVのカウルラインって、メタリックよりソリッドカラーが似合うと思う。海外のSV650Sでは純正でホワイトがあって格好いい。俺のSV1000Sもホワイトにしたい。で、とうとう挑戦したウレタン自家塗装。
エアコンプレッサーとエアガンは持ってるが、2液混合は敷居が高くて躊躇してた。最近、家の屋根に2液フッ素塗料を塗って計量混合が意外と簡単だったので、バイク塗装もやる気になった。
湿度が高くなる前に寒いうちに塗っておかないと、というのが半年間放置してて手をつけたきっかけ。

真っ白では650と同じで芸が無いので、青っぽいグレーにする。
車用2液ウレタン塗料は色が少ないので、家の外壁用塗料、日本ペイントの2液ファインウレタンU100 4kgセット、カラーコード75-80B。
色見本をパソコンモニタで見て選んだが、現物は予想よりも薄く、単体だと白に見え、真っ白と並べて比べてようやくグレーだと気づくような色だった。青っぽさはほぼ感じない。もっと濃ゆいイメージだったんだが、72-50Lくらい思い切っておけばよかったな。
加工用にヤフオクで入手した白グラブバーと並べて比較。左が今回のライトグレー、右が純正白。純正白も真っ白ではないんだな。少し青みがかったパールホワイトだ。


外装一式を外して、フロントカウルのウインカー穴をプラ板とポリパテで塞いでシコシコ磨いて穴埋め、風呂場で研磨材付きスコッチブライトでゴシゴシ磨いて足付け。
ヤフオクで入手したGSX-R600 K3用白前後ホイール(SV1000と互換)とハードシェルのリヤバッグ、GIVIのリアボックス、クランクケースカバーも同色に塗装する。

半地下ガレージの床と壁を高圧洗浄機で掃除してホコリ取り、車2台外に出して、シャッター閉めて、防塵マスクとフェイスガード付けて、エアガンでモノタロウの密着プライマーを塗装。
30分ほど乾かしてる間にラッカーシンナーでエアガン洗浄して、ウレタンU100を電子秤で計量して混合、エアガンで塗装。

1週間硬化後に風呂場で1000番耐水ペーパーで研磨して、デカールを貼って、艶出しと耐候性向上のため外壁用2液シリコンウレタンクリア(ユメロック クリヤー)を塗装。
1度塗って1時間後にまた混合して塗って、1時間後にまた塗って・・・と垂れる寸前まで(一部垂れた)3度塗りした。垂れたところは1週間後にヤスって4度目、5度目の再塗装。
ナンバープレート、SV650用タンクキャップ、SV1000(N)用ステップホルダーとペダルは磨いて保護のためクリヤ塗装する。

まるで陶器のようなボッテリ厚みのある艶になった。ふ、ふつくしい・・・やっぱソリッドカラーだな。

少しゆず肌になってるが、ペーパーで磨いてしまうと鏡面仕上げ用の極細コンパウンドで仕上げても塗ったままの艶には及ばないので、そのままにする。


シートレザー張り替え

塗装にあわせてシート革も白に張り替える。
屋外椅子(よくプールサイドにある雨ざらしの革張りソファとか)用の耐候性の高いレザーの白を通販で購入。
バイクのシートを張り替えるのは3台目だが、間が何年もあいてるので前回掴んだコツを忘れてしまって、やるたび試行錯誤してる。
今回の革はバイクシート用に比べてぶ厚くて伸びにくく、リヤシートはエッジ部分の皺がどうしてもとれなかったので妥協して折り畳んで処理した。(ふだん使わねーしな)

フロントシートはもとの表皮を剥がしたあと、足つき向上のためカッターナイフで太ももがあたる部分のえぐれを大きくして、ロード自転車のシート形状に近くした。後ろ側はそのままなので長時間乗車時は後ろ側に座ればこれまで通り。前側も中央部はそのままなので前にずり下がることもない。

シート上面を削ってあんこ抜きしてあるローシートもヤフオクで入手してあったが、前下がりになっててケツがずり下がるしシートの角が立ってて足を降ろしづらい。エッジだけ削ったほうがいい。
フロント側は皺なく上手く貼れた。その後に元の黒皮を上面の形状にあわせて切って、シリコンボンド(スーパーX)白をつけて貼付けて白黒ツートンカラーにした。糸で縫うと縫穴から水が入ってしまうので、こっちのほうがいいなと。
太ももえぐれ部分の曲面がT62の砲塔みたいでカッコイイ。




リヤサス交換(GSX-R600 K5用に)

オリジナルのリアサスがヤレてるので交換したいが、WPやナイトロンは中古でも高いし、純正新品も高いし、純正中古は安いけど車種が古いからどれもヤレてる。
海外のSV riders掲示板等で情報収集して、上下取付ボルト穴径が同じで形状と長さとバネレートがなるべく似てるもの、GSX-R1000K5/K6純正リヤサスの程度のいいやつをヤフオクで安価で入手。
全塗装のためバラしてたので、ついでにリヤサス交換作業。

エキパイとサイドスタンドを外さないと取付ボルトがぶつかって抜けないという意地悪仕様。さらにサス本体を上に引き抜こうとしてもシートレールに溶接されてる補強棒にダンパータンクがぶつかる極悪仕様(ほんとうならリンク周りばらして下から抜くんだろうけど、リンク留めてるボルトが硬すぎて外せなかった)。シートレール外そうにもシートレールにベルトかけてバイクを持ち上げてるので外せない。
ダンパータンクを下からゴムハンマーで叩いてなんとか出せた。

並べて比較。取付部の寸法はまったく同じ。GSX-R1000用が一回り太く、1cmほど短い。尻下がりになってバランスが崩れるか?走ってみて違和感があったらフロントフォークを突き出してバランス取ろう。足つきが少し良くなるな。
バネの巻数が少なくSV用より硬いので、プリロードは最弱。
干渉なくすんなり取り付けできた。



フロントスプロケット(ドライブスプロケット)交換17丁→19丁

高速道路で燃費向上のためより低い回転数で巡航したい。
理想はほぼ同じエンジンの初代V-strom1000(DL1000)のエンジンに交換してワイドレシオ化すること。同じ回転数で1速はより低い速度になり、6速はより高い速度になる(2~5速は同じギヤ比)。実は先走ってDL1000の中古ミッションギヤをe-bayから個人輸入してしまって手元にあるんだが、クランクケース割ってエンジン全バラする根性も時間もないし特殊工具もない。バイク屋に頼むとエンジンフルOH扱いになるので工賃10万円コース。エンジンだけ入手して載せ替えたほうが手軽(ヤフオクで継続して探してるが出品がない)
てことで現実的なのはスプロケット交換。SV1000用(GSX-R600 K1-3等と同じ)525サイズで純正39丁以下のリアスプロケットは存在しないので、フロントスプロケットを純正17丁より大きくする。
SV1000用としては売られてないが、シャフト径やギザ数を計ったところカワサキZ系用が流用できると判ったので、これの18丁、19丁を購入。

19丁を支障なく取付けできた。純正のスプロケに比べて軸部の厚みが増すのでワッシャーは要らなくなる。
速度はこう変わる↓。6速での回転数低下が大きいわりには1速での実用最低速度の上昇は小さいのでそんなに支障はない。
丁数F-R減速比6速130km/h時rpm6速100km/h時rpm1速1500rpm時速度
17-392.2944615rpm 3550pm15.8km
18-392.1664361rpm3354rpm16.8km
19-392.0524130rpm3177rpm17.7km

SV1000はドライブシャフト回転数でスピード測定してるので、スプロケ交換すると誤差が出る。(V-strom650みたいに後輪で計ってくれたらよかったのに)
海外SVオーナーズクラブ掲示板で検索したがスピードメーターの速度表示を変える方法は見つからない。速度センサーからのパルス信号間隔を変える装置(KITACO 速度パルス変換ユニット)もあるが実売1万円で高い。
GPSの実速度とメーター表示を比べたところ、メーター表示×1.1で実速度より少し高めになるのがわかったので、十の桁の数字をメーター表示一桁に足して速度把握することにした。
メーター36km/hで実速39km/h、車検場では余裕もってメーター35km/hで40kmとしてスイッチ離す。一般道ではメーター54km/で実速60km/h、高速ならメーター90km/hで実速100km/h。


スピードメーター補正装置をつける

Fスプロケ交換による実速度とメーター表示速度は1割の誤差なので、「メーター表示の十の桁の数字を一の桁に足す」で実速度を把握できるが、オド・トリップメーターの計算は面倒。燃費計算もやりづらい。
amazonを見てると、キタコ速度パルス変換ユニット Ninja250(EX250L全車種)用 762-4780100 が5800円と大幅値引きされ安かったので購入。俺が購入した直後に8400円に値上がりしたので、たぶんしばらく売れてなかったんだろう。
車種専用なのは車体ハーネスに割り込ませるコネクタとFRスプロケ数のプリセットデータだけで、変換ユニット本体の回路は共通だろうと期待してダメもとでの購入。

フロントスプロケに付いてる車速センサーから伸びる3本のケーブルのうち、黒のケーブルが信号出力線。これを途中で切断し、平型ケーブルをハンダ付けしてテープで防水処理してフロントシート下までひっぱり、変換ユニットから伸びるケーブルにハンダ付けして接続。
変換ユニットから出る4本のケーブルは「赤=電源+、黒=電源-、青=信号入力、黄=信号出力」になる。テールランプからひっぱったACC電源に赤黒、センサーからのケーブルに青、車体側へのケーブルに黄色。
変換ユニットでは「Fスプロケ丁数、Rスプロケ丁数、Rタイヤ外周率」の3項目を入力できるが、GPS計測で誤差率10%と把握できているので、FRスプロケ丁数はいじらずRタイヤ外周率を110%と入力した。

走ってみると、アクセル開けてると速度表示が数十kmから299kmまで乱高下して安定しない。クラッチ切ってアクセル閉じて惰性で走ると正確な実速度を表示する。
どうも、速度センサーからひっぱったケーブルがリヤシリンダーすぐそばを通っているせいでスパークノイズを拾って車速パルスと誤認してるっぽい。

センサーのケーブルを元に戻して、今度はスクリーンを外してメーターからケーブルを外して、コネクタから出る車速信号ケーブル(ピンク/白)を切断して変換ユニットを割り込ませた。

ノイズ源から離れて正常に動作して正確な速度/走行距離を表示できるようになった。


ステップステーをSV1000(N)用に

これまで長らくV-strom650に乗ってて体が鈍って、埼玉の出品者からSV1000Sをひきとって鹿児島港まで3日間で自走納車したらヒザの曲がりがきつかった。ステップを下げたい。
SV1000無印やSV1000S後期型はシート高が下がってるぶんステップも下げられてて、SV1000無印用のステーをヤフオクで入手して付け替えた。
汚れてたので磨いてウレタンクリヤを吹いて保護。

シフトペダルのロッドを長く、リヤブレーキスイッチのバネを長く、ブレーキペダルのスプリングを短い物に交換する必要がある。
シート高そのままでステップが低くなったのでヒザの曲がりが楽になった。


スパークプラグを両貴金属の長寿命タイプに

リプレイスのバイク用イリジウムプラグって、中心電極だけイリジウムで、アームの外側電極は普通の鉄なので摩耗して普通のプラグと同じ寿命しかない。
これまで「四輪用は両貴金属で数万キロ無交換で使えるのがあるのになんでバイク用は無いんだ。定期的に買わせて儲けるためか」と恨めしく思ってたが、最近になってホンダがCRF250Lやレブル等で純正採用してる外側電極にも白金チップが付けられた両貴金属の長寿命タイプが出てきた。NGKのSIMR8A9。
専用プラグって事になってて互換リストには入ってないが、俺のVTR250、V-strom650、SV1000Sが使ってるCR8EIX・IU24とネジ径10mm、ネジ長19mmで同じ。これ使えるのでは?と入手して比べると、碍子部がわずかに長く、座面を並べて比較すると電極腕の突き出しが3mmほど大きい。
ピストン上面とプラグ先端のクリアランスがどれだけ確保されているのか、下手するとぶつかってピストン破損する恐れもある。でも使えたときのメリットは大きい。
取り付けて、恐る恐るセルモーター回してみると、異音なくエンジン回った。
やったぜ。プラグって定期的に交換が必要なわりに手間かかるからメリットは大きい。


イグニッションカプラ焼けの予防措置

角フレームSVの持病であるイグニッションカプラの焼け。 俺の中古SVも前オーナー時に発症してるようで、エアクリボックス外して見たらカプラ配線3本のうち1本に焼けた跡がありギボシに付け替えられていた。埼玉から鹿児島港まで納車ツーリング中にPAで電装が一切反応しなくなり焦ったこともあった。(タンク持ち上げてカプラ動かしたら直った)

キーユニットは定期的に付け外しするものではないので、抜本的な予防措置としてカプラ・ギボシを除去して配線をハンダ付けして直結した。

もし盗難未遂でキーシリンダー壊されたりしたら、また配線カットしてハンダ付けしなおせばいい。


フロントフェンダー延長

短いフェンダーがかっこいいという価値観は俺には無く、通勤に使うので雨天時の水はね防止にむしろ長いほうがいい。
フロントフェンダーの後ろ側が無いに等しいので、市販(aliexpressで2千円)のエクステンダーを付ける。
それだけでは足りないので、中古の純正フェンダーを加工(後側のみ切り出して黒く塗ってネジ止め)して更に長くした。

つま先にかかる水までは防げないが、ラジエターやエンジン前バンクの汚れ防止になる。


ミラーを加工してLEDウインカー埋め込み

フロントカウルのウインカー穴を埋めて、ウインカーはバックミラーに付ける。
カワサキ純正のカウル車用ミラーの形状が好きなのでこれをヤフオクで入手、ステーはスズキ車と合わないのでSV1000S用を使う。
カワサキのほうが基部が太くそのままでは合体できないので、ミラー基部をグラインダーで削って少し薄くして合体。(逆ならワッシャー挟むだけで使えたんだけどな)

ウインカーは中国製の安い埋め込み用LEDウインカー。Eマークが付いてるけどたぶんEU非公認。暗い。
中身は使わず外側の透明カバーだけ使う。中身は放熱用アルミ板+目玉焼き1W黄色LED×4。加工によりEマーク無効になるがギリギリ7c㎡あるので車検は通るはず。
ポジションラインとウインカーラインそれぞれに大小抵抗と逆流防止のダイオードを入れてミラー内に配置。
ミラー裏側にウインカーカバーに合わせてドリルとルーターで穴を空け、ウインカーを埋め込み、シリコンボンドで固定&防水。

ケーブルは目立たないようミラーステーの下側に沿わせて固定し、ウインカー基部に穴を空けてバイク内部に引き込んだ。



ウインカーミラー自作 その2

上で作ったウインカーミラーは前面投影面積7c㎡ギリギリで、車検官によっては不適合にされそうで不安が残るので、少し大きなウインカーレンズを使ってもう一つ作った。
中国製の安いLEDウインカーを分解してカバーのみ使う。クリアカバーなので内側をヤスリで荒らして曇り化。
前回と同じカワサキニンジャ用ミラーをヤフオクで購入、ウインカーカバーの形に合わせてミラーカバーにルーターで穴を空ける。

1.5mm厚アルミ板を切って、6W目玉焼きオレンジLED(3W LEDが中に直列で2素子入ってる)を3つ直列で接続してシリコンボンドで貼り付け。裏に放熱のためヒートシンクを接着。

順方向電圧4.2v×3=12.6V、逆流防止SBD順方向電圧0.3V、電源電圧14.2V。ポジションラインに50Ω、ウインカーラインに2Ωの電流制限抵抗を入れた。

ミラーカバーにLEDアルミ板とウインカーカバーを載せてシリコンボンドで固定&防水処理。
ミラーステーに沿ってケーブルをシリコンボンドで固定、ウインカー取付部に開けた穴からフロントカウル内に引き込み。

完成。LEDを前回より明るくしたのでアピール度もアップ。前面投影面積8c㎡あるので車検も安心。以前のものは転倒破損時の予備とする。
↓左ウインカー点灯、右ポジション点灯。



サイドスタンド下駄

SV1000用としては売られてないんだが、手持ちの2台(SV1000SとV-strom650)を見てサイドスタンド接地部が同じ形をしてると気づき、V-strom650用として売られてるサイドスタンドエクステンダー(aliexpressで1500円)を入手。
SVのサイドスタンドは補強用の鉄板が溶接されててそこがひっかかるので、エクステンダーの一部のみ削って形を合わせて、あとはすんなり取付できた。



ハードシェルバッグ塗装、ストップランプ取付、ベース取付

SV1000Sはスタイル重視なので、普段はGIVI箱でなくリヤバッグを付ける。
シングルシートカウルの形状に似たハードシェルバッグ(aliexpressで45ドル)、過去にデイトナから出てたバッグのコピー品っぽい。

足付けしてバイク本体と同時に塗装して、中国製のSV用リアシート(aliexpressで25ドル)を解体してベース部を切り出してバッグ底部にネジ止め・接着してバイクに直接固定できるようにした。

トラック等の高い位置からもテールランプが見えるよう、バッグの後ろにランプ設置。汎用の赤色LEDバー2本を切って削って接着して、バッグ後部にネジ止め。バイクのブレーキランプから引っ張ってきたケーブルのカプラーに接続して光らせる。

SVでタンデムすることは無いので基本はこのスタイルで、以前に白く張り替えたリアシートは車検時のみ付ける。(2人乗車登録でリアシートがついてないと車検通らない)


トップケース加工・塗装・取付

上のバッグは容量が少なく、カメラとレンズとペットボトルで満杯になってしまうので、もう少し大きな箱を付けることにした。
スタイル重視でなるべくシングルシートカウルぽく見えるトップケース(前が高く幅広で、後ろは低く幅狭の先細り形状)を選んでヤフオクで1200円+送料2000円で落札。


高すぎてバイクから浮いて見えるので、ボックス底部を切り取ってリアカウル形状に合わせて整形し、2.5mm厚アルミ板で底部を作り直し、エポキシパテとボルトでがっちり固定。
中古純正リアシート(ヤフオクで900円+送料1500円)の皮とスポンジを除去してベースを半分にカットして、後ろ側はそのまま、前はロック金具のみ外して箱に付けて高さを低くした。

ボックスを中性洗剤で洗ってヤスって足付けして本体と同じ塗料(2液ウレタン+2液シリコンウレタンクリア)で塗装。

元のロック部が気に入らないので他のジャンクボックスから移設。箱後部の穴を広げてエポキシパテとボルトで固定。
鍵を掛けなくてもカチッと蓋が固定され、鍵穴部がボタンになってて押すと蓋が跳ね上がるタイプ。
キーシリンダーを分解して内部のプレートを入れ替えたり削ったりして、バイクの鍵で開け閉めできるようキー共通化した。

1mm厚のプラ板(ポリプロピレンの簡易まな板)で空いてる部分を塞いで、ボルトとエポキシパテで固定し、シリコンコーキングで隙間を充填して密閉。

中国製赤色LEDバー2本の端を箱形状に合わせて削って接着してアルミ板で補強し、ストップ(直接続)/テールランプ(1KΩ抵抗追加)として箱後部に付けて、 本体側からひっぱったACC電源・ブレーキランプラインとコネクタで接続。

ランプ用の配線ついでに常時通電ラインもひっぱってプッシュスイッチと白色LEDで夜間用箱内照明も追加。
 
無地のままだといかにも箱なので、黒のカッティングシートをボックスのアールに合わせてフリーハンドで切って貼って模様にした。
ロゴは自分でデザインしてカッティングシートを切り抜いたGötz von Berlichingen(17SS PGD)GvBの上にウレタンクリアを流し込み。


横から見るとTL1000Rのコブのように見えないこともない、かな
これまで肩に提げてたショルダーバッグを収納して体フリーで走れるようになった。


上のカウル風ボックスは格好重視のツーリング用で、普段使いの通勤では大きなリアボックスを付ける。
GIVIのV47をメルカリで2万円で購入、パネルと蓋を本体と同色に塗装してシリコンウレタンクリアでカバー。
純正ランプキットは高いので、目玉LEDでテール/ストップランプを自作して配線。
テール/ストップランプは自作LEDバーを付けて、バイクからひっぱったケーブルと接続。
中古リアシートのベースを箱の底部に接着&ボルト固定。隙間はシリコンコーキングで穴埋め。

テールカウルと干渉する箱の下部を切除してアルミ板で穴埋め。

これでがっちり固定できた。

GIVIのリアキャリアも中古で買ってあるけど、スポーツバイクのテールにキャリア付けて箱を乗せると
後ろに飛び出して宙に浮いてるようで違和感あるので使いたくなく、SVではタンデムしない(V-strom650でやる)ので
リアシートベースに密着させて乗せる形にした。


タンクキャップ交換

タンクキャップがアルミサビと汚れで見栄えが悪く、またシールゴムがヒビ割れてきてたので交換。
aliexpressでキーレスのタンクキャップを入手したが、現物を見るとエア抜きや耐水性に不安が残る構造なので使うのやめて、スズキ車で5穴のもの・・・比較的新しいSV650X用の純正中古をヤフオクで入手。
分解してキーシリンダーを入れ替えて、周辺の上面を磨いてシルバー塗装を落としてアルミ地を出し、保護のためキャップ部と周辺部にシリコンウレタンクリアを分厚く塗装。見栄えがよくなった。



他のバイクと鍵を共通化

スズキのバイク2台持ってて鍵を持ち替えるのが面倒なので、イグニッション・リアシートロック・タンクキャップのキーシリンダーを分解加工して2台で同じ鍵を使えるようワンキー化した。
長くなるので詳細は別ページにて



ダブルホーン化

純正シングルホーンは原付みたいなしょぼい音で危険車への警告能力が低いので、CB1300純正ダブルホーンをヤフオクで購入し元の位置に付けた。

これもまだビービー安っぽい音なので、やはり渦巻型のラッパホーンがいいなと、amazonでミツバのスリムスパイラル2を購入。
ラッパ型としては最薄だが元のラジエータ裏には入れづらいし、開口部を前向きにしたい。フロントカウルステーにホーンステーをボルト止めして、両サイドに付けた。
消費電力が大幅に上がるのでバッ直リレー化。プァーと満足いく音になった。



マフラー交換

バイクについてる純正マフラーが傷・アルミ錆び・こびりついた汚れだらけで見栄えが悪いので交換する。
SV1000用の社外マフラーはなかなか見かけないが、TL1000S/Rとエキパイ接合部が共通でステーの位置が少し違うだけなので使える。
SVにはカーボンより金属光沢が似合うと思ったので、チタンの焼け色が美しいMICRONのTL1000S用スリップオンマフラーをヤフオクで入手。ほぼ新品でタイミング良く競り合わずに安価(4万円)で落札できた。
このマフラーは裏側にハンガーを付ける金具がついてて、マフラーの美しさを邪魔するバンドを着けなくていいのが気に入った。
付属ハンガーがSVには短いので汎用のステンレス金具を曲げて付けた。

音は低音が響いて好みだが職場に乗り付けるには目立ちすぎるので、排気口径38.5mm(実測)にあわせて汎用38mmバッフル(amazonで2本1700円)にドリルで追加で穴あけて通気を良くして、グラスウールを巻いて、排気口にドリルで固定ネジ穴あけて取り付けた。

転倒時のマフラーガードとして、ステンレス寸胴鍋をグラインダーで切って整形してボルト穴あけてマフラーと共締めで固定。さらにその上にダイソーのステンレス金具をガードのガードとして付けた。鍋は0.6mm厚で派手にスライドしたら削れちゃうからね。



フレームガードパイプ取付

苦労して塗装したカウル、転倒で傷つけたら俺の心も傷つくので、フレームガードパイプ(エンジンガード)を付ける。
ナイロンポールを付けるだけのスライダーは軽い立ちゴケしか対処できず派手に転倒すると折れるのでナシ。複数ボルトに取り付けるパイプタイプがいい。
数種類があるが、クランクケースカバーやペダルも守るレーシング905のスタントプロテクターを購入。
車種専用品なのでボルトオンかと思ったら、左側のネジ穴位置がどうしても合わず、ネジ穴を削って拡大したり最後はパンタジャッキでパイプを押し拡げて合わせて、えらい苦労した。

パイプガードにさらにナイロンガードが付いてるのがいいね。軽い立ちゴケならパイプに傷がつかない。



ドライブレコーダー取付、スマホホルダー取付

事故に備えてドラレコを付ける。V-stromと違ってスクリーン後ろやカウル内空間に余裕がないので工夫せんといけん。
カメラはフロントとリヤ同時にHD録画できるA129 duo。フロント4K録画できるA129 pro duoも持ってるが、無印のIMX291センサーのほうが暗所に強いのであえてこっちに。更にレンズを6mm F1.0の明るく望遠寄りのレンズに交換して前方車両のナンバープレート補足率アップ。
リアカメラはカウル内に納めるスペースが無いので、プラ箱に入れてシリコンボンドでコーキングして防水化し、リアフェンダーに装着。

フロントカメラはスクリーン裏に収納できなかったので、フロントカウルに穴を空けてレンズを入れる筒(自作・防水)を埋め込みパテで固定してカウル内に設置(なんか戦闘機の機銃発射口みたいやな)、フロントインナーパネルに穴あけて3mm厚アクリル板をネジ止めして常時モニターONにしてバックモニター兼用にした。


スマホホルダーはQi充電機能付き。取り付ける場所に苦慮したが、トップブリッジやハンドルバーに付けると雨がモロにかかるので、なんとかスクリーン裏に収めた。スマホ本体もホルダーも防水なのだが、濡れないに越したことはない。
縦位置だとインジゲーターランプが隠れてしまうので、横位置にしてタコメーター上半分が隠れる形にした。
これでハンドルフルロックさせてもブレーキホース等はあたらない。



デジタル燃料計を付ける

SVはタンク残り4Lで燃料残量警告灯が灯くが、残量計があるV-stromに慣れてしまってツーリングで不安を感じる。トリップメーター(走行距離)で残量把握しても、SVは走り方でだいぶ燃費が変わるので不正確。
てことで、FIの燃料噴射回数でガソリン消費量(残量)を計算表示してくれるデジタルメーターを付ける。プロテック デジタルFUELマルチメーター DG-329、amazonで11,500円。
防水となってるが、amazonに雨で壊れたようなレビューがいくつかあるので、フロントインナーパネルの電圧計の下に付けて、ACC電源線とFI信号線から引っ張ったケーブルを接続。

かなり正確に残量/消費量を表示できるようになった。


オープンタイプのレギュレーターに交換

以前にバッテリートラブル解決ついでに純正レギュレーターからFETレギュレーター(フォルツァ用 FH008DA)に交換した。
が、ショート式レギュレーターは余った電流がジェネレーターコイルに戻りコイルが過熱して溶断・溶着するトラブルがあり、FETタイプは高効率になったぶんコイルの発熱も大きくなる。
コイルが焼けると手間と金銭のダメージが大きいので、予防のためオープン式に交換する。
オープン式はそもそも発電させないので、余ってジェネレーターで熱になってた電力わずか数馬力分とはいえエンジン馬力の損失が減り、パワーアップと燃費向上にもなる。

現在のところ入手しやすい新電元製オープン式レギュレーターはV-strom1050で採用されているSH847AA(スズキ部品番号 レクチファイヤアッシ 32800-31J00)しかない。
ヤフオクで滅多に出ないので、モノタロウのバイク用品10%OFFの日に税抜14,104円で3つ注文。手持ちのバイク3台とも換装しちゃう。

左はSV純正レギュレーター、中央はFH008DA、右はSH847AA。

コネクタ式だが対応コネクタは高いし滅多に付け外ししないので、コネクタ端子に純正から切り取ったケーブルをハンダ付けして、シリコンコーキングでコネクタ部を埋めて防水化する。このほうが接触抵抗も減るしな。

元の取付位置はフロントシリンダーから2cmしか離れておらず放射熱を受けるので、元のステーは取り外して、ステンレス金具でステーを作り直して7cm離した。

完成。
電圧はアイドリング時に純正の14.2Vから14.6Vに少しアップ。
アイドリング回転数はこれまで規定の1200rpmにしていたが、レギュレターを変えたあと信号待ちでなんか回転数が高いなと確認すると、1900rpmになってた!
700rpm分のエンジンへの無駄な負担が減ったってことで、これは感激。ダイヤル回して1200rpmに再調整。燃費も少し上がるはず(まだ未計測)。
あと2500rpm以下での低速走行時になんかエンジンの回り方が軽やかになった気がする(たぶん気のせい)。3000rpm以上では違いはわからず。
まあコイル長寿命化が主目的なので、転ばぬ先の杖ということで。併せてV-strom650とVTR250も換装した。


フロントブレーキローター交換

バイクに付いてきたFブレーキディスクの内側の黒塗装がハゲて見栄えが悪い。
内側が金アルマイトのディスクに換えたい。(ウェーブはどうでもいい)

サンスターKC-104中古を22000円で買ったら、直径320mmで大きすぎてキャリパー内側にぶつかって付けられなかったorz。
たまに直径320mmディスクの適合表にSV1000Sが入ってるけど間違ってるぞ!
SV1000Sは直径310mmで、同じディスクはV-strom650しか採用しておらず(どっちも俺のバイクだ)国内ではまず売られてない希少品。
EBCやbrakingが出してるが高いので、中国Arashi製のDBS1011Wをaliexpressで送料込み171ドルで購入。

自作単管ハンガー(10年もの)でフロント浮かせて30分で交換完了。見栄がよくなった。


前後ブレーキピストン・オイルシール交換

前後ブレーキのひきずり予防のためピストンも交換する。距離走ったバイクってだいたいピストンの露出部にサビが出てんだよね。そんでパッドを新品に交換してピストン押し込むときオイルシールに噛み込むパターン。
外したフロントブレーキピストンは全く錆びておらず「あれ?前オーナーが最近交換してたのか?交換せんでもよかったか?」と思ったが、キャリパー内部にフルードが固まったようなスラッジが大量にあったし、リアブレーキのピストンには点サビが出てたのでやってよかった。

リヤは片押しなのでスライドピンのゴムブーツ内の古いグリスを綿棒で拭き取って、高価なシリコングリスをたっぷり充填。以前にDR250Sのスライドピンを錆びで固着させたことがあるので、ここはバイク入手したら真っ先にやる。


油圧クラッチオイルシールの罠

油圧クラッチのシールがダメになってオイルがにじむことがあるらしいので、Fスプロケ交換のついでに予防のためピストン側フルードシールとバイク本体側オイルシールを交換。
ピストン側は何の問題もなく付け替え、本体側もプッシュロッドを抜いた穴にマイナスドライバーつっこんでこじって外した。
事前にmonotaroで注文してあった新品オイルシールにシリコングリスを塗り、クランクケースの穴に押し込む・・・あれ?どこまでも入るぞ?おかしいな。止まるまで押し込みきろう(バカ)
あ!内部にすっぽぬけちゃった。なんだこりゃ。シール止める出っ張りがないのか。(常に内圧がかかる部分だから外側のみ止めとけばいいんだな。)
穴径とシール外径は当然に同径なのでドライバー等をつっこんで引っかける事もできず、シールをプライヤーで掴んで強引に引っ張って取り出したが、当然シールはボロボロにダメになった。

値段は安い(オイルシール09283-06008、805円)からいいんだが、純正部品は注文してから届くまで時間かかるのでタイムロスが痛い。
monotaroで同月内送料無料で単品注文したらクリックポスト発送になって沖縄は1週間かかるのでゾッとしたが、3日で届いた。偉いぞ日本郵便。

左から軸穴こじった最初の、周辺ボロボロの失敗作、今回届いた新品。今度は慎重に押し込んで成功。ついでにプッシュロッドの露出部が錆びてたのでこれも注文して新品にシリコングリスたっぷり塗って交換した。


フォークチューブ交換の罠

中古でバイク買ったら、必ずフロントフォークのオイルを入れ替える。
いちど走り込んだバイクの臭いヘドロフォークオイルを見てしまうと、やらずにはいられない。
今回は摺動面ではない所に点サビが出てたので、念のためインナーチューブも交換。
アウターチューブも塗装禿げとアルミサビが出てるが、目立つ場所ではないし機能には問題ないので洗浄だけ。
インナーチューブ交換に合わせ、オイルシール・ダストブーツ・スライドメタルも交換したいので一緒に注文。作業段階になってシール止めサークリップ注文忘れに気づいたが、幸いサビてなかったので再利用。
フォークから出てきたオイルは最初は澄んだ色で「あれ?前オーナーが最近交換(ry」と思ったが、下半分のオイルはヘドロで、特にカートリッジ内のオイルはスラッジだらけでタール状だったのでやっぱりやってよかった。

交換のため新品のインナーチューブを箱から出すと・・・あ、スライドメタルくっついとるがな!別に注文しなくてよかったのかよ!

金を無駄に使ってしまった・・・


クーラント液交換の罠

サーモスタットスイッチが壊れてファンが回らないトラブルが稀にあるらしいので、カウル外したついでに予防としてスイッチを交換しておく。クーラントも10年物かもしれないので交換する。
クーラント液はmonotaroで原液を買ってあるけど、車用に薄めてペットボトルに入れてあるブルーの作り置きがあったな、あれでいいかな・・・いやでも抜いたクーラントが緑色だったから同じ色がいいな、やっぱりmonotaroのを薄めて入れよう。
で、入れ終わった後にハッと気づいた。
そういや作り置きしてたブルーのやつって、クーラント液じゃなくてウィンドウウォッシャー液だったわ。
ボーッとしてクーラント液だと思い込んでたわ。
「色を合わせよう」と思ってなかったら、ウォッシャー液をラジエターに入れる大失敗を犯してたとこだった。危なかった。
ヒヤリ再発防止のため、ペットボトルに大きな文字で「ウォッシャー」「クーラント」と書いておいた。


始動不能の罠

重整備がほぼ終わり、バイクを組み立てて行く。今回は各部の徹底的な洗浄と外装一式&ホイール塗装もやったので外見一新してワクワク、ときどき手をとめて「白かっけー」と見惚れて完成状態を空想しがら作業して、なかなか進まない。まるで子供の頃にやっと手に入れたプラモデルを組み立てた時のよう。
ある程度形ができたところで、クーラント液交換後のエア抜きとエンジンオイル交換のため、エンジンをかける。 本土から自走で乗って帰ってきてからなかなか塗装に踏み切れず放置してて、ほぼ一年ぶりの火入れ。FIだからすんなり始動するだろ・・・
あれ?セルモーターを何度まわしてもエンジンかからないぞ。何かやっちまったか?あちこちばらして組み直したのでどこか大事なセンサーのコネクタを繋ぎ忘れたか?
コネクタ総点検する中でエアクリボックスのブリーザーパイプを付け忘れてるのを発見して付けたが、これは始動と関係ないよなぁ。
プラグ交換後にプラグキャップ付け忘れた?いやちゃんと刺さってる。基本のキルスイッチも稼働側だが接触不良の可能性もありパチパチやってみる。
10分くらい置いてまたセル数回まわすがかからない。さっきまでのワクワクが吹き飛んで「大事な所でひっかかっちまったー。原因不明だー」と冷や汗がでてきた。
キーをONにするとFIランプが点灯して何かエラーメッセージかとサービスマニュアルを見るが、点滅や液晶部のFI表示は異常だが、始動前のランプ点灯は正常のようだ。
なんなんだー?うわーん

あ、ガソリン空だったわ。20分くらい悩んでて急に気づいた。
そうだそうだ、タンク塗装するときガソリン全部抜いて携行タンクに移したんだった。
ガス欠ならバイク正常でエラーなくてもエンジンかかるわけないよな。
V-stromから耐油ホースで注いでセルまわしたら一瞬でかかった。

あははー、分解したって意識があるから組み付け不良ばかり気になって基本の基本がすっとんでたぜ。
一人で作業してると視野が狭くなってイカンね。


完成




セルが回らない、予想外の原因

ある日、出先でエンジン掛けようとスターターボタンを押すとセルモーターが回らなかった。全く反応しない。
家まで十数Kmあり押して帰れる距離ではない。来るときは問題なかったのに急にこうなった。
ライトやFI等の電装はONになっているのでまだ救いはある。
対処が簡単な順に原因をチェックしていく。
現場で確認できることは全部確認してそれでもセルが回らない。困った。
最後の手段、スターターリレーの出力端子(隣り合った10mmボルト)間に、車載工具のスパナを当てて短絡させた。
バチッと火花が飛んで通電し、セルが回ってエンジンかかった。やれやれ。(てことは⑧⑨⑩は原因では無い)
一度エンジンを止めると再度の始動が面倒なので(またシート外してバチッとやらんといけん)、家までノンストップで帰った。

家でじっくり原因究明。
①~④は確認済みOK。⑤のスターターリレーは新品に交換したが改善せず原因ではない。⑥サイドスタンドスイッチはニュートラルにしてれば関係ない。クラッチレバースイッチは小さく華奢なので外して確認する。
試しに指で押してみると、カチカチ音がするところまでだいぶ押し込まないといけないが、レバー握ってもここまで押されてないような?
スイッチを付け直してレバーを握るとカチッと音がしない。ありゃー、これだったか。レバーを社外品に交換したせいか。
レバー交換してからこれまで何度も走ってたのに急に何故?という疑問はあるが、ギリギリだったのが削れて短くなったのかもな。

スイッチの押される部分の先端に1mmピンバイスで穴を空け、細めの丸頭釘を短くカットして差し込んで瞬着で固定し、スイッチの棒を1.5mmほど長くした。ついでにスイッチ開口部から油を差してサビ予防。
スイッチを付けてクラッチ握ってセルスイッチを押すと、無事回った。
現場で細い何か使ってスイッチ押してみるべきだったかー。予想してない原因だったぜ。


突然の電圧低下、予想外の原因。そしてセルモーター空回り。

沖縄南部の自宅を深夜に出てやんばるを目指して走ってると、名護市(自宅から約60km)の中で電圧が急に下がってきた。バイクに電圧計付けてるのでリアルタイムで見てた。
異常に気づいた時点で9V近辺。10秒ごとに0.1V電圧が下がってくる。まずい!と北に向かってたのを南に方向転換。エンジンを吹かすとわずかに電圧上昇するが、低下速度が速くなって追いつかなくなり8V、7Vと下がったところでヘッドライトが消えメーターパネル等も消え、最後はエンストした。
ちょうど名護市街なのは不幸中の幸いだった。もっと北上してやんばるの山中でエンストしてたら悲惨な事になってた。

電圧計は手動スイッチはさんでバッテリー直でつないでおり、3Vから表示する物だが、電圧計が付かない。
電圧3V以下ってことだ。まずいぞ深刻だ。
だいたいこの手のトラブルは、レギュレータが熱でパンクして充電電流が出力され無くなって電装で放電しきったか、
V-strom650で頻発してリコールされたジェネレーター故障(発電コイルの焼損)で発電できず充電されなくなってるか、のどちらかだろうな。


夜3時から朝までビーチの木陰で朝寝して、スマホでレッカーやレンタカーを探して、パワーゲート付きトラックを1日レンタルして家に引き上げてきた。
(1日レンタル9000円なのでレッカーより安く済んだぜーと思ってたら、幌のパイプを梁にぶつけて歪ませて、自損事故の自己負担10万円取られてしまった)


まずバッテリー充電。バッテリーをバイクに付けたまま充電器のクリップをバッテリー端子に接続すると(これ原因切り分けできない方法だった)、充電器の電圧計が0.2Vを指してる!バッテリー死んでたとしてもこんな電圧あり得る!?

上がバッテリ電圧で下が充電電圧。
そのまま1時間ほど充電するが全く電圧が上がらない。これ配線のどこかでプラマイショートしてる?

バッテリーから端子を外してバッテリーのみ充電すると5Vから始まって数分で10Vを超えて一晩で14Vまで充電できた。バッテリーをショート放電させっぱなしで負担かけてたんだな。すぐ端子を外しておくべきだった。
外したバッテリーケーブルのプラマイ間抵抗値を確認すると0.2Ωで、明らかにショートしてる。

レギュレター内部でショートモード破壊してると予想し、次にレギュレター交換する。
以前にMOS-FETタイプに交換しようとFH008DAの中古品をヤフオクで入手してあったのでいい機会だ。
コネクタを切断して付け替え。大電流が流れる所なのでしっかりハンダ付けしてヒートシュリンクして絶縁テープを巻く。

ここで車体側の3端子(ジェネレーターに接続)コネクタにテスタ当てて抵抗値を見ると正常。コイルの焼損ではないようだ。
旧レギュレターにテスタ当てるとこれも正常で、レギュ破損でもない。配線ショートか。
最初に予想した2つの原因では無かった。予想外だ。
(あとから考えると、イグニッションOFFにしてればバッテリーとレギュは切り離されてるので無関係だった)


もとのレギュ取付位置がフロントバンク真横から1cmしか離れておらず輻射熱で熱っせられそうなので、ネジを長くして下駄(パイプ)を挟んで6cmほど離れた位置(フレームより外側)に付けた。
MOSFETタイプなのでもともと発熱は少ないはずだが、念のため。

サービスマニュアルの配線図を見て、ショート箇所を探っていく。
イグニッションヒューズを抜いてみるがバッテリーケーブル間はショートしたまま。イグニッション配線ではない。
スターターリレーのケーブルを外すと、セルモーターへのケーブルがアースとショートしてる。こっちだったか!
セルモーターからケーブルを外すと、ケーブルはショートしていない。セルモーターか。
(スターターリレーをONにしない限りセルモーターとバッテリーは切り離されてるはずなので、リレーもおかしくなってたのか?)

セルモーターのプラス端子とシャーシにテスタ当てると導通確認。
初めてセルモーターを外して分解。

ケース内部やブラシや回転子についてるカーボンを掃除して組み直したらショートしなくなった。
どこでショートしてたか確認できなかったけど、直ったからいいか。

原因としては、何らかの原因で走行中にスターターリレーの出力端子がONになり、セルモーターは回り続けるが走行音で気づかず、発電量よりもセルモーターの消費量のほうが大きいのでどんどん電圧が下がっていった。(十分単位でセルモーターが回り続けてたってことになる。消耗が恐ろしい)
電圧が下がればセルモーターは止まって電流が流れるだけになり、エンストしたときは気づかなかった。
イグニッションを切ってもなぜかスターターリレー出力端子がON位置で張り付いていて、セルモーターを介してショートし続けていた。
バッテリーからケーブルを外しても何故かしばらくスターターリレーはON状態で張り付いてたが、セルモーターを外していじってるうちにOFFになって、充電したバッテリーに再接続してもセルは回らず正常に戻った。ていう理解でいいか。
・・・スターターリレーを安物の互換品にしたのが良くなかったか。これまでバイク3台とも中国製の安物リレーを付けてたが、この一件で純正品(新品は高いのでヤフオクで低年式低走行バイク外しの中古品)に全部交換して予備もストック。

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組み直してケーブル接続してイグニッションONで無事電装系が付き、エンジンかけようとスターターボタンを押すと「ヴィーン!」
・・・モーターが空回りしとる。
なんでや。

またセルモーターを外して、左側クランクケースカバーも外してギヤも確認。
考えられる原因
原因が不明なので、中古のSVかV-strom1000のエンジンを入手してセル周り丸ごと入れ替えてしまおうかと思ったが、ネットで探しても出物がないので、なんとか直さなんといけん。
これまでセル空回りの予兆は全くなく、分解して組み直して急に空回りしたので、④の逆回転が一番可能性が高い。
念のためセルモーターを外した状態でバッテリーにつないで回転方向を確認、軸側から見て反時計回りに回ってる。
セルモーターを外した穴から見えるギヤを回してみる。モーター回転方向だと軽く回って、反対方向だと回らない。
逆回転だった!クランクケースカバーを外したのは無駄な作業だったな。

セルモーターを分解してよく見る。

胴体と蓋には凹凸があるが、蓋を閉めるボルトが上下2本しかないので、180度回して組み付けることも可能な構造だ。
胴体に貼ってあるシールが表面に来るよう組んだのが間違いで、裏面に来ないといけなかったんだな。
180度回して組み立て試し回し。よし今度は時計回り。
バイクに取り付けて、スターターリレーはまだ純正新品は届いてないのでバイク入手時に付いてた古い純正に戻した。
セルスイッチを押すとエンジンかかった。
MOSFETレギュに換えた効果はよくわからず。
やれやれ、えらい無駄な苦労をしてしまった。


乗って感想

いまさら18年前のバイクのレビューの需要はないだろうから、簡単な感想のメモ。

・エンジン、フレームの発熱がすごい。渋滞でもほぼ熱を感じないV-strom650と全く違う。排気量1.5倍になっただけでこんなに熱くなるのね。常に走ってラジエターに風あててないと不安になる。VTR1000Fはこんなに熱くならなかったような気がする。まだ水温100度を超えた事は無いが85度超えると熱い。大型ラジエターに換えたいけど、売って無いね。
・コーナーが安定してる。フレームと足回りがしっかりしてる感。250からVスト650に乗り換えたときも「曲がりやすい、安定してる」と思ったが、Vスト以上に安定してて、どれだけ倒してもコケる気がしない。
・加速が強い。青信号でVストと同じくらいアクセル空けてミラーを見ると、予想の倍くらい車が後ろに離れててびっくりする。
・等速直線運動が苦手。この前傾姿勢は加速かバンクだとしっくりくる。


買って初めての車検

SV1000Sを入手して初めての車検(前回は前オーナー)。バイクはいつもユーザー車検。
前日にマフラーを純正に戻して(根本のボルト4本とハンガーのボルト1本外すだけなので簡単)、リアボックスを外してリアシートとグラブバーを付けただけ。
ヘッドライト検査が心配で、SVは純正ままでも光量が足りず落ちる例もあるらしい。H4のLEDバルブに交換してありちゃんとカットラインも出てるが、念の為ハロゲンバルブと光軸調整用の8mmメガネレンチも持っていく。

朝8時に浦添の陸運に。朝一番で空いてた。
スピードメーター計測は時速40kmになると受験者がスイッチを押すのではなく、係員自らメーター表示を眺めて確認してた。スプロケ交換してメーターがズレたままだと落ちてたはず。補正装置つけててよかった。
自作ウインカーミラーは前面投影面積が気になったみたいで物差しで寸法図ってたけどOKだった。自作か気になったのか近くで内部構造見てたな。

ヘッドライトの光軸がひっかかった。左右とも下向きすぎ、外向きすぎと。
テスタ屋への1500円を惜しんで、陸運の駐車場で壁に照らしててメガネレンチで調節。
どのくらいズレてるのかわからないので、適当に上向き・内向きにした。一日2回まで再検査できて残り一回なので、これで落ちたらテスタ屋に行こう。
浦添陸運の入口近くの壁際でなんか臭いと思ったら、壁際に大量の糞が集積されていた。一時期ここで捨て犬でも飼われていたのか?

昼前なので混んでて一時間ほど並んでヘッドライトのみ再検査。検査員はさっきと同じ人。
検査員氏「今度は右側が上向きすぎですね」
やりすぎた。ならばタンクの上に伏せてシートから尻を浮かせてバイクを前下がりにする。
「上下は収まったけど、右側が外向きのままですね。バイクが斜めになってません?」
ならばとバイクを傾ける。
「一瞬だけ緑になったから、まあいいでしょう。後で調節しといてくださいね。自分で調節したんですか?左側はバッチリですよ。」なんかヒントもいっぱいくれたし、いい人だった。落とすための検査かと思ってたけど、予想外に優しい。

無事に検査印もらって新しい車検証を待つ間に、駐車場で右側を下向き・内向きに目分量で調節しといた。
2年後にスムーズに通るように。