2011夏 北海道ツーリング 9日目

写真

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ツーリング9日目

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 バス停は扉が壊れてて寒さで4時に目が覚めた。ちょうどいい目覚ましだ。
  寒くてシュラフから出られず起き上がったのは6時だが。
   外に出ると雨はあがってて良かった。前の道は昨夜も今も全く車が通らない。
    ゆっくり出支度して7時過ぎに出発。

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 西に向かう。

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 清里町で農道を走ってたら見つけた一直線道路2本。
 上写真は偶然みつけた所でバイクも車も全然通らない。
 いい!
 こういう所で観光バスとかいたら興ざめだからなー

 下写真のは今はグーグルマップに「一本の道」て名前で登録されてんだね。

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 清里宇宙展望台にて、昨日ウトロのボンズホームで買ったカレーで朝食。うまい。
  眺めはまあまあ。(これまで絶景ばかり見てきてるから目が肥えてしまった)

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 南下する。もちろん国道や道道ではなく農道である。
 道の両側が一面白いお花畑で美しい。
 牧草?雑草?

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 神の子池は何度か行ってるのでスルーして、裏摩周展望台。
 (いや、ここも何度か来てるけど)
 濃い霧で何も見えなかった。

 実は摩周湖は過去4度来て4度ともきれーに晴れてくっきり見えてて、「摩周がくっきり見えると婚期が遅れる」なんてジンクスがあるのを「ハッハッハ、オラそんな非科学的なもん信じねえ」と笑い飛ばしてたんだが、
今回5度目で初めて霧で何も見えない状況になって、そろそろ結婚が近いってことなのか…
 と思った。
 (そしてこれから2年後に今の妻と出会い4年後に結婚して、この時には想像できなかった一家庭の父親になっている。
 ジンクスは本当だったんだ・・・)


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 丘に牛文字。
  定番だが写真映え(インスタはやってない)するよね。

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 今回ツーリングの目的の一つ、標津線の上春別駅跡。
 20年前に廃線になった駅が森の中にひっそり残っていると聞いて、ぜひこの目で見たかったんだ。
 このころはまだスマホなんぞ持ってなかったので、事前に家のパソコンで位置を調べて地図にプロットしてきた。
 周囲を走って探して、草の中に埋もれたホーム跡を見つけて感動したぜ。
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 保存されてきたのではなく、廃止後ただ放置され自然の中で20年も残ってきたのがいい。
  周りに民家がなく、木と草しかないのもいい。
   草をかきわけてホームの上に立つと、草むした中にかつて線路が通っていた路盤が見えた。
 草に埋もれた路盤を汽車が走ってくる姿を想像したり、このホームが冬の雪・夏の直射日光・春秋の雨に晒されてきた20年間を感じたりして、30分くらい過ごした。いい時間だった。

 ホームに立ってたら「ズシン、ゴロゴロ…」と音がして「やばっ、雷雨が近づいてきたか!?」と焦ったが、降る様子はない。
  あとで地図を見たら近くに自衛隊の演習地があるので、演習の砲撃の音だったんだな。
   生で戦闘騒音を聞いたのは初めてだが、ほんとに映画みたいな音がするんだ。
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 残念なのは、近くにもう一つホームが残ってる光進駅があると聞いて地図にプロットしてきたが
  場所が間違ってたようで見つけられなかったことだ。
   だいぶ周囲を走って探して、ここが駅跡かなと思ってたが、違ったようだ。

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 西春別駅跡にある別海町鉄道記念公園。
 標津線の資料館に現役時の上春別駅の写真があった。
 さっき見た草に埋もれたホームとはまるで別世界だ。


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 東に走り、風連湖にそそぐ直前の川と新酪農村展望台からの眺め。
  まあ普通。(いかん、北海道の景色を見慣れて心が鈍ってきてる・・・)

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 落石岬。19年前に日本一周ツーで来て以来、9年ぶり。
 ゲートの手前にバイクを止め歩いていく。
 もちろん俺以外に周囲には誰もいない。
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 ああ、こんな倉庫あったな、こんなに木道が長かったっけ? なんて思いながら歩いていって
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 誰もいない草原の中にポツンと建つ灯台。
 9年前はすごく感激したんだが、今回は「こんな崖だったなぁ」という感じ。
 前回は海が荒れてて崖にうちつける波がすごかったが、今回は静かだったせいかも。
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 バイクに戻ったらシートの上にカラスの泥足跡がついてた。
 くっそーやられたぜ。
 幸い何も盗られてなかった。


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 大好きな初田牛駅。俺を秘境駅の魅力に目覚めさせた駅。
 2度も出会いのきっかけになってくれた駅。
 もちろん、誰もいない。
 あたりをうろうろ・・・
  初めて来た9年前から変わってなくてホッとする。
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 待合室の柱にある落書き。

 「東大初田牛活性化委員会 1976.3.7 寒い」
 「立命館大初田牛活性化委員会 1999.8.6 風強し」
 「埼玉大初田牛活性化委員会 2001.8.22 台風」

 ああ、懐かしい懐かしい。


 2019年3月にこの駅は廃止になり待合室は解体撤去され、
  この落書きも思い出の中だけの存在になってしまった。


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 西に向かう。
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 国道を走ってたら、この風景を見えハッとしてバイクを止めた。
 草原の中を流れる小川、草をはむ馬達・・・まるで日本じゃないような風景に目を奪われた。
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 この海沿いに小さな家が点在する風景、地元沖縄では見られない風景で好き。

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 霧多布岬の駐車場にある、9年前の日本一周でお世話になった方のラーメン屋さん。
  初田牛駅で会った国立公園レンジャーさんから聞いてここに来て、そのまま家に泊めてもらい
   美味い夕食をごちそうになり船で無人島(嶮暮帰島)に連れて行ってもらい探検して楽しかったなぁ。
    9年ぶりに再会してお礼を言いたくて来たんだが、シーズンオフのせいか残念ながら閉まっていた。
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 なんとか会いたい、と諦められず、琵琶瀬集落に来た。
 10年前から使ってるツーリングマップルの当時のメモ「海沿いの黄色い建物」をたよりに家を探すが、見つからない。
 唯一オレンジ色のこの民家がそれっぽかったが、この家だったかなぁ?
 中に人はおらず主とは会えなかった。
 30分くらい集落を何度もうろうろ探しまわったが他に黄色系の建物はなく、泊めていただいた漁師さん夫婦には会えなかった。

 下調べしてこればよかったな・・・。


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 茫漠とした草原。沖縄では決してみられない。いい。

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 農道走ってたら、行く先は真っ赤な空。
 今回の旅で一番美しい夕焼けだった。

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 眠くなったので尺別駅にイン。すでに自動消灯で真っ暗。
  マズイな。朝の予定では帯広で晩御飯を食べてるはずなのに、まだ白糠だ。
   明後日の朝に小樽からフェリーに乗れるんだろうか?


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