ロング(1週間以上)の野宿ツーリングでの持ち物
必須! ・ 無いと不便、あったらいいな ・ お好みで |
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必須度は俺的基準。
これは夏版だが、GW/秋の場合はこれに防寒着(エアテックジャケット・パンツ)や木炭カイロが増えて、メッシュ上下がナイロン上下になってシュラフが冬用のダウンになるくらい。
装備品
- ヘルメット
- メッシュブーツ ・・・足がムレない
- メッシュジャケット、メッシュパンツ・・・ひざとひじはこけると真っ先に肉がえぐれるので(実体験済み)、プロテクタ必須。
- メッシュグローブ、革グローブ
- 財布(金、貯金カード、免許)
- 携帯電話
北海道ツーリングの場合
- 秋冬用防水グローブ
- 薄いオーバーパンツ、薄いウィンドブレーカー ・・・メッシュの上に着るとメッシュが中綿代わりになり暖かい。
雨対策
- カッパ
- ブーツカバー ・・・防水ブーツはムレやすいから、通気性のいいブーツ履いて雨のときにカバーしたほうがいい。
- ぞうきん(木綿ウェス) ・・・雨で濡れたシートを拭く。
- ペーパーウェス ・・・内側が結露したブーツカバーを拭く。
- ナビ用ビニール ・・・ナビに上からかぶせて防水化。
ツーリング用品
- ナビ(nuvi205w) ・・・ナビゲーションはさせず、現在位置把握のために使う。国土地理院地図で林道まで表示できるので探索ツーリングに便利。
- GPSロガー(M241) ・・・走行経路を記録して、あとで地図で表示したりデジカメの写真に撮影位置を書き込んだり。
- ツーリングマップル ・・・ないと始まらない。2002年版だけどナビ内の最新地図と併用でそんなに困らない。
- 0円マップ ・・・ツーリングGOGOのやつ。マップルにないスポットや安い日帰り温泉探しに。
- マップケース ・・・100円ショップのビニールケース。雨のときにマップルを中に入れる。
- ポメラ(小型ワープロ) ・・・一瞬で起動して電池長持ちなので、食事時や寝る前に旅日記を書くのに便利。
トラブルに備えて
- チューブレスタイヤパンク修理キット ・・・チューブタイヤだと旅先での修理はほぼ不可能だが、チューブレスなら修理簡単なのでもってたほうがいい。実際に旅先でパンクして自分で修理して助かったことがある。
- 小型フットポンプ ・・・山奥でパンクしたら修理したあと自分で充填せんといけんので。
- ビニールテープ、針金 ・・・トラブル時にいろいろ役立つ。もげた部品を固定したり、割れた箱を簡易補修したり。
- 予備レバー、予備ヒューズ ・・・激しくコケると折れることがある。
- 予備クラッチケーブル・・・ツーリング中に切れて、入手するまで3日ほど足止めをくらったことがある。
- 軍手 ・・・トラブル時に役立つ。
- ビニール手袋 ・・・泥にタイヤがはまってスタックして泥をかきだす時に。オイル交換は出発直前にやっておこう。
野宿用品
- 歯ブラシ、歯磨き粉
- トイレットペーパー ・・・NGS用。新品だと太すぎるので、半分使って細くなったらツーリング用にとっておく。水に弱いので濡れたブーツカバー等を拭くのには役立たない。
- ウェットティッシュ ・・・風呂入れなかったときに顔首や足や股間を拭く。100円ショップで赤ちゃん用として売られてるやつが無香料で匂いがなくてお気に入り。濡れタオルで拭くと翌朝悪臭を放つのでやめたほうがいい。
- 電池ヒゲ剃り ・・・乾電池式がいい
- クシ
- 綿棒 ・・・風呂入ったあと耳の中を拭かないと気になるんだよね・・・
- せっけん ・・・公衆浴場とか野湯はせっけん無いし、外で食事する前に手を洗うのにも。
- ハンドタオル ・・・体洗ったり、顔や手を拭いたり、スクリーンを拭いたり。
- 手提げ袋 ・・・100円ショップのショッピングバッグ。風呂に入るときに着替えやタオルを入れる。
- スーパーのビニール袋 ・・・外で食事してゴミ箱に入れるまでの間、ゴミ袋として使う。
- シュラフ ・・・夏用のペラペラ
- ウレタンマット(ロゴスZ-nano)・・・冬はこれがないと地面に熱を奪われて死ぬ。夏でもクッションとして必要。長いこと銀マットを使ってたが、畳むのが簡単で折りたたみ式のほうがいい。凹凸モールドがあるので、寒い時の結露がくぼみに溜まってシュラフに付きづらいのもメリット。収納時のコンパクトさにひかれて高いエアマットを買ったことがあるが、ウレタンマットよりも重く、破れるのが怖くて石が転がってる地面には敷けず、しかも畳むときに空気を抜かないといけず手間がかかるため、全然使わなかった。これだと地面の状態を気にせずラフに使え、パタパタっと畳むだけで撤収できる。
- 小型ウレタンマット ・・・100円ショップの。枕にしたり、外で座るとき尻に敷いたり。
- レジャーシート ・・・汚れたとこに直接マット敷くのは嫌なので。
- アイマスク、耳栓 ・・・ひとけのない所で野宿するなら不要だが、必ずしもいい場所が見つかるとは限らないので念のため。
- LEDライト ・・・野宿では絶対必須。
- 双眼鏡(星を見る)・・・きれいな星空を見るのが野宿の醍醐味。肉眼より楽しめる。
- MP3プレーヤー・・・眠れない夜のお供に。
- サンダル ・・・温泉出たあとや野宿セッティングしたあともブーツなんて窮屈。
- 薄い長ズボン ・・・風呂上がりや野宿時に履く。
- 洗濯ネット2枚 ・・・100円ショップの。頭にかぶると蚊帳になる。1枚だと肌にくっついた部分で刺されるので2枚重ね。手や足先用もあると良い。
- 携帯蚊取り ・・・虫除けスプレーは肌がベタベタするので嫌い。風呂に入れなかった夜は特に。
- 虫除けスプレー ・・・洗濯ネットの蚊帳に吹くと、蚊の羽音に悩まされない。
- テント ・・・撤収が面倒なのでほとんど使わないけど、野宿場所がどうしても見つからないときの保険。夕方の心の平穏のために。インナーがメッシュで、上にフルフライシートをかぶせるタイプだと夏場に蚊帳代わりになる。
- 空500mLペットボトル ・・・水を入れておいて水場のない寝床で歯磨きしたり、1Lパック飲料の余りを入れたり。
- 非常食(カロリーメイト互換品) ・・・タイミングがあわずにスーパーで総菜を買えなかったときに備えて。
- 栄養ドリンク ・・・風邪ぎみのとき寝る前に飲むと翌朝だいたい治ってる。
- 箸、プラスプーン ・・・弁当やプリン・ヨーグルトを買ったときにたまに付けてくれないことがある。
服
- 着替え(パンツ、指割靴下、化繊半袖・長袖シャツ)・・・パンツは1日1枚必要。アンダーシャツも1日1枚必要(ポリエステル製が乾きが早くてよい)。靴下は2日に1回交換でいい(指割れタイプだと指の間がべたつかない)。3〜4日分を持ち、それ以上の日数のときはランドリーで洗う。
- 小分け洗剤 ・・・コインランドリーで買うと高い。
- 洗濯ばさみ ・・・洗って乾燥機で乾ききらない場合にバイクに付けて走行風で乾かす。
北海道ツーリングの場合
- 防寒着(厚手靴下、マフラー、マイクロフリース上下)
撮影用品
- カメラバッグ、収納ポーチ ・・・バイクを離れて歩くときに交換レンズを入れて持ち歩く。
- カメラ(5D markII)
- カメラレンズ(SIGMA24-60mm、Tokina 16-28mm、SIGMA10mmFisheye、EF 100mmF2.0、SIGMA 50mmF1.4) ・・・重くてかさばるけど、やっぱりいい写真を残したい。
- ビデオカメラ(HD1010) ・・・広角レンズを付け、ヘルメットに付けて走行動画。
- クリーニング用品(エアブロア・ペーパー・CCDぺったん棒)
- 予備メモリカード(CF、SDHC)
- ポータブルストレージ(NEXTO ND-2700) ・・・メモリカードがいっぱいになったらこれで吸い出してカードは消去。
- 三脚 ・・・星空を撮るのに必須。
- パノラマ雲台 ・・・360度真上や真下も見られるQTVRを作る。
- クランプ雲台 ・・・ビデオカメラをトロッコ等の手すりに固定する。
- インターバルリモコン ・・・30秒おきにシャッター切って、星空の微速度撮影動画を作る。
- 5D2予備バッテリ、ビデオカメラ予備バッテリ、単三単四ニッケル水素電池
- ニッ水充電器、ビデオカメラ充電器、5D2充電器、携帯充電器 ・・・全てバイクからひっぱった12Vで動作する物。コンセントを探さなくてもいい。
- 電源タップ
バイクにつける
- リヤボックス ・・・一度箱を使うとバッグに戻れない。
- サイドバッグ ・・・カッパとかブーツカバーとか入れる。
- ナビマウント
- ゴムネット ・・・リヤボックスの上に総菜とか軽いものを積む。
- ゴムロープ ・・・テントやマットや三脚をくくりつける。
そしてこんなんなる。大容量のリヤボックスが満杯に。

「旅慣れすると荷物が減る」ていうけど、俺はもう10年近く野宿ツーリングしてるのに、ちっとも減らないんだよね・・・
一般的には持っていくことになってるけど、俺は持たないもの。
- 炊事用具・・・スーパーで弁当や惣菜を買って食べてるので、重くてかさばるバーナーやなべや食材は持たない。外で食べるご飯は、自炊じゃなくてもおいしい。
- チェーンロック・・・寝るのは田舎ばかりのせいか、ツーリング中にバイクを盗まれたりいたずらされたことはない。(不人気バイクだからかも?)
- チェーンオイル・・・出発前にホワイトルブを吹いておけばツーリング中にまで吹く必要はないのではないかな。80日間の日本一周でも吹かなかった。
真冬(0度以下)のバイク装備・・・10月の北海道、11月の東北、12月の関東をこれで乗り切った。
服装は重ね着が基本。肌着で汗を吸い発散、ミドルの厚みで保温、アウターで防風。冬でも厚手のジャケットは着ない。
上半身(内側から順に)
- @ポリエステル、ポリプロピレンの長袖シャツ・・・化繊は水を吸わず乾きが早い、木綿はジメるのでダメ。ここは防寒を求めず、薄手で乾きやすいものにする。汗や結露で体を冷やさないように。
- Aマイクロフリースのシャツ(ハイネックでタイトめのもの)
- Bフリースのベスト(タイトめ)
- Cフリースorエアテックのジャケット(ゆるめ)・・エアテックは収納袋で潰すとコンパクトになるので収納に便利だが、圧迫で潰れて保温層が減る。
- D革orナイロンのアウタージャケット(ゆるめ)・・中綿入りだと暖かい日に暑過ぎるので、無いやつを。革なら転んだとき安心だが、高価だし雨に弱い。薄手のナイロン製だと走行風でばたつくので、なるべく厚手の生地のがいい。フロントのジッパー部分は交互に重ねるようになってるものでないとジッパーから風が入る。ハイネックで首まわりまで覆うもの。
- 首まわり:マフラー・・・ネックガードでも良いが、長いマフラーを首にひとまきして、余った分をジャケット内側の胸前にたらしておけば、ジャケットが風圧でぺったりつぶれて冷気が伝わってくるのを防ぐ助けになる。
- グローブ・・・緩めのスキーグローブ+フリースのインナーグローブ(100円ショップの)だと安価で暖かい。万一グローブが濡れても、インナーのフリースを外せば乾かしやすい。
- ヘルメット・・・フルフェイルでないと顔が冷たくて耐えられない。曇りやすいので、シールド内側は曇り止め処理しておく。チンガードにマジックテープやボタンでカッパの生地を切った幕を付けて垂らすと、首回りの防風・防水になる。
下半身(内側から順に)
- @化繊のタイツ・・・ちょっとした防寒と、汗の発散。
- Aひざサポーター・・・どんなに厚手のパンツをはいてもヒザ部分がつっぱって冷えるので、サポーターか小さめのニーシンガードをつけている。これがあるとヒザが冷えない。
- Bマイクロフリースのパンツ
- C中綿入りの薄手ナイロン・ポリエステル製パンツ
- D化繊のアウターパンツ・・革パンツはタイトなものが多いし高価。中綿のないストレートの厚手ナイロン・ポリエステルカーゴパンツを使っている。撥水スプレーを吹いておけば少しの雨なら防げる。
- 靴下・・・インナーとして5本指が割れた薄手の作業用靴下(指の間がべたつかない)。その上にナイロンやレーヨンの厚手パイル編みの防寒靴下を履き、2枚重ねに。
- ブーツ・・・作業用品店で買った緩めのサイズ(本来のサイズ+1cm)の厚手のブーツ。ぴったりだと厚手靴下で足が圧迫されて余計に冷える。
アウターには防風機能だけ担当させて、中に着たもので保温させる。
汚れるのはアウターだけなので寝るときにアウターのみ脱いで寝袋に入るので、寝るための防寒着を別に用意しなくていい。
寝る時・・・上記のバイク乗車時の格好(アウタージャケット、アウターパンツだけ汚いので脱ぐ) +薄手の夏用寝袋(対応気温15度以上の夏用)、自作のテントシューズ(こけて破れた中綿入りオーバーパンツを改造してつくったぶかぶか靴下)、ヘッドバンド(耳の防寒)、フリースの手袋、木炭カイロ(足指がとにかく冷えるので、足の裏に置く)で氷点下の状態でもまずまず暖かく寝られた。
ツーリング中のトラブル
- パンク・・・頻度は少なく、これまでの十数年で2回しか遭遇していない。80日間の日本一周では一度もしなかった。林道も頻繁に走るが林道でパンクしたことはない。
一度目は、TT250R(チューブタイヤ)で九州の球磨川沿いの険道を走っていたら釘を踏んで後輪パンク。ビードがリムから落ちるくらいになってようやく気づいたのでチューブは裂けていて、タイヤパンドーを注入するもまったく効果無し。バイク屋がある街まで押して歩こうとがんばったが、完全に潰れたタイヤは全く転がらない。携帯でレッカー車を呼んで八代のバイク屋さんまで運んでチューブを交換してもらい、1日の足止めをくらった。それ以降チューブタイヤでのロングツーリングではタイヤレバー2本、前後チューブ、小型ポンプを携行するようにしている。(レッカーも来られないような林道でパンクしたら大変)
二度目は、DL650(チューブレス)で八幡浜の町中の路地を走っててネジを踏んで後輪パンク。走っててカチカチ音がするようになったので気づいた。このときはチューブレス用パンク修理キットと小型フットポンプを持っていたので、すぐにネジを抜いてプラグにゴム糊を塗ってねじ込んで、10分少々で直すことができた。そのまま今まで5千キロ程度、東北〜大阪間の高速道路も含めて走っているが問題ない。やっぱりチューブレスは良い。
- バイクの故障・・・まともに日常手入れをしていれば、バイクが走れなくなるような故障(シリンダーの焼きつきとか、ギヤが割れるとか)はまず無い。
日本一周ツーリングの終盤、紀伊半島を走行中に突然クラッチケーブルが切れてギヤチェンジができなくなり、大阪のバイク屋から在庫を送ってもらい、届くまでの3日間足止めをくらったことがある。(でもそのおかげで地元の方々に非常に親切にしてもらい、その旅一番の思い出になった。)
それ以降、バイクには必ず予備のクラッチケーブルを常備するようにしている。(それ以来、切れたことないけど)
- 転倒→怪我・・・4回ある。TT250Rで奄美大島の舗装林道をいい気になって飛ばしていて、コーナーに砂利が浮いていてタイヤがすべって転び、ヒザの肉がえぐったり。(ニーガード付けてなかった。ひじはメッシュジャケットのプロテクターで無傷、手も革グローブで無傷)
VTR1000Fで奥多摩の快適な山道を飛ばしていたら、路面が微妙に波打っていてハンドルがガタガタ震えウォブルって制御不能になって転んで60mほど地面をゴロゴロと転がって、やっぱりヒザやヒジや拳の肉をえぐったり。(ニーガード無し、メッシュジャケットのひじプロテクター大破、革グローブも薄手だったので破れた)
GN125-2Fで近所の道を出勤するために走ってたら、路地から車が飛び出してきてバイクに横からぶつけられて転倒して、やっぱりヒザの肉をえぐったり。(ニーガード無し)
GS125Eで車と歩道の間をすり抜けてたら、車(軽のワンボックス)が路地から飛び出してきて急ブレーキをかけたが間に合わず車の横っ腹につっこんで、顔面から車のドアに突っ込んだり。(フルフェイスかぶってたので無傷だった。チンガードの塗装が車のドアにこすれて付いてた。ジェットだったら顎の骨か歯か鼻を折ってたはず)
転倒後に地面を滑走・転がるだけなら、スピードを出しててもヒザ、ヒジ、拳、肩の擦過傷や打撲程度で済む。(擦り傷ついたら、すぐ水洗い!)革グローブとニーシンプロテクターをつけてればほぼ無傷で済むことも多い。
後続や対向の自動車に轢かれたり、滑走中に電柱やガードレールなどの構造物とぶつかったりすると、プロテクターをつけてても命にかかわる。幸い、俺は転倒後に後続や対向に轢かれたことはない。
- 病気・・・基本的にツーリング中は体が旅モードになり、精神ストレスからも解放されるので、普段よりだいぶ体が丈夫になる。
それでも旅に慣れてきて興奮が収まり、寒いときや疲れたときに風邪ぎみになることがあった。「あ、危ないな」と感じたら、寝る直前に栄養ドリンクを飲んで暖かくして寝てた。ほとんどそれで起きたときには快調になっていた。
なぜ野宿するのか
働いてて学生時代のように貧乏でないのになんでまだ野宿やってんのかって聞かれたことがあるので、何故野宿ツーリングが好きなのか考えた。
- 好きな方向に好きな道を気ままに走って、眠くなったら寝床を探せばいい。宿をとってる場合の「その日の終わりに辿り着いてないといけない目的地がある」という大きな制約から解放される。夜になってから宿を探す場合でも、夜には宿のある街にいないといけないが、野宿ならどこにいてもいい。(というか逆に街中だと野宿できる場所がないので避けるようになる)
- 宿を予約していると、その日のルートはどうしても宿の位置に束縛され、「宿に向かう道中」になってしまう。野宿なら気分や天気やその場の景色の良さで、好きな方向に向かって走れる。
- 夜になっても眠くならず、走り続けたいと思えば走ればいい(夜の景色もまたいいもんだぜ?)。眠いと思ったら寝ればいい。宿のチェックイン時間に縛られない。
- 宿はどうしてもひとけのある集落や街中になるが、野宿なら山中や林道など非日常の場所で寝られる。
- 屋根の下でベッドで寝るのは家でもできるが、無人駅や展望台で寝るのは旅でしかできない。特に雨の心配がない夜に、露天で星空を見ながらいつのまにか眠りに落ちてるなんてシチュエーションは最高!
- 寝るべき場所で寝るのは当たり前。ただ日中の疲れを癒して眠気を満たすだけの作業。でもひとけの無い場所で野宿すれば、不安や孤独でドキドキワクワクしながら寝て、思い出に残る一晩になる。寝ること自体が楽しい。
- 快適な場所で寝るのはいつでもいくつになってもできる。でも野宿旅は体力のある若いうちしかできない。(と20代のころは思ってたが、30代になってもまだやってるが・・・まあ定年退職後にやってる人もいるしな)
- ごく稀に、地元に人に声をかけられて家に招かれて寝させてもらえることがある。
なんといっても「自由」「楽しい」に尽きる。
まあもちろんデメリットもあって・・
- 夜になって街中にいるときに眠くなると、寝場所を探すのに苦労する。
- 逆に周りに自然しかなくても寝場所がない。(森の中の林道とか・・・見晴らしがよい開けた場所なら待避帯にテント張るんだが、鬱蒼とした場所はなんか変な虫や動物が出そうで嫌)(実際に無人駅で野宿してるとき、寝てる間に寝袋の中に入りこんだムカデに額を刺されて激痛に苦しんだことがある)
- 夏はパンツとシャツだけでも暑くて寝苦しいことがある(山に行けば涼しいんだが、低地だとね)。蚊がいると暑くても服を着なければならず最悪。
- 想定してたより寒くなって防寒着が足りないと、足先やら太ももが冷えてつらい。
- 風邪ぎみとか体調の悪いとき、風呂で暖まってそのまま眠ることができない。立ち寄り入浴したあと装備を着込んで寒い思いをしながら走って寝場所まで行かないといけない。
- 雨ふってるときに屋根付きの寝場所が見つからないとテントを張ってゲリラキャンプとなるが、翌朝の撤収で濡れたままのテントを畳むのは精神的苦痛を伴う。
上はいずれも体験談。誰かにからまれたり暴行されたり金とられたり、ってのは寝場所の選定が良いのか遭遇したことはない。
でもデメリットの事例はイレギュラーばかりで、普段の野宿ではたいていうまくいって楽しいばっかりだよ。
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