2001年のNewsRoom
1月のニュース(2001)

職業を通し「今」描くーテレビ各局の新ドラマ(1月30日)【朝日】
「テレビ各局の新ドラマが出そろった。検事・経理マン・行政書士など専門的な職業を足がかりに,時代の行き詰まり打破への答えを示そうとしたものが目立つ。・・・」

「ドラマの傾向が,今の世の中を表しているのかぁ」と改めて感心している私です。ドラマウオッチャーの北川昌弘さんは「行き詰まった時代を『困った,困った』と描くだけでなく,ドラマもそろそろ解決策を示さなくてはならない。『ショムニ』『サラリーマン金太郎』のように"熱い"だけでは何も解決しないことを,さめたヒーロー像は象徴している・・・。」と言っています。なんと,奥の深いドラマの見方なのでしょう。こんな見方をすると,ドラマもよりおもしろいでしょうね。
話は変わりますが,今学校を舞台にしたドラマを作るとしたら,どんなドラマになるんでしょう。学校に勤める者として,世の中が求めている教師像を見てみたいなと思います。(少し前に[GTO」というのがあったかな。)

ランドセル多様化に陰り(1月28日)【朝日】
「新入学といえばランドセル。このところ黒や赤の「定番」の人気が回復し,人気だったローズピンクや黄色などカラフルな商品や有名デザイナーによるブランド品などの多様化傾向にやや陰りがでてきた。・・・」

我が家の息子も,今春1年生になります。そこで,先日学習机とランドセルを購入しました。たくさんの商品の中から選ぶのは,幼い子どもには大変なようで,結局親の方が「あ〜だぁ。こ〜だぁ。」と言いながら決定した感じです。(もちろん「これどう?これでいい?どっちがいい?」など子どもには声をかけていきましたが・・・
息子は,黒のランドセルを選びました。(ランドセルを選ぶ頃にはかなり疲れていたようで,もうどれでもいい状態の彼でしたが。)いすの座布団は,ポケモン柄の赤い座布団を選びました。お店の方が「赤でいいの?」と聞かれたのですが,「これがいい!」とはっきりと彼は答えました。この様子を見て,ちょっぴり彼がたくましく思えました。「赤色=女の子」ではないんですよね。「違うこともいい!」そんな気持ちが育ってくれればなぁと思います。

教育改革6法案を提出へ(1月26日)【朝日】
「文部科学省は25日,今後の教育改革の指針となる「21世紀教育新生プラン」を正式に決めた。第一段階として実現可能なものを優先して,通常国会に6つの関連法案を提出。20人授業が可能な職員定数の改善などは新年度予算で実現させる。その上で第二段階として,教員の免許更新制などは中央教育審議会で検討し新年度内をめどに結論を出すとした。・・・」

「教員免許の更新制」という言葉に,びびっときました。適格性の低い教員をふるい落とす意味もある「教員免許更新制」と記事には書いてありました。ここで言う「適格性の低い」とは,誰が,どのように判断するのでしょうか。どのようなことを持って,不適格と判断するのでしょうか。
教員免許をもらったから,もう一人前!ということはありません。時代が変わるように,教員も日々研修を積む必要があると思います。それは,目の前の子どもたちのためにです。(ちょっとかっこいいことを言っちゃったかな)「教員免許更新」がどのような形で行われようとしているのか,今後の話し合いに注目していきたいと思います。

理科離れを探る(1月25日)【朝日】
「いわゆる一流大学の学生でも,分数や小数など,小中学校レベルの算数・数学が満足にできない・・・そんな調査結果が一昨年に発表され,学力低下の表れの一つとして話題になった。・・・」

記事の中では,「基礎学力低下の原因は,ゆとり教育による授業時間と内容の削減にある」という京都大学教授の弁がのっていました。今の子どもたちの問題がいろいろ取り上げられる中,「ゆとり」をめぐっても様々な考え方があります。私は,「ゆとり」は子どもたちにとって大切なものだと思います。でも,その「ゆとり」とは,単に学習内容を削減すればいいと言うものではなく,いかに心豊かな生活を送ることができるかということではないでしょうか。    

全国初の「民間人校長」内田氏に聞く(1月21日)【中国】
「全国初の「民間人校長」制度を昨年導入した東京都では,4月から日立製作所出身の内田睦夫さん(55)が都立豊島高校に赴任する。企業で培った指導力,実行力を期待して登用された内田さんに抱負などを聞いた・・・」

以前,広島県教委が公立学校の校長に民間人を起用する方針を決めた記事を紹介しました。私の職場でも「一体どんな人が校長に選ばれるんだろう?」と話題になりました。そんな時だけに,この記事がぼ〜んと私の目に飛び込んできました。
内田氏の話の中に,次のような部分がありました。「学校の運営費用を教員50人として計算すると約6億5千万円だが,この数字を知る教師はほとんどいない。1時間あたりの授業単価は平均1万4千円。教師は,この額を常に意識して授業に取り組んでほしい・・・」
この考え方,まさしく民間から抜擢される校長という感じがしました。まず「1時間あたりの授業単価」と言う言葉に,驚きを感じました。これも「1時間の授業を大切にする!」という考え方の表現の一つと考えればいいのでしょうか?「学校は何のためにあり,何を目指すのか・・・」改めて基本的な部分を見つめ直さなければいけないような気がしています。

英語を小学校教科に(1月20日)【中国】
「英語教育の改善策を検討していた町村文部科学相の私的懇談会は19日,将来的に小学校で英語を教科として導入すべきだとの最終報告を公表した。

2002年から総合学習が導入され,国際理解の一環として英会話などに取り組むことが可能になりました。
私の息子たちも,学校での英会話の授業をとても楽しみにしてます。(町内の国際交流員の先生に教えていただいているそうです。外国の方とふれあう機会がない息子にとっては,初めて先生を目の前にした時は,とてもどきどきしたと言ってました。)ゲームをしたり,外国の話を聞いたり,新鮮な気持ちで学習しているようです。
英語教育については,「きちんとした日本語の習得が先」などの意見もありますが,親の立場から言うと,楽しく英語にふれることができるのならば,小さい頃からでもいいんじゃないかと思いますが・・・

カリフォルニアで広域停電(1月19日)【朝日】
「カリフォルニア州を17日に直撃した広域停電は、電気を安く供給させるはずだった電力業界の自由化が破綻したことが背景にあり、米国で経済規模が最も大きな州の経済活動や市民生活に混乱を与えることになった・・・」

日本でも、いろいろな企業が破綻しています。身近なところでは、よくお世話になったデパートの「SOGO」や私が加入していた保険会社も破綻してしまいました。
でも、この記事のように電力会社が破綻するなんてちょっと想像ができません。突然「電力が調達できません」と停電になったら、私たちの生活はどうなるんでしょう。どう考えても、今の私に電気のない生活は無理ですね。企業が競争することで、消費者にとっては安くてよいものが手に入る・・・というのが自由化のメリットかなぁと単純に考えていた私ですが、これからはもう少し深く経済のことを考えないといけないなと思っています。「自由化は大きな失敗で、悪夢を招いた」というデービス知事の言葉がずしっときました。

お年玉,今年は「ホクホク」(1月17日)【朝日】
「みずほフィナンシャルグループの第一勧業銀行が16日に発表した2001年の「お年玉調査リポート」によると,一人あたりの合計金額は平均26424円で,前年比1317円増と,4年ぶりに金額アップとなった・・・」

お年玉をもらう側から,渡す側になって10年以上がたちます。私は,自分の中で幼児・小学生・中学生以上で金額を決めて渡していますが,これが適当なのかどうか悩むこともあります。我が家の子どもたちは,まだお年玉に執着していないので,こんな記事にも全然興味がないようですが,大きくなったら「みんなこれだけもらっているよ。」などと言うようになるのかも・・・。

副大臣に閣僚並み高級車(1月15日)【中国】
「中央省庁再編で新たに任命された副大臣の公用車に,閣僚並みの高級車が割り当てられた。一府三省では副大臣用に一台500万円以上の新車を計8台購入。各省庁とも「ふさわしい車を」と「はく付け」に気を使ったためだ・・・」

省庁再編にこんな裏話があったとは・・・。どうして車の車種にこだわるんですかね。自分で購入するのなら何の文句も言いませんが,これってやっぱり公費ですよね。「認証式で皇居へ行っても恥ずかしくないよう」(内閣府)との理由で新車に切り替えたところもあったそうですが,皇居へ行くのに恥ずかしい車ってどんな車なんでしょう。
財政見直しを叫んでいる昨今,これも無駄の一つと考えるのは私だけでしょうか。

絶滅危機の野牛ガウル クローン誕生(1月14日)【朝日】
「絶滅が心配されている野生の牛ガウルのクローンを誕生させることに初めて成功したと,米国のバイオ会社が12日発表した。「ノア」と名付けられた子牛は8日に生まれ,48時間後に細菌感染で死亡した・・・。」

「ノア」は,動物園で死亡し,8年間冷凍保存されていた雄のガウルの皮膚から,細胞の核を取り出し,ふつうの乳牛の卵子に移植し,誕生したものだそうです。
先日「シックス・デイ」という映画を見たせいか,「クローン」という言葉にどうも敏感になっている私としては,この記事を読んで映画が本当になる日も遠くないんじゃないかと思ってしまいました。映画の中でも「世界的な食糧問題解決の方法になる」とか「難病医療の治療に役立つ」などと「クローン技術」の必要性を訴えている場面がありました。すばらしい技術をみんなのために使えるかどうか,これは私たち人間の心にかかっているような気がします。

民間から小中高校長(1月13日)【中国】
「広島県教委の辰野裕一教育長は12日,今春の教職員の異動に併せて,公立小,中,高校長に民間人を起用する方針で人選に入っていることを明らかにした。昨年4月の学校教育法施行規則の改正を受けた措置で,実現すれば東京都に次ぎ全国で2番目となる・・・」

この記事は,今朝の新聞の一面にど〜んと出ていました。「学校の中に新たな組織運営の発想を取り入れ,社会の感覚を吹き込む必要がある」とのこと。今の社会の急激な変化に,学校も対応していく必要はあると思うし,子どもたちのためになることならば,どんどん新しいことも取り入れていかなければいけないと思います。でも,ただ単に形を変えただけでうまくいくとも思えませんが。一体どんな学校になっていくのか・・・。現場にいる私にも予想ができない今日この頃です。

ワープロ消滅近し!(1月12日)【中国】
「NEC,松下電器産業,キャノンは11日,日本語ワープロから撤退することを明らかにした。東芝やリコーなどが昨年に生産中止を決定,富士通も撤退を含めて検討中で,ワープロが市場から消える火も遠くなさそうだ・・・。」

私が就職した年,定期試験をまだ手書きで作りました。「ワープロが使えるようになった方がいいよ。」という周りの言葉に,奮起してワープロでの問題づくりをするようになりました。それから,あっという間にワープロでの文書作成は当たり前になってきました。それが,今度は「パソコン」が主流になるとのこと。時代の流れは本当に早いなあと思います。
今でも,文書作成はワープロを使っている私。パソコンとじっくり格闘しなければいけないみたいです。

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