2011夏 北海道ツーリング 3日目

写真

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ツーリング3日目

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 朝日が昇る前に目覚めた。寝る時間が少なくなってる。
 夜の間に雲がなくなって雨は降らず、誰も来ず、快適に寝られた。

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 出発前に温泉をもう一度見る。一晩お世話になった。

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 朝霧の中を走り、八雲町育成牧場の中にある展望台に。

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 展望台から降りていく途中、キタキツネが路上にいた。
 すぐ隣にバイクを止めて写真を撮ってもキツネは逃げずにこちらを見上げている。
 口の周りは血で赤い。
 隣には、まだ毛も生えてない牛の幼児・・・の上半身。
画像をクリックするとモザイク無しに飛びます。大丈夫な人だけ見てね。)

 見た瞬間「うっ」と思ったが、キツネが恨みがましい目つきで
「あんたら人間だって牛喰ってるじゃないか。喰うために飼育してんじゃないか。俺だけ非難される言われはないぞ。」と抗議しているように感じられたのは俺の心情を反映してるんだろうか。

 そのままバイクを走らせてバックミラーを見ると、キツネは子牛の傍らに座り続けていた。
 瞬間的に感情的に「残酷だ」と感じたことが何かキツネに申し訳なくて、
 「そうだよなぁ、俺だって牛食べるもん。人に屠殺させて自分の手を汚してないだけで、残酷だなんて言う資格はないよ。」とヘルメットの中でつぶやきながら山を降りた。

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 国道から離れて農道を走ってたら道沿いに牛。いかにも北海道らしくて嬉しい。

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 バイクを降りて有珠山の噴火跡を散策。俺以外に誰もいないのが寂しく廃墟らしくて良い。
  地殻変動でズタズタに破壊された道路や家々は見ごたえがある。

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 地面の隆起で歪んだ家(車庫?)の入口にオフロードブーツとヘルメットが。
  ヘルメットの汚れ具合が、なんとなく塗装が熱で溶けて灰が着いてるようにも見える。
 バイクで走ってた人が噴火に逢い、道路が走れなくなってあわててバイクを降りて逃げたのか?
  それとも後から見学に来たライダーが捨てていったのか?
    2000年の噴火だから当時この手の装備があってもおかしくないが、どうなんだろう。

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 オロフレ峠のがけっぷちに腰掛け、下界のセイコーマートで買ってきたお菓子を食べる。
  雄大な景色を眺めながら食べるおやつは美味い。

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 山道を走ってたら眠くなったので、
 枯葉で埋まった林道の端っこにジャケットを敷いてしばし昼寝。
 日差しは強いが木陰は涼しく、車が通らないので静かで、気持ちよく寝られた。

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 のどが渇いた。せっかく北海道にいるんだから、缶ジュースなんて買わず果物を食う。
  道沿いにあった直売所でメロン1個買い「ここで食べたいのでスプーン貸してください」と言ったら
   食べやすいように切って出してくれたので、しゃぶりついた。1個ぜんぶ食った。

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 中世ヨーロッパみたいな景色だと思い、止まって休憩。

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 北海道ツーリングの定番、余市のかきざき商店でイクラとカニ丼。この店のために洞爺湖から北上してきたんじゃよ。
 前回十年前に来たときは、「安いし海産物はおいしいけど、お米がパサついてるな」だったが、今回はしっとりして美味かった。

 このあと夕日を見に神威岬に行ったら帰りに同じ道を戻らねばならんと気がついて、
 今回は休みが短いのでやめて、まっすぐ道北を目指す事にした。

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 国道から少し離れて並行する細い道に入ると、廃屋が点在する海岸に出て一気にひとけがなくなる。
  いいなー。どこを走ってもすぐ民家が現れる沖縄に住んでると、こういうひとけの無い場所にすぐ出られるのがうらやましい。

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 疲れが貯まってきたか、もう眠くなって走る気がせんので寝る。
 厚田村のバス停にイン。

 ホントは無人駅・・・札沼線の南下徳富駅とか留萌線の北秩父別駅あたりで寝たかったんだが、眠くてもう走れん。


 翌2012年に南下徳富駅の木造待合室が解体撤去され、さらに2020年で札沼線末端部が廃線になる。
 無理してでも南下徳富まで走って寝ておけばよかった。


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