釣り方 for beginners

ここでは、初心者向けに釣り方を説明します。

共通事項

江戸川放水路の場合、ボート釣りを除いて7・8月は放水路内での釣りとなり、9月以降は行徳港付近での投げ釣りに分があります。
餌はゴカイ、青イソメ、ミミズ(キジ)を使います。9月以降の場合はゴカイ、青イソメを使った方が良い結果を得られるでしょう。また、9月中旬以降の投げ釣りで50m以上投げる場合は、青イソメを使用します。ゴカイだと柔らかすぎて投げたショックで餌だけ飛んでしまいます。
ハリのサイズは魚体に合わせて変えます。7月上旬では袖や秋田狐3号など、7月下旬〜8月中旬は袖や秋田狐4号など程度、9月中旬まででハゼ5号程度のように変えます。餌の付け方は基本的に通し刺しにします。夏頃の場合は餌の垂らしはせず、ハリの軸の長さ一杯に付けます。秋に入ると夏の頃のように簡単に釣れなくなってきます。この場合すこし垂らしたり、胴の部分の柔らかいところを使ったりします。


浮子釣り

浮き釣りで使う道具は、延べ竿3.6m以上の物です。仕掛けは道糸0.8〜1.2号程度、浮子は玉浮き、棒浮きなどを使い、適正負荷のオモリを付けます。
仕掛けを準備できたら浮き下を調整します。必ず餌が底にあるようにします。また、長すぎて糸がたるむようではアタリが判りません。オモリが宙に浮いて、鈎が底スレスレに有るかハリスが少したるみ餌を引きずっていく程度が理想です。
他にはシモリ仕掛けも使えます。シモリ列を水深程度に合わせておけば多少の水深の違いでもカバーできます。
餌を付けて投入したらアタリが来るまで待ちます。流れが有る場所なら流れに乗せて餌を引きずらせることにより誘いとなります。流れがない場合は少しずつ引いて誘いを掛けます。
アタリは殆どが消し込むアタリです。すぐに合わせます。空振りだった場合は餌を点検して同じ場所に仕掛けを投入するとアタリの出る確率が高いです。

脈釣り

脈釣りで使う道具は、延べ竿3.6m以上の物です。仕掛けは道糸0.8〜1.2号程度、中通しオモリ仕掛けでも、ハゼ天秤を使った仕掛けでも構いません。オモリは0.3〜1号程度で、竿の負荷に合わせます。(柔らかい竿だと0.3号でないと曲がりすぎるし折ることもあります。)
仕掛けを準備し、餌を付けたら仕掛けを投入します。オモリが底に着いたら糸を張って待ちます。待ってアタリがなければ少し仕掛けを引いて誘いを掛けます。それを繰り返してアタリがなければ再投入して繰り返します。底に岩などの障害物があり根掛りする場合はその場所では仕掛けを引いて誘わずに上に引き抜く感じで移動させます。
アタリは最初に「コツン」「クッッ」という感じの物が来て、続いて「ブルブル」と来ます(喰いの良い時はいきなりブルブルと来ることが殆どです)。最初のアタリで合わせればハリを飲まれることはまず無いですが、「ブルブル」では飲まれてしまっている事があります。飲まれてしまった場合はハリスを引っ張ると鈎のチモトが出てきますので、後は無理に外してしまいます。

投げ釣り

ここでは行徳港での投げ釣りの場合に絞って説明します。ここでは60m以上投げないと釣りにならないのでそれなりの投げ竿が必要です。3.6m以上の物が良いでしょう。リールは中型の物を使います。道糸は根掛りしやすいため3〜4号程度で力糸を使用します。
オモリは20号程度で、ジェット天秤などの急速に巻くと浮き上がってくるような物を使います。仕掛けは市販の投げ仕掛けでも構いません。仕掛けの扱いが面倒で有れば2本針の仕掛けを自作しても良いでしょう。
釣り方としては、仕掛けを航路付近まで投げ込みます。糸ふけを取って置き竿にしておき、しばらくしたら少し引いて仕掛けの位置を変えます。この時に重ければ掛かっている可能性があるので巻き上げます。巻き上げ時にはやや早めに巻いて下さい。手前側が浅くなって捨て石などもあり仕掛けが引っかかるためです。重くない場合は少し引いて置き竿にして待ってを繰り返します。引いていく間に岩などでゴツゴツするのが感じられたら仕掛けを巻き上げます。これ以上引いてしまうと根掛りするためです。
アタリはあまり判らないことが多いです。特に風があってどうしても糸がふけるときには殆ど判りません。
10〜11月の最盛期には、遊漁船やボートがたくさん入ってきます。中には航路の手前側に入る船もあり、うまくやらないと釣りにならないことがあります。

ボート釣り

まずは9月いっぱい位までの釣り方について説明します。
釣り場は7月頃の水深0.5〜1m程度から9月末の1〜3m程度までで幅があり、日によっても変動があるためボート出船時に聞くのがいいでしょう。 なお、8月半ばまで頃であれば浅場ならほぼどこでも大丈夫だと思います。この場合はボートの桟橋付近でも釣れますが他のボートの邪魔になるので、 出来るだけ桟橋からは離れて釣るのが良いでしょう。
ポイント付近に到着したらアンカーを投入します。このロープは晩秋の深場まで対応できるように長い物が付いていますので、 この時期に使用するには長すぎます。ロープの長さは水深の2倍程度までで充分止まりますので投入して長さを調節してボートに結びます。 また、他の船が係留されている付近にはブイ用のロープなどが有り、これと絡んでしまうことがあるので充分注意して下さい。
釣り方については基本的には脈釣りになります。仕掛けは道糸1〜1.5号程度の中通しや天秤の仕掛けで、オモリは深さ, 流れにより0.3号〜2号程度の範囲内で適当な物を使います。なお、出来るだけ軽い物のほうが食い込みが良くなります。
竿についてはリール竿よりも普通の渓流竿などの方が良く、直下狙いなら水深+0.5m程度の竿が手返しが良くなります。少し投げて探るなら水深+1〜2m程度の物が良いでしょう。あまり長い竿は扱いにくいので不要です。中通しのハゼ竿や、初期の極浅場の釣りなら手バネ竿なども良いでしょう。
直下を狙う場合は仕掛けを投入して着底したら軽く小突いて(仕掛けを上下させてオモリで地面をたたく)誘ってやります。 少し投げて誘う場合は岸からの脈釣りと同様少しずつ引いて誘います。ある程度ボートの廻りを全部探り、釣れるペースが落ちてきたときはボートを移動させます。 他のボートの邪魔にならないように移動しましょう。また、初期で水深1m以下の範囲で釣っている場合は干潮時に注意して下さい。 思ったより早く水位が下がってきますので、早めに沖へ移動しないとボートが動かせなくなります。

次に10月以降の深場での釣り方です。
この時期のハゼは夏や初秋のように簡単には釣れませんがサイズが大きくなってきます。
10月中はまだ放水路内でも釣れる日もあります。11月になると市川港内が有利になります。これについても出船時に聞くのが確実でしょう。
竿はこの時期で深場の場合は船小物竿のオモリ負荷10号程度の物や、中通しハゼ竿などが良いでしょう。道糸はナイロンなら1〜1.5号、 新素材糸なら0.8〜1号程度です。仕掛けは脈釣り用の物でオモリは2〜3号程度で充分でしょう。鈎はこの時期ならハゼ鈎の6〜8号あたりが適当です。 釣れる魚体に合わせて大きさは決定して下さい。
中通しハゼ竿の場合は直下狙いになりますので、仕掛けを投入し着底したら小突いて誘いを掛けます。船小物竿の場合は直下で小突いても良いですし、 軽く投げて直下まで引き、直下に来たら少し小突いて再投入という方法でも良いでしょう。
アタリは夏や初秋の頃のようなわかりやすいアタリは少なくなってきます。状況により変わってきますので何回かの釣行で慣れるのが早道でしょう。


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last update 1999.07.08
(C)k.watanabe 1998-1999