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DTS:Xの音響を楽しむ

スノーホワイト/氷の王国 (原題:The Huntsman: Winter's War)
映画は音響と共に進化する!
(No.2)


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質のよい音響とすてきな映画

映画『スノーホワイト/氷の王国』(2016)の終盤で邪悪な女王ラヴェンナ(シャーリーズ・セロン)が、妹である氷の女王フレイヤ(エミリー・ブラント)に語りかけた最後の言葉、「私も本当は愛や子供が欲しかった。でも、私の運命じゃなかった。もっと偉大な運命よ」と、口から黒いタールを垂らしながら告白して、金メッキのラヴェンナ像が壊れてゆく場面は印象的なものだった。中身が真っ黒な金メッキのラヴェンナ像が金属音を立てながら、金の顔と首が眼の前に転げて来る音響は、むしろユーモアとなって面白かった。姉ラヴェンナを倒すために、愛に目覚めたフレイヤが氷の魔力で突き刺そうとするが思うように倒せず、そこへハンターのエリックが凍りついた鏡に斧を投げて鏡を割ったところで、ついにラヴェンナの魔力が崩壊してしまう場面である。あらゆる闘いの場面にいろんな残響音が鳴り響くが、見事な立体音像の仕上げに感じられた。DTS-HDマスターオーディオ7.1chでは質の良い音響が再現されるが、今回この映画でDTS:X仕様に変わったことで、音域の高さ上下間のボリュームが加わり、自然界の音域感がナチュラルなものになったのは、ドルビー・アトモスの音域感とはまた一つ違った味があった。音の質感ではドルビー・アトモスでもDTS:Xでもすばらしいのだが、作品によっては相性が合う場合と合わない場合とがあるのかもしれない。DTS社のWebサイトには、すでに先月10月に映画館で上映公開されたばかりの『ジェイソン・ボーン』(2016)が宣伝告知されており、ブルーレイ販売時にはDTS:X仕様で仕上げられる見込みのようだ。大いに楽しみではある。『ジェイソン・ボーン』は公開日の翌日にわたしも映画館で観て来たばかりなので、いずれ「シネマ日記」にも書きたいところだ。

今回の映画『スノーホワイト/氷の王国』(2016)で実感できたサウンド気流をイラストで作ってみた。マーティン・ローガンのスピーカー「SEQUELU」であればこそ立体音像を楽しめるわけだが、部屋いっぱいとはゆかないものの、液晶テレビから至近距離2メートル以内の定位置で築かれる音像キューブのなかで耳を澄ませば、これぞささやかなわが家のホームシアターになっていることを確認したつもりである。『スノーホワイト/氷の王国』は日本では絶対に出来ない優秀サウンド映画であり、楽しいダーク・ファンタジー実写版映画であった。よくアニメの『アナと雪の女王』(2013)と比較して酷評する人たちがいるが、それは日本国内だけのことであって、いずれの作品も製作した当のアメリカでは、そんな比較は何の意味もなさない。俳優が演技してゆく映画と、3Dミュージカル・アニメと比較すること自体が無意味だからである。これは自国で出来ない嫉妬心を抱いたわが日本国の国民性と、いつもアメリカに委ねられている憧憬心のなせる現象だ。日本は演劇についてアメリカから学ぶことが多い。にもかかわらず、日本国内での邦画人気もいいことなので、夢と希望は大いにありそうだ。

さて、それにしても11月になってから次々に新作のBDレンタルとセルが開始されているので、映画館で観ることが出来なかった今年のわたしは、せめてそれらの作品についても書きたいと思っている。『アリス・イン・ワンダーランド / 時間の旅』(2016)と『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』(2016)は絶対に欠かせない代物となっているので書く予定だ。まだ、レンタルでしか観ていないが、驚愕の作品であったことだけは確認できた。どちらの作品も3Dブルーレイでも鑑賞したいところだ。『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』の方は4K版ですでに地元の店で購入することが出来た。『アリス・イン・ワンダーランド / 時間の旅』の方はネットで購入予定だ。映画を楽しめることは最高の人生だ。

文・古川卓也
(2016/11/07)
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