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寝るのが遅かったせいで2度寝して8時まで寝てしまったが、誰もこず平気だった。 昨夜の雨が嘘みたいにいい天気だ。 |
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紀伊半島を西進。 |
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あまりにも暑くて耐え難いので、水をかぶろうと思った。 公園の有りそうな場所を目星をつけて集落の中に入っていったら、突き当たりに地図にない公園を見つけた。 旅してて勘が鋭くなってるな。 トイレでメッシュジャケットに水をかけた。 走るとひんやり涼しいけど、すぐに乾いてしまう。 |
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湧き水を見つけてバイクを降りたら、沢蟹がいた。 |
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紀北町の小さな漁村で渋い店構えの甘露屋があったので入って、かき氷を食べた。 店のおばちゃんと話したら、けっこう店構えに引かれてくる客が多いんだって。 |
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そっからまた山中に入り、ぐねぐね国道を走る。走りながらの森林浴、楽しい。 |
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道を走ってたらチラッと滝が見えたので、バイクを降りて軽く沢登り。でっかい滝があった。 滝の写真撮りに来たおっちゃん二人がいて、沖縄からバイクで来たっていったらびっくりしとった。 |
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かつて紀伊半島の山中に存在した、日本で最後のオフライン郵便局、東ノ川簡易郵便局の跡地を目指して走る。 営業してる頃から存在は知っていて一度行きたいと思ってたけど、沖縄からだと遠くて来る機会がなかったんだ。 もう廃止になったのは知ってるけど、ぜひ跡地だけでも見ておきたい。 日も暮れかけた夕暮れ時、郵便局の近くに来るとさっそく廃屋があった。 |
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郵便局のある廃集落に来た。赤いのが郵便局跡。 看板はすべて撤去され、建物が赤い以外は何も郵便局だったと判断できるものはないけど、想像の中にしかなかった建物を目にできて嬉しい。 |
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あたりには10軒ほどの民家があるが、すべて無人。 写真右のビルは「出宮生産森林組合 設立準備事務所」の看板があった。 準備段階であたりは無住の地となり、もう永遠に設立されないままなんだろうなぁ・・ |
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集落の中を歩き回って探索。一番奥に神社があった。 周辺十数キロに他の集落はない。このあたりにいる人間は俺だけだろう。 そう考えると寂しさとかすかな不安でドキドキして、妙に興奮してくる。 |
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集落の中に川の水をひいたホースがあった。 きれいな水が豊かに流れていた。 もう日は沈んで薄暮時、いまさら別の場所に行くため走るのもなんなので、この廃集落で寝ることにした。 そして俺の体は昼の暑さにより汗でべとべと。 となれば・・ |
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水で体を洗ってさっぱりした。 昨日は風呂に入れず、伊勢志摩の展望台のトイレで頭を洗っただけだったからな。 こーいうことができるのは夏ならではだね。 沢の水は冷たくて心臓とまりそうになったが耐えた。 蚊がいっぱい集まってきて、すっぱだかの無防備な柔肌(主にけつ)を刺されまくった。 そんなに痒くないのは慣れてきたせいか? |
photo 070![]() 集落の廃屋は雨戸が固く閉じられ鍵がかかっていたが、一番奥にある1軒だけ入口の扉がなくなっていて中に入れた。 集落の手前に小学校の廃校跡があったのでそこで寝ようかと思ってたけど、ここで寝させてもらうことにした。 さすがに埃のたまった畳の上に直に寝ころぶ気にはなれないので、シュラフを敷いた。 人目の心配はないので、ズボンをぬいでパンツと半袖シャツのみで寝転がる。 風がないので暑いと思ったけど、これを書いてたら涼しくなってきた。 雨が降り続いていて、今後の天気予報を見ようと携帯電話を出したが、圏外。 こういう人里離れた場所で野宿するのに外部と全く連絡がとれないというのは、かなり心細い。 LEDライトを消して真っ暗闇の中、目をつぶる。 廃屋のトタン屋根を打つ雨音と、蛙の声に包まれながら眠った。 |