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サンスイ 10代目「907」伝説のインテグレーテッド・アンプ

サンスイ インテグレーテッド・アンプ AU-α907DR


パワーアンプ部 主要規格
定格出力 190W+190W
(6Ω負荷時、20Hz〜20KHz、両チャンネル同時作動、THD 0.003%)
160W+160W
(8Ω負荷時、20Hz〜20KHz、両チャンネル同時作動、THD 0.003%)
全高調波歪率 0.003%以下(定格出力時、20Hz〜20KHz、8Ω負荷)
周波数特性 DC〜300KHz +0dB、-3dB(1W出力時)
混変調歪率 0.003%以下(8Ω負荷時)
入力感度/入力インピーダンス 1V/5KΩ(1KHz)
SN比 120dB以上(Aネットワーク)
ダイナミックパワー 310W(6Ω)/390W(4Ω)/580W(2Ω)
TIM歪(SAWTOOTH) 測定限界値以下
スルーレイト 200V/μsec
ライズ・タイム 0.5μsec
プリアンプ部 主要規格
入力感度/入力インピーダンス PHONO(MM) 2.5mV/47KΩ(1KHz)
PHONO(MC) 300μV/100Ω(1KHz)
CD、TUNER、LINE、TAPE/DAT1・2・3 150mV/20KΩ(1KHz)
寸法 460(W)×159(H)×446(D)mm
重量 33.0kg
(1990年製造)


【アンプの思い出】  このサンスイのアンプ、AU-α907DRには、いささか思い出がある。当時、マーティン・ローガンのスピーカー「SEQUELU」に適応するアンプは、国産がいいのか、やはりクレルのような海外製品で統一したほうがいいのか、大変迷っていた時期があった。スピーカーを販売した側としては、やはりそれなりに似合った海外製品を薦めていた。わたしの身辺には音楽機器に詳しいマニアが何人もいて、彼らの意見はみんなまちまちだった。結局、これ以上お金はかけられないという理由で、手頃なところでこのサンスイを選んだのだった。最終的には自分の直感だけで、これで行こうと結論したのだった。反対意見を持っていた連中は、このサンスイのアンプには否定的で、つまり自分の好みを通したかったようだ。理論的に言っても複合的に判断しても、サンスイのそれはよくないの一点張りで、絶対に譲るような素振りは見せなかった。実に主張が強く、頑固そのものだった。

  たった一人だけ、悠然と自信を持って「古川さん、サンスイで正解よ。サンスイの電源トランスは半永久的に保証されてるも同然じゃから、ワシのアンプもサンスイよ、それを選んで正解っちゃ」と、言ってくれた者がいた。彼とも長いつきあいである。その友人は放送局のエンジニアで、電気・通信関係の資格だけで40くらいもあるという話も聞いていたが、そんなにあったっけ、と思いもするが、彼は自分で真空管アンプを何台も製作しているのである。マッキントッシュの限定品275も持ち、家にはアンプ機器がずらりとあって、真空管などは大きな笊(ざる)に山盛りあり、その笊がまた幾つもあるのには驚嘆してしまったが、オーディオ談義は尽きない男だった。真空管アンプには子供が火傷しないようにいつも注意を促していた。とにかくオーディオ機器と部品には、大変な知識の持ち主ではある。偶然、昨夜その彼から久し振りの電話があったが、なにせジャズが大好きな男だ。

  というわけで、このサンスイのアンプをめぐっては、いろいろな話題が付き纏って来たが、あれから10年以上の歳月が経つけれども、依然とアンプは実に快適な音質を今も出してくれている。今回、上のアンプの写真を先日来からのものとやり変えた理由は、前回撮影した際に右端の光沢木目調リアルサイドウッドが普通の焼増し段階で切れてしまっていたために、再度「カメラのキタムラ」でネガ原版天地左右いっぱいに焼増しを施したものと交換したわけである。写真は友達のアマチュア写真家に撮影してもらった。なかなかいいレンズとカメラなので、その写真をもとにかなり画像を加工して演出させてみた。大理石はこちら山口県秋芳町の町営大理石加工工場で見つけたもので、ずいぶん昔に加工された黒龍の大理石だが、模様といい艶といい品格にあふれており、1万円で買ったものである。厚みはおよそ45mmぐらいだ。アンプを何の上に置くかで、また音質も変わるらしいから、あえて、大理石の中でも特に硬質な黒龍の大理石を選んで、アンプをその上に据えている。
(2001/02/15)
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(2010/05/24)





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