ツーリング12日目


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店が開く前に撤収しようと6時に起きたが、
7時には軽トラが2台来てじいちゃんばあちゃん達が店開きし始めた。
朝食にそうざいと家のお土産にお茶っ葉(300g入り500円。安い)を買った。
泊めてもらってなにも買わずに出るのは不義理だし。

先の石鎚スカイラインは雲がかかってる。
店のじいちゃんは「上は確実に降ってるよ」と言う。
でも、もう九州に渡らないといかん。これ以上先延ばしはできない。



石鎚スカイラインの途中、昨日のテントがまだあった。晴れるまで待ってるのかな?
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土小屋まで来ると真っ白。
引き返そうかとも思ったけど、行かずに後悔より行って後悔。

瓶ヶ森林道はシラサ峠のあたりからものすごい土砂降りになり当然何も見えず、疲れただけだった。

林道終点の寒風山トンネル手前の休憩所に入ったら、寒風山に登りに来た地元のおじさんと仲良くなり
名刺交換して手製の写真集DVDを貰った。かわりに沖縄に行ったときは電話するから案内してくれって。
ま、こういう出会いがあったから全くの無駄足ではなかったかな。

秘境駅や過疎集落と違って、山の景色は10年そこらで無くなるもんじゃない。
次の楽しみにとっておこう。
(なんて言って、翌年すぐ来て走って大感激したんだけどねー)

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  国道11号線を東進して松山に向かう途中で、苺アイスを買った。
   食べるところを探して山道に入り、道路そばの斜面に座ってアイスを食べる。

  めっちゃくちゃうめええええええええ!!!

  なにこれ?こんな美味しいアイス食べたことない!
   原材料を見たら 「牛乳、苺、砂糖」 だけ。すごい!
    これは沖縄に帰ったら通販で買おう、と思ってカップの写真を撮っておいた。


  帰宅後、写真から高知の久保田食品というメーカーで作ってるとわかり、検索するとネットでオンラインショップを発見。
  やった通販で買えるんだ注文しよう!・・・と思ったら、「北海道・沖縄・離島への発送はお断りしております。」
  (ll゚д゚ll)ガーン!

でも諦めきれない。
問い合わせフォームに 「沖縄からの四国旅行中に貴社のアイスを食べおいしくて感動した。
どうしてもまた食べたい。ぜひなんとか沖縄に発送してもらえないか。」
と熱い思いを率直につづりお願いした。

返信のメールは翌日すぐに来て、
「日数がかかるため溶けるかもしれず送料も割増になるが、それでもかまわなければ送ります」と。

カップアイス全種類と棒アイスもいくつか、合わせて1万円分を大人買いした。
冷凍室の中がアイスだらけになった。
やっぱりおいしくて、家族にも大好評だった。

その後、2011年2012年と毎年夏前にまとめ買いしてる。
食べたいと思ったときにいつでも買える四国の人がうらやましいぜ!

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  海に出た。ひさしぶり。
   18きっぷのポスターに何度か出てて、一度見てみたいと思ってた下灘駅に来た。
    ホームのベンチに座ってぼーっとしてると、いいね。心が落ち着く。

  海を見ながら国道378を走ってたら、この辺は「じゃこてん」ってのが名物みたい。
   小さなお店に入り、晩御飯にじゃこてんと炊込ご飯を買った。
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  しばらく走ってると、じゃこカツサンドの店があった。
   バイクを止めて食べたら、あら!すごくおいしいじゃない!一緒に買ったししゃもの天ぷらもサクサクおいしい。
    今日はうまいものに巡りあえて幸せだ。
  (ここも帰宅後に製造元 嘉っちゃん本舗のサイトを見つけて、通販で買った。)


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三崎港を目指して佐多岬半島を西進。
半島の中央を走るメロディラインが広くて快適なのはわかってるけど、
9年前の日本一周で一度走ってるので、北側の海岸線をトレースする県道255を走る。

途中の擁壁には一定間隔で古びた地蔵さんが置かれていた。
どういう由来かはわからないけど、いかにも四国らしくていいね。
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道沿いには、さび付いて古びたモノラックが至るところにあった。
もう畑は放棄されてるようで、レールの先は雑木林。
農業の将来は暗い・・・
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狭いくねくね道を走ってたら、突然巨大な原発が現れてびっくりした。
道の前後には監視カメラがあって、ばっちり監視された。
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堀切で県道を出て、南岸沿いを走る農道に入った。
ちりめん屋があったので入ったが、食堂の営業は終わっててちりめん丼は食べられず。
パックのちりめんを買って後からつまむことにした。

ちりめんアイスはゲテ物かと思ったら、かすかな塩味が効いてて普通においしかった。
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岬の先端まで行くつもりだったけど、
三崎港に着いた途端に雨が降ってきたので、やめ。

もう船に乗って九州に渡ろう。

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四国を離れてしまった。
これ以上ゆっくりしてたら鹿児島にたどりつけず、沖縄に帰れなくなるゆえ。

最後に雨に降られて不完全燃焼。楽しみにしてた瓶ヶ森林道はどしゃぶりで何も見えなかったし、
馬路村や予土線の駅にも行けなかったし。
また来よう。
四国よさらば。


フェリーの中で昼に買ったじゃこてんを食べる。
じゃこカツのほうがおいしかったな。
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佐賀関港についたのは夕暮れどき。

夕焼けがきれいだったので、海沿いの辛幸にある展望台から夜になるまでぼーっと眺めた。
別府市街の夜景と真っ赤な雲が綺麗。


九州上陸したら南に向かうつもりだったが、
携帯で雨雲レーダーをみたら南は降ってて西が晴れてるので
西に向かって別府の温泉に入ることにした。

大分までくると路面が完全に乾いてテンションアップ。

大分から別府までの国道は片側3車線で高速道路のようで、
対岸に別府の夜景がぱぁーっと広がってすごく綺麗で、テンションあがりまくって、
メットの中で「うおー!別府だー!」と大声で叫んだ。

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俺は別府に来たら必ず鍋山の湯。
あたりに何もない山の中腹に湧いている野湯。

もう夜で真っ暗だけど、夏休み期間だから先客がいるかもなぁ、いなければいいなぁ
と思ってジャリ道を登ってきたら、誰もいなくてよかった。
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数年ぶりなので迷った。
バイクをとめてからうろうろ真っ暗な山の中を10分くらい歩いて探して、
草の間に獣道をみつけて入っていったら温泉あった!!

すんばらしい!
遠くには別府市街と、海をはさんで大分市街の夜景。
誰一人いない温泉を独り占め。
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温泉入ってる間に雲が少なくなってきて、星空がぱぁーっと広がった。

湯に漬かりながら星空を見上げてたら、すーーと緑色の明かりが空を横切ったん。
「あれ?人工衛星?にしては動きが早すぎるし明るすぎる・・
えっ?消えた!?流れ星!?」
あんな軌跡の長い流れ星、2001年のしし座流星雨以来だ。
湯から上がるまでに4つ流れた。


暑くも寒くもない最適な気温。
漬かって熱くなったら出てすっぱだかで仁王立ちして夜景を眺める・・・
適度な風がふいてて天然の扇風機。

最高の風呂だった。最高の時間だった。
終わりよければすべてよし、と思った。
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のんびりのんびり2時間すごして、真夜中の2時に出発。
山を下りる道の先にも別府市街の夜景が広がり素晴らしい眺め。


寝床を探すが見つからない。
南由布駅で寝ようかと考えたけど、
紀伊や四国で無人の山中の廃屋民宿・廃屋ホテルに泊まった身としては
人家に囲まれてるところで寝るのはどうも・・

涼しいのがいいと思って山の中を走るが、全くの森の中で人間の作った家屋がない。
別府と湯布院をつなぐ国道で朝になれば交通量が多いだろうから、
待避帯にテントを張るのもいやだ。

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野宿はあきらめ、テントを張ることにした。
(ロングツーリングでは必ず持ってきてるけど、撤収が面倒なのでなるべく使いたくない)

テントを張る場所を探して国道から市道に入り、
市道から伸びる林道入口のゲート前にバイクをとめ、ゲートの奥にテントを張った。
(真っ暗だったので写真は翌朝)

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